Azure のインスタンスに限らず、Windows Server 2008 以降は該当します。
Windows Server 2003 まではターミナルサービスのライセンスが無くても管理用接続としてリモートデスクトップを 2 セッション使用することが可能でした。
管理用リモート デスクトップ
Windows Server 2008 以降でも 2 接続可能なのですが、デフォルトでは同一ユーザーは 1 セッションしか接続ができないように設定されています。
# 制限された状態がデフォルトになります。
ユーザーを 1 つのセッションに制限する
そのため、Azure のインスタンスにリモートデスクトップで接続している際に他のユーザーが同一のユーザーで接続をしてきた場合、以下のダイアログが表示され接続が解除されます。
# 後勝ちなので最初に接続していたコンソールが切断されます。
Azure のリモートデスクトップのユーザーは通常 1 ユーザーになりますので、同時作業する場合はちょっと面倒ですよね。
そういう場合は、以下の操作で同じユーザーで 2 セッションまで接続が可能なようにできます。
■同じユーザーで複数のセッションを使用できるようにする
- [Start] → [Administrative Tools] → [Terminal Services] → [Terminal Services Configuration] を起動
- [Restrict each user to a single session] を右クリックして、[Properties] をクリック
- [Restrict each user to a single session] のチェックを外して、[OK] をクリック。
- [OK] をクリック
以上で設定は完了です。
複数の端末から接続をした状態でタスクマネージャーを開いてログインの状態を確認してみます。
同一のユーザー名で複数の端末から接続できているのが確認できますね。
この設定ですが以下のレジストリに格納されています。
HKEY_LOCAL_MACHINESYSTEMCurrentControlSetControlTerminal Server
fSingleSessionPerUser (REG_DWORD)
0 : No (同一ユーザーで複数セッション可)
1: Yes (同一ユーザーで複数セッション不可 : デフォルトの設定)
レジストリですので以下のコマンドで設定を変更できます。
reg add "HKLMSYSTEMCurrentControlSetControlTerminal Server" /v fSingleSessionPerUser /t REG_DWORD /d 0 /f |
スタートアップタスクでも設定できましたので必要に応じてデプロイ時に設定可能です。
何かのご参考になるかもと思い投稿してみました。