SE の雑記

SQL Server の情報をメインに Microsoft 製品の勉強内容を日々投稿

Archive for 9月, 2019

クエリを使用した SQL Server の CPU 使用率の取得

leave a comment

SQL Server の CPU 使用率を取得する場合、パフォーマンスモニターや Workload Group Stats の情報を使用して、情報の取得を行うことがあります。

パフォーマンスモニターについては、OS 周りの権限が付与されていない (RDS等) 場合は使用することができません。
Workload Group Stats については、Enterprise Edition であれば、Default Pool 等の Internal 以外の Pool の情報を取得することで活用することができますが、Standard Edition では、リソースガバナーが使用できないため、Pool 単位の情報を取得することができません。
また、上記の情報は「現在の値」を取得するため、事前にメトリクスの取得を設定しておかないと、確認できないという課題もあります。
Standard Edition や直近、数時間で構わないので、過去にさかのぼって CPU の使用率を取得する場合、リングバッファーの情報を活用するという方法を使用することができます。
SQL Database では、想定している情報が取得できないようですが、SQL Server であれば、2012 以降では動いていると思いますので、その方法を。
Read the rest of this entry »

Written by Masayuki.Ozawa

9月 13th, 2019 at 8:00 am

Posted in SQL Server

Tagged with

SQL Server の「NOLOCK」ヒントは単純なロックを取得しないという動作ではありません

leave a comment

SQL Server には「NOLOCK」というヒント句があります。
基本的な動作については ヒント (Transact-SQL) – Table に記述があり、このドキュメントには次のように記載されています。

READUNCOMMITTED ヒントと NOLOCK ヒントはデータのロックにのみ適用されます。 READUNCOMMITTED ヒントおよび NOLOCK ヒントを含むクエリを含め、すべてのクエリは、コンパイル中と実行中にスキーマ安定度 (Sch-S) ロックを取得します。 このため、同時実行トランザクションがテーブルの Sch-M (スキーマ修正) ロックを保持している場合、クエリはブロックされます。 たとえば、データ定義言語 (DDL) 操作では、テーブルのスキーマ情報を変更する前にスキーマ修正 (Sch-M) ロックを取得します。 READUNCOMMITTED ヒントまたは NOLOCK ヒントを指定して実行しているクエリを含め、すべての同時実行クエリは、スキーマ安定度 (Sch-S) ロックを取得しようとするとブロックされます。 一方、スキーマ安定度 (Sch-S) ロックを保持するクエリによって、スキーマ修正 (Sch-M) ロックを取得しようとする同時実行トランザクションはブロックされます。

ロックについては「Sch-S」のロックが取得され、それ以外のロックについては取られないという動作となる記述がありますが、これ以外の動作として「ダーティーリードを許可する」という動作については意識をしておく必要があります。
これについては、次の記事でも触れられています。

単純なパターンであれば、「コミット前のデータが読み取られるがロック競合を防ぎながらデータにアクセスができる」という用途で使うケースがありますが、それ以外のダーティーページが読み取られる可能性についても考慮しておく必要があります。
Read the rest of this entry »

Written by Masayuki.Ozawa

9月 11th, 2019 at 11:33 pm

Posted in SQL Server

Tagged with