SE の雑記

SQL Server の情報をメインに Microsoft 製品の勉強内容を日々投稿

Hinemos OSS 版とサブスクリプション版の違いについてのメモ

leave a comment

Hinemos の基本動作を確認しようとした場合に、毎回調べなおしているのでメモを残しておこうかと。

OSS 版とサブスクリプション版の違い

OSS 版とサブスクリプション版

Hinemos には基本機能を使用をすることができ、コミュニティサポートとなる「OSS 版」(無償版) と、エンタープライズ利用 (商用利用) を想定した、機能 / サポート / 製品提供が行われている「サブスクリプション版」(商用版) の二つの提供が行われています。

Hinemos プロジェクトとして、https://github.com/hinemos/hinemos でソース / 基本機能のマニュアルが公開されており、OSS 版として利用する場合には、このリポジトリで公開されているモジュールを使用してすぐにインストールをすることができます。

Hinemos は NTTデータ先端技術株式会社 で開発が行われている国産のソフトウェアとなるため、日本語マニュアルのほうが英語より先行して公開される傾向があるのも、国内での利用としてはうれしいのではないでしょうか。

 

OSS 版に対して、アクティベーションキーを配置してサービスを再起動することで、サブスクリプション版に移行することができますので、最初は OSS 版でのスモールスタートすることが可能です。

 

サポート OS の違い

Hinemos はサーバーコンポーネント / クライアントコンポーネントで 様々な OS をサポート していますが、サーバーコンポーネントについては、一部の OS はサブスクリプション版でのみ利用することができます。

OSS 版では、サーバーコンポーネント (マネージャー / Web クライアントサービス) については、RHEL / Oracle Linux / CentOS のみサポートしており、Amazon Linux / Windows Server にサーバーコンポーネントをインストールしたい場合には、サブスクリプション版が必要となります。

Hinemos エージェント (クライアントコンポーネント) については、OSS 版でも様々な OS がサポートされており、サーバーコンポーネントとは異なり、Amazon Linux / Windows Server / Ubuntu についてもサポートされています。そのため、Hinemos エージェントについては OSS 版を使用していても問題になることはないのではないでしょうか。

 

機能の違い

Hinemos の機能 で Hinemos で使用できる機能の概要が挙げられていますが、この機能全てを使用する場合にはサブスクリプション版 (Hinemos サブスクリプション) の利用が必要となります。

Hinemosのサポート・サブスクリプションに関するご質問 に記載されている次の内容のように OSS 版では提供されている機能に対して、機能制約があります。

Q
Hinemosの無償版とサブスクリプション版の違いを教えてほしい

A
無償版では基本機能のみ利用が可能となっており、対応OSにも制限がございます。 サブスクリプションでは、エンタープライズシステムの運用管理にHinemosをご利用頂く際に活用が頂ける機能をご利用頂くことが可能ですが、無償版では該当の機能が利用できません。詳細は、下記URLよりご確認ください。
・Hinemosサブスクリプション
URL: https://www.hinemos.info/subscription

Hinemos サブスクリプション でサブスクリプション版で提供されている機能が記載されていますが、この記載の「エンタープライズ機能」以降の機能は OSS 版では利用することはできず、これらの機能を使用するためにはサブスクリプション版が必要となります。

https://github.com/hinemos/hinemos では、Hinemos 基本機能のマニュアルが公開されていますが、このマニュアルに記載されていない機能については、エンタープライズ版が必要になると考えてもよいかもしれません。

また、OSS 版とサブスクリプション版の機能の違いについては、Hinemos アライアンス企業である 株式会社アトミテック が公開している 【Hinemos】OSS版・サブスクリプション版の比較まとめ もわかりやすいので、この記事もとても参考になります。。

 

Hinemos を書籍で学習しようとした場合は次の 2 冊を使用することになるかと思います。

これらの書籍ではサブスクリプション版で使用できるエンタープライズ機能についても取り上げられており、エンタープライズ機能でないと、使用できない場合には注釈が記載されており、注釈の有無で OSS 版で使用できるかどうかを確認することができます。

 

OSS 版を使用した Hinemos の評価環境の構築

OSS 版の Hinemos を使用した評価環境の構築ですが、次のようなリソースを活用することで構築できるかと思います。

新しい年と共に始まる新しい Red Hat Enterprise Linux プログラム:RHEL の利用がさらに簡単に でアナウンスが行われましたが、現在の RHEL 開発者プログラムでは、RHEL を 16 台まで利用することができるようになりましたので、Hinemos マネージャー用に 1 台分のエンタイトルメントを占有してしまっても問題にはならないかと。

また、Hinemos の監視結果については「メール通知」で監視の結果をメールで通知することができますが、この通知を SendGrid を使用して通知を行うことが可能です。Free Plan の場合、1 日に送信可能なメール数は 100通となっていますが、検証でメールを送信するのであれば、このメール数でも十分賄うことはできるのではないでしょうか。

これらのリソースを活用することで手元の環境に OSS 版の Hinemos を使用した検証環境を構築することができます。

Share

Written by Masayuki.Ozawa

9月 1st, 2024 at 10:13 pm

Posted in Hinemos

Tagged with

Leave a Reply