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Windows Server 2016 TP4 のワークグループクラスターを hosts ベースで組んでみる

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山市さんの ADドメインはもう不要? ワークグループでクラスター作成が可能に――フェイルオーバークラスターの新機能(その3) でも 紹介されていrますが、TP4 で hosts ベースのワークグループクラスターを組んでみました。

TP4 でも What’s New in Failover Clustering in Windows Server Technical Preview /Workgroup and Multi-domain clusters in Windows Server 2016 の作業の内容は基本的に変わりません。

  • DNS サフィックスの設定
  • Administrator 以外で作業をする場合は「LocalAccountTokenFilterPolicy」を「1」に設定

を行い、PowerShell でクラスターの作成を行います。

TP4 では、ドメインユーザーでなくても、フェールオーバークラスターマネージャーを起動することはできるのですが、DNS の管理ポイントを使用したクラスターの作成が GUI からできないようで、試した範囲では、PowerShell ベースで作成する必要がありました。

動的更新が可能な DNS がない場合、hosts に設定した DNS サフィックスを使用したコンピューター名を指定することで WSFC の構築が可能ですが、この状態で構築をすると、コンピューター名で「DNS 状態」が「DNS サーバーにエラーが発生しました。」という状態になるかと思います。

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これは、DNS の状態の正常性確認で実施されている内容の検証ができないために発生しています。
# DNS レコードの確認や動的更新の実施ができないため。
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エラーとしては「1196」が発生します。

これについては、以下が参考になるかと。

FailoverClustering のイベント 1579 と 1196 について
DNS 更新が失敗として記録されます: イベント ID 5774、1196 または 1578
How to fix Hyper-V Cluster error 1196: Cluster Name failed registration

エラーの回避ですが、NIC のプロパティの「この接続のアドレスを DNS に登録する」を無効にすることで回避ができます。
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WSFC のノードで設定を変更して、コアクラスターリソースを移動させると、エラーが解消されていることが確認できるかと。
名前解決はまだ使用できませんについては hosts ベースで解決してしまっている場合は、対応ができない気がしますが。
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WSFC はシステム要件として、DNS は必要だったかと思いますので、hosts ベースで組んでしまうのはイレギュラーなのでしょうかね。

 

以前、TP3 で Azure 上でワークグループクラスターを構築し、その上に CTP 2.4 のAlwaysOn を構築してみる で構築した際には、証明書ベースで AlwaysOn 間の通信を行っていたのですが、同一ユーザー名/パスワードのユーザーで、SQL Server のサービスを起動させ、以下のように、エンドポイントへの接続を許可することで、ミラーアカウントでも AlwaysOn は構築できました。

CREATE LOGIN [TP4-SQL2016-01\SQLServiceUser] FROM WINDOWS
GRANT CONNECT ON ENDPOINT::Hadr_endpoint TO [TP4-SQL2016-01\SQLServiceUser]
CREATE LOGIN [TP4-SQL2016-02\SQLServiceUser] FROM WINDOWS
GRANT CONNECT ON ENDPOINT::Hadr_endpoint TO [TP4-SQL2016-02\SQLServiceUser]


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作成時に警告のダイアログが表示されるので、推奨はされないかと思いますが。

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Written by Masayuki.Ozawa

11月 23rd, 2015 at 9:13 pm

Posted in Windows Server

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