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SQL Server 2019 CTP 2.3 がリリースされました

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マンチェスターで開催されている SQLBits 2019 のキーノートで SQL Server 2019 CTP 2.3 のリリースがアナウンスされ、モジュールや情報が公開されています。

Windows 版のダウンロードは こちら から実施することができ、Linux / Docker のリポジトリについても 2.3 がリリースされているようです。

SQL Server 2019 CTP 2.3 で追加された機能については、次のリンクから確認できます。

公式情報としてもいくつかのアナウンスが出ています。

SSAS 向けの機能強化

今までの CTP では、BI 周りの機能については新機能はなかったのですが、CTP 2.3 では「表形式モデル」を使用する場合、SSAS の新しい互換性レベルである「1470」の互換性レベルで「計算グループ (Calculation Groups)」という機能の追加が行われています。
これにより、再利用可能な計算により、時系列データの計算の利便性が向上しているようです。

 

Big Data Cluste 向けの機能強化

Big Data Cluster (BDC) 向けにいくつかの機能強化が行われました。

BDC の管理用コマンドには、mssqlctl を使用しますが、コマンドラインオプションの指定方法が以前のバージョンとは変更されていそうでしたので、スクリプトを作っていた方は少し気を付けておいた方が良いかもしれません。

SSIS のジョブを BDC 内にアプリケーションとしてデプロイすることができるようになったのですが、これについては、ドキュメントではなく Github 上のサンプルが詳しいかと。

そのほかの大きなものとしては、HDFS の階層化ではないでしょうか。

Ignite 2018 の BDC のセッション内で次のような発表が行われていました。
これは、今後の計画として、BDC の分散ファイルシステムとして、BDC 内の HDFS だけでなく、外部の HDFS や、クラウド上のストレージも使用できるように機能の拡張を行うというものでした。
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CTP 2.2 時点までの BDC では、ファイルシステムとしての分散ストレージは BDC の内部にある HDFS のみとなっていたのですが、CTP 2.3 で上記の内容の一部が HDFS の階層化として実装されたようです。

CTP 2.3 時点では、BDC に Azure Data Lake Storage Gen2 の接続のみをサポートとして追加され、BLOB コンテナーをマウントできるようになりました。

この機能を使用すること、BDC のファイルシステムとして、BLOB ストレージをマウントしたものが認識できるようになり、コンテナー内のファイルを BDC による解析対象とすることができます。
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現状の使用として、

We do not recommend mounting directories and files that can change. After the mount is created, any changes or updates to the remote location will not be reflected in the mount in HDFS.
If changes do occur in the remote location, you can choose to delete and recreate the mount to reflect the updated state.

という制限があり、マウント後のファイル追加が認識できないようなので、適宜再マウント (削除 → マウント) をする必要があるようですが、CTP 2.3 から外部ストレージを BDC 内に組み込むことができるようになっています。

 

データベースエンジン向けの機能強化

データベースエンジン向け も、いくつかの機能強化が行われています。

  • 高速データベース復旧 (ADR : Accelerated Database Recovery)
  • Fast Forward / Static カーソル のクエリストアによるプラン強制のサポート
  • 複数のスコープにまたがる一時テーブルを使用したワークロードのリコンパイルの削減
  • 間接チェックポイントのスケーラビリティの向上
  • SQL グラフでノード削除時にエッジのカスケード削除の有効化

大きなものとしては 高速データベース復旧 (ADR) のサポートではないでしょうか。
この機能により、ロールバック時や、SQL Server 開始時の復旧に必要となる処理時間が大幅に短縮され、ログの使用状況にもかなり変化が出てきます。

sys.fn_dbslog / sys.persistent_version_store / sys.persistent_version_store_long_term / dm_tran_persistent_version_store_stats あたりが、関連する内部情報となると思うのですが、この辺は動作を確認しながら内部情報を見ていければと思います。

 

SSMS についても、新しいプレビューが提供されましたが、大きな機能追加は見当たらず、機能向上系がメインとなっているようです。

Written by masayuki.ozawa

3月 2nd, 2019 at 2:55 pm

Posted in SQL Server

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