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オンプレミスデータゲートウェイについてのメモ (2019/12/22 版)

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先日書いた、日本語環境でも動作するようになったデスクトップ UI フローを触ってみたメモ では、オンプレミスデータゲートウェイのリージョンの設定によって、UI フローで使用できるかが変わるというような動作が確認できました。

オンプレミスデータゲートウェイは、いつも、インストーラーをポチポチするだけであまり情報を追っていなかったので、この機会に少しまとめておこうかと思います。

オンプレミスデータゲートウェイのドキュメント

オンプレミス ゲートウェイは、Power Platform で使用することができ、インストールしたゲートウェイは、Power BI  / Power Apps / Power Automate 等で活用することができます。
オンプレミスデータゲートウェイのドキュメントは、それぞれのプラットフォームにドキュメントが存在しており、ベースとなる情報は共有しながらそれぞれの環境特化の内容が追加されているような感じでしょうか。
(例 : Personal Mode のゲートウェイは Power BI 専用のため、Power BI にのみ含まれる)

 

オンプレミスデータゲートウェイの管理

ゲートウェイの管理については、、Power Platorm の各サービスの管理ポータルで実施することができますが、Power Platform 管理センター がリージョンの切り替え機能を備えた環境となっていそうです。
Power Platform、管理ポータルがいろいろとあるので、管理をする際にはどれを使用すればよいか悩みますね。
(Power Platform 管理センターで、各リージョンのゲートウェイを表示できますが、削除はできないようなので、その場合は他の管理センターを使うという必要がありそうなのが現時点の操作となりそうです)

https://admin.powerplatform.microsoft.com/ext/DataGateways (Power Platform 管理センター)で、ゲートウェイの管理を行うことができるのですが、現時点ではリージョンが指定 (切り替え) ができるのは、管理センターの画面のみとなっていそうです。
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オンプレミスデータゲートウェイのリージョン

リージョンの指定について、関連するアナウンスは次の 2 種類の情報でしょうか。

今まで、ゲートウェイは、デフォルトの環境に対して作成されていたようですが、最新のゲートウェイではインストールする場所 (リージョン) を指定できるようになりました。
(個人用モードのゲートウェイではリージョンの指定はできません)
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私の場合、既定のリージョンについては「Southeast Asia」となっており、この設定の場合は、個別のサービスのリージョンの表示は次のようになっています。
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これを「Japan East」にした場合は、次の表示となります。
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Power BI の場合、リージョン (テナントの場所) については、次の方法で確認することができます。

実際に確認してみると、「東南アジア (シンガポール)」となっていますので、オンプレミスゲートウェイをインストールする際に指定したアカウントの情報を元にして、選択されている規定値が変わっているのでしょうね。
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さて、このリージョンですが、Power Platform で取り扱う場合は変更には注意しておく必要があるかもしれません。
私の使用している環境は「東南アジア」がテータの保存先のリージョンとなっているテナントですが、Power Apps の環境については「日本」に作成し、ゲートウェイを展開する際のリージョンは「東日本」を指定しました。
Power Platform 管理センター でゲートウェイのリージョンのフィルターを「東日本」にした場合に表示されるのは設定として正しいですね。
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2019/12 時点で UI フローを使用する際のゲートウェイのリージョンは、環境のリージョンと関連づいていそうな動作をしていそうですので、UI フローを使用する際にはリージョンを既定のリージョン以外に変更する必要があるケースもあるのではないでしょうか。
このような「既定のリージョン以外」でゲートウェイをインストールした場合ですが、いくつかの制約がありそうです。
まず、Power BI のゲートウェイについては「既定のリージョン」以外は認識しないようですので、任意のリージョンに変更した場合は、Power BI でゲートウェイを認識しない状態になっているかと。
(Power BI でデータの保存先のリージョンを後から変更するという考えは、現時点ではない気がしますのでこれは仕方がないのかなと思います。)
Power Apps でゲートウェイを使用する場合も注意が必要となりそうです。
Power Apps のポータル (https://make.powerapps.com) の「データ」→「接続」から接続を作成する場合は「Power Apps の環境からアクセス可能なリージョンのゲートウェイ」が表示されていそうな動作で、日本に作った環境からは「東日本」としたゲートウェイを認識することができていました。
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Power Apps のアプリを作成する際には「データを使用して開始」から、接続の設定を行いながら作成をすることができます。
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この時に新規の接続を作成する際にもゲートウェイを選択できます。
ただし、現時点では、この時に表示されるゲートウェイは「既定のリージョンにインストールされたゲートウェイ」となっており、私の場合は既定の東南アジアではなく、東日本にインストールしたゲートウェイは表示されませんでした。
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まだ変更の過渡期なので、Power Apps 内のゲートウェイの表示の違いは統一性がとられていないだけだとは思いますが、「どの画面で接続を作った場合は、リージョンの設定が影響しているか」ということは少し気にかけておき、既定の設定で表示されなかった場合は、リージョンと環境を合わせる (またはその逆で既定のリージョンで作成しておく) ということは気を付けておいた方が良いのかもしれないですね。
この辺の動作については、SQL Server のデータを使用するアプリケーションをテンプレートから作成しようとして、ゲートウェイの指定ができなくて気づきました。

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Written by Masayuki.Ozawa

12月 22nd, 2019 at 3:10 pm

Posted in Power Platform

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