Windows Performance Recorder (WPR) で取得したログを Windows Perormance Analyzer (WPA) で開こうとした場合、「0x80070032」のエラーが発生し開くことができないという事象が発生していました。
今の Windows では、Windows Performance Recorder (wpr.exe) は標準で含まれており、OS のパフォーマンス問題の分析を行う際に必要となる情報の取得は SDK を入れなくても実施できるようになっています。
WPR で取得した ETL を分析する際には Windows SDK に含まれている Windows Performance Analyzer を使用することになるのですが、ある環境で取得したログを開こうとするとタイトルに書いたエラーが発生し、開くことができないという事象が発生していました。
同様の事例を確認したところ、次の情報を確認することができました。
- WPA fails with 0x80070032
- Windows Performance Analyzer unable to open etl files 0x80070032
- ETW Trace Processing Fails with Error Code 0x80070032
WPR のトレースを取得した環境で .NET 7 のプロセスが動作している場合、WPA でファイルを読み込むとこのような事象が発生する可能性があるようですね。
この事象が発生するトレースファイルについては SDK Preview に含まれる WPA を使用することで回避することができるようです。
SDK Insider Preview から Preview の SDK をダウンロードすることができますが、本投稿を書いた時点では、Dev の Previw SDK ではなく、Canary の Preview SDK に含まれる WPA (11.6.51.7875) であれば、エラーが発生していた ETL ファイルを開くことができました。
最新の WPA であれば、OS 標準の WPR を使用して .NET 7 のプロセスが実行されている状態で取得したトレースを確認できそうで、トレースの取得しなおしまでには至らなさそうで安心しました。