先日、Exchange Server 2010 SP1 Beta が公開されました。
Microsoft Exchange Server 2010 SP1 Beta
Exchange Server 2010 SP1 Beta Help
気づいた点だけではありますが、Non SP と SP1 Beta の比較などをまとめてみたいと思います。
Contents
■インストールについて
ダウンロードできる Exchange server 2010 SP1 Beta ですが、これは [With SP1 Beta] となっています。
新規にインストールをする場合は、Non SP → SP1 Beta という手順でインストールをしなくても、SP1 Beta を
インストールすることで、SP 1 Beta 環境を構築することが可能となっています。
もちろん、Non SP の環境の場合は SP1 Beta でアップグレードが可能です。
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インストール直後は [Standard Trial Edition] となっています。
■役割 / 機能の追加について
Non SP では、Exchange の役割 / 機能を追加するときには、[ServerManagercmd ?ip] で、[Scripts] 配下の
XML ファイルを使って必要となる役割 / 機能をインストールすることができました。
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SP 1 Beta でもこのスクリプトは提供されていますが、SP1 ではインストール時に必要となる役割 / 機能を追加できるようになっています。
# Server Managercmd ?ip で読み込むことができる XML のファイル数は少なくなっているみたいですね。
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前提条件の確認時に必要な役割 / 機能のインストールが実施されます。
実行後は再起動をする必要があります。
再起動後に、インストールを実行すると以下のようなメッセージボックスが表示されます。
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前回のインストールから続けますかというメッセージなっているので、[はい] をクリックしてみます。
そうすると、前回の続きからインストールが再開されるのですが必要となるコンポーネントが追加されていないということでエラーとなります。
初回インストール時の [必要なコンポーネントのインストール] では必要となるすべての機能がインストールされていないみたいなんですよね。
そこで、前回のインストールから再開しない ([いいえ] をクリック) ようにして再度、役割 / 機能をインストールするところから始めます。
そうすると必要となるコンポーネントはすべてインストールされます。
現在のインストーラーだと 2 回、最初からインストールを実行しないといけないみたいですね。
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忘れがちな (私だけ??)、[Net.TCP Port Shareing Service] の自動化も、[必要なコンポーネントを構成しています] で実施してくれます。
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■必要となる修正プログラムの追加
Exchange 2010 をインストールするときは [2007 Office system コンバータ: Microsoft フィルタ パック] が必要でした。
Exchange 2010 SP1 Beta では必要となるプログラムが追加されています。
KB979533 – WCF: Skip writing http headers/status code to response stream
修正プログラム ロールアップ Windows 通信基盤、.NET Framework 3. 5 SP1 は Windows 7 と Windows Server 2008 R2 には
どちらの修正プログラムも MSDN Code Gallery からダウンロードするものになっています。
今回、初めて MSDN Code Gallery にアクセスしました。
MSDN Code Gallery から必要となる修正プログラムをダウンロードするのって珍しい気がします。
Windows Server 2008 R2 で検証をした際には、[KB981002] の修正プログラムだけインストールすれば前提はクリアできました。
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■厳密な分割型アクセス許可セキュリティ モデル
組織の設定時に [厳密な分割型アクセス許可セキュリティ モデル] というチェックが増えています。
現在のヘルプにはこの内容が記載されていなかったようなので、具体的な内容はまだ調べられていません…。
OU の構成は変わるようですね。
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[分散型アクセス許可モード] では、Exchange をドメインコントローラーにインストールすることはできないようです。
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■OWA の変更
SP1 Beta で一番大きな変更が OWA だと思います。
かなり UI が変更されています。
OWA Light はそれほど変わっていないみたいですね。
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■OWA の添付ファイル機能の変更
Silverlight がインストールされていると添付ファイルの設定機能が拡張されます。
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Silverlight をインストールしていると添付ファイルをクリックしたときには以下の画面が表示されます。
Silverlight をインストールしていない場合は、複数ファイルを添付する場合、一ファイルずつ参照する必要があるのですが、Silverlight を
インストールしている場合は複数ファイルを選択することができます。
また、Silverlight をインストールしているとファイルの添付をしている最中にメールの編集ができるようになります。
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■ECP の変更
通常使用する OWA だけでなく、ECP もレイアウトが変更されています。
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■制限の表示単位の変更
メールボックスデータベースの制限の表示が [KB] から [MB] に変更されています。
正直 [KB] は面倒だったので [MB] に変わったのはよかったです。
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■リモートドメインの設定
リモートドメインに BPOS 用の項目が増えています。
BPOS に対してどのように使用するかは調べないと。
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■アーカイブメールボックスの設定
この変更は結構大きいかもしれないですね。
Non SP ではアーカイブメールボックスはメールボックスデータベースと同一になっていましたが、SP1 Beta ではアーカイブメールボックスを
別のメールボックスデータベースに設定できるようになりました。
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■アイテム保持ポリシー
[メールボックス] の [組織の構成] に [アイテム保持ポリシー] [アイテム保持ポリシー タグ] が追加されています。
[管理された既定フォルダー] [管理フォルダー メールボックス ポリシー] [管理されたカスタム フォルダー] の
表示がなくなったようです。
試しに [Get-ManagedFolder] コマンドレットを実行してみたのですが、SP1 Beta だと結果が表示されないんですよね。
プロダクトキーを入力して、[Enterprise Edition] にしても表示は変わらなかったため、この辺はちゃんと調べた方が良さそうです。
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■役割の割り当てポリシー
メールボックスの機能に [役割の割り当てポリシー] が追加されています。
使い方は今度調べたいと思います…。
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■管理者の表示名の変更
[管理者] が [上司] に変更になっていますね。
変更後の [上司] の方が個人的にはわかり易いな~と思っています。
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■ユニファイドメッセージングツールの追加
ツールボックスに [ユニファイド メッセージング ツール] が追加されています。
UM はデモで見たことがあるぐらいなので、理解度が低いのでもっと勉強を頑張らないと…。
微妙に [リモート接続アナライザー] のアイコンも変わっていたりします。
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■Default Domain Policy が EMC で変更可能に
Non SP だと EMC で [Default Domain Policy] が変更できなかったのですが、SP1 Beta で無事に変更ができるようになりました。
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■エッジ トランスポートで追跡ログ エクスプローラーが実行可能に
Non SP では以下の KB で記載されているようにエッジトランスポートで追跡ログ エクスプローラーが使用できませんでした。
アシスタントの Exchange トラブルシューティング ツールは、Exchange Server 2010 エッジ サーバー上でメッセージ追跡用のタスクが動作しません。
SP1 Beta で実行できるようになりました。
今まではコマンドで取得しなくてはいけなかったので、この修正がされたのはうれしいですね。
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ざっと確認したところ以上の変更があるようでした。
まだまだ探すとたくさんあるとは思うのですが。
結構便利な機能があるので、機能向上の面でも SP1 は適用したいですね。