SE の雑記

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Archive for 2月 14th, 2010

Exchange 2000 に対応している Active Directory について

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ここまでの投稿で作成したドメインコントローラーをサイトを分けて以下の用に配置しました。
また、このドメインには Exchange 2000 Server が存在しています。

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Exchange 2000 Server は使用できるドメインコントローラーのバージョンには制限があるようで、US の Exchange チームの
ブログの以下の投稿で記載がされています。
Exchange Server and Windows Server 2008

Exchange 2000 Server は Windows Server 2008 のドメインコントローラーに対応していないようです。

Exchange 2000 Server Service Pack 3 and all previous versions of Microsoft Exchange are not for use with Windows Server 2008 directory servers.

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各サイトにサブネットを設定して Exchange 2000 を再起動し、サービスが起動するかどうかを試して見たいとおもいます。

■Windows 2000 Server のサイトにサブネットを設定

Exchange 2000 Server のサブネットを Windows 2000 Server のサイトに設定しました。

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再起動後にドメインユーザーでログインして SET コマンドを実行してみます。
2000 のドメインコントローラーになっていますね。
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各サービスも正常に起動しています。
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この作業をサブネットを設定するサイトを変更しながら繰り返していきます。
# サイトリンクも初期のままなので、サブネット変更後は [repadmin /syncall /AedP "TEST-2000-01"] を実行して、
  2000 AD の変更内容をプッシュで伝搬させています。

■Windows Server 2003 R2 のサイトにサブネットを設定

今度は、Windows Server 2003 R2 x64 にサブネットを割り当てます。

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SET コマンドを実行すると 2003 R2 のサーバーが表示されています。
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各サービスも正常に起動していますね。
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■Windows Server 2008 のサイトにサブネットを設定

ここからが本題です。
サブネットを Windows Server 2008 のサイトに設定しました。

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SET コマンドの実行結果は、2008 になっていますね。
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では、各サービスの起動状態を確認してみたいと思います。
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サービスはすべて起動していますね。
以前試したときは [Microsoft Exchange Information Store] が起動しなかったのですが、今回の環境では起動してしまいました。

■Windows Server 2008 R2 のサイトにサブネットを設定

続いて 2008 R2 で実験です。

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SET コマンドは 2008 R2 になっています。
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サービスも一通り起動していますね。
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以前、2000
AD + 2008 AD DS の環境で試した際には、Exchange 2000 を 2000 AD のサイトに設定しないと、
正常にサービスが起動しなかった場合があったのですが、今回はうまくいってしまいましたね~。
2008 AD DS を使用する場合は 2000 または 2003 の AD が使われるようにサイトの設定をすることが
必要になるという投稿がしたかったのですがうまく結果が残せませんでした…。

Written by Masayuki.Ozawa

2月 14th, 2010 at 2:53 pm

Posted in Active Directory

2000 Active Directory に 2008 R2 Active Directory を追加

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最後に 2008 R2 の Active Directory を追加してみます。

2008 R2 の場合、ADPREP はインストールメディアの [supportadprep] ディレクトリにあります。

今までと同じように [adprep /forestprep] を実行すると以下のエラーになります。
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R2 の場合、ADPREP は x64 専用になっています。
x86 の場合は、ADPREP32 を実行します。

といことで今回は [adprep32 /forestprep] [adprep /domainprep /gpprep] [adprep /rodcprep] を実行します。
# 2008 のドメインコントローラーを追加している場合は、[adprep32 /forestprep] [adprep /domainprep] を
 実行すれば良さそうです。

これで 2008 R2 のドメインコントローラーを追加することが可能です。
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[adprep32] についてはいろいろな方がブログで書かれていますので、目新しい情報ではないかと思いますが、
わからないとはまりそうですね。

今回の検証の目的は一通りの AD を構築するのではなく、この環境で Exchange 2000 Server を実行した際の
注意点をブログに投稿することを目的に構築してみました。

Exchange 2000 Server を実行している場合の Active Directory アップグレード時の注意点については次の投稿で。

Written by Masayuki.Ozawa

2月 14th, 2010 at 12:07 pm

Posted in Active Directory

2000 Active Directory に 2008 x64 Active Directory を追加

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先ほど 2003 R2 を追加した環境に今度は Windows Server 2008 x64 SP2 を追加してみます。

前回の投稿で、2000 Active Directory で ADPREP を実行した理由なのですが、ドメインコントローラーになっていない、
Windows Server 2003 R2 x64 上で ADPREP を実行すると以下のようなエラーが発生するためです。

下の画像は、Windows Server 2008上で実行したものなのですが、2003 でも同様のエラーになります。
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2003 x64 の ADPREP は x86 上では実行できないため、x86 で実行可能な ADPREP を準備する必要がありました。

Windows Server 2008 x64 の ADPREP に関しては、Windows 2000 Server で実行することができます。
# ADPREP はインストールメディアの [sourcesadprep] ディレクトリに格納されています。
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ということで今回の場合は、[adprep /forestprep] [adprep /domainprep /gpprep] [adprep /rodcprep] を実行します。

[adprep /forestprep] [adprep /rodcprep] は Windows 2000 Server インストール直後の機能レベルで実行できるのですが、
[adprep /domainprep /gpprep] に関しては、ドメインの機能レベルを [ネイティブ モード] に変更している必要があります。
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そこで、[Active Directory ドメインと信頼関係] から、ドメインの機能レベルを変更します。
デフォルトは、[混在モード] ですので、[モードの変更] をクリックして [ネイティブ モード] に変更します。
# NT ドメインお疲れさまでした。
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image?

これで 2008 Active Directory を追加できる状態になりました。
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Windows Server 2008 で [DCPROMO] を実行して、ドメインコントローラーを追加すると作業終了です。
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2008 を最初に追加する場合も Exchange 2000 用の競合回避をする必要がありますので、Exchange 2000 導入済みの場合は、
前回の投稿 + 今回の投稿の作業を実施することになります。

Written by Masayuki.Ozawa

2月 14th, 2010 at 11:42 am

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2000 Active Directory に 2003 R2 x64 Active Directory を追加

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Exchange 2000 と Active Directory についての投稿をするために、2000 Active Directory に 2003 Active Directory を
追加しようとしていたところ、2003 R2 x64 の ADPREP 実行時に以下のエラーが。

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x86 環境で x64 の ADPREP を実行しようとしたから発生したみたいですね。
x86 の 2003 R2 も持っているので、そちらの ADPREP を実行してもよかったのですが、メディアがない場合はどうするのだろうと
思って調べてみたところ以下の技術情報がありました。

Windows Server 2003 フォレストの Windows Server 2003 R2 x64 Edition ベースのドメイン コントローラーを展開することはできません。

修正プログラムがダウンロードできるのですが、その中身は LDF ファイルと各プロセッサバージョンの ADPREP になります。
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このファイルを Windows 2000 Server 上で実行するのですが、実行するプロセッサバージョンの ADPREP と LDF が
同一のディレクトリ内になるように配置してから実行する必要があります。
今回は x86 ディレクトリの中の ADPREP を配置しています。
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x86 ディレクトリ内の ADPREP を実行すると以下のエラー (LDF ファイルが見つからない) エラーとなり AD の準備ができません。
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ADPREP と LDF ファイルが同一のディレクトリにあると正常に実行ができます。
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今回は、Exchange 2000 をインストールしている環境なので、
Windows 2000 ドメイン コントローラーを Windows Server 2003 にアップグレードする方法
# こちらは参考、Windows Server 2003 Service Pack 1 および修正プログラム 324392 の Adprep.exe に対する拡張機能
の対応をしてからでないと AD の拡張ができないことを今思い出しました…。

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ということでまずはこの作業を。

  1. コマンドプロンプトで、[regsvr32 schmmgmt.dll] を実行して、MMC で [Active Directory スキーマ] を実行可能にします。
  2. [MMC] で [Active Directory スキーマ] を追加し、開きます。
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  3. [Active Directory スキーマ] を右クリックして、[操作マスタ] をクリックします。
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  4. [このドメイン コントローラーでスキーマの修正が可能] を有効にし、[OK] をクリックします。
    image
  5. 以下の内容のテキストファイルを作成します。

    dn:CN=ms-Exch-Assistant-Name,CN=Schema,CN=Configuration,DC=X
    changetype:Modify
    replace:LDAPDisplayName
    LDAPDisplayName:msExchAssistantName

    dn:CN=ms-Exch-LabeledURI,CN=Schema,CN=Configuration,DC=X
    changetype:Modify
    replace:LDAPDisplayName
    LDAPDisplayName:msExchLabeledURI

    dn:CN=ms-Exch-House-Identifier,CN=Schema,CN=Configuration,DC=X
    changetype:Modify
    replace:LDAPDisplayName
    LDAPDisplayName:msExchHouseIdentifier

    dn:
    changetype:Modify
    add:schemaUpdateNow
    schemaUpdateNow:1

    ?

  6. 以下のコマンドを実行して競合を回避します。

    ldifde -i -f <作成したファイル> -v -c DC=X "domain name path for forest root domain"

    実行例)
    ldifde -i -f inetorgpersonprevent.ldf -v -c DC=X "DC=exchange,DC=local"

これで ADPREP を実行する準備は完了です。

[adprep /forestprep] [adprep /domainprep /gpprep]

を実行して、2003 R2 x64 の Active Directory を追加可能にします。
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久しぶりに 2000 AD からのアップグレードを試したら方法をすっかり忘れていました…。

Written by Masayuki.Ozawa

2月 14th, 2010 at 10:47 am

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Hyper-V に P2V – Acronis Backup & Recovery 10 で P2V その 2 –

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今回は作成したメディアで P2V を実行してみたいと思います。

■イメージバックアップの取得

Backup & Recovery 10 のブータブルメディアで起動して、イメージバックアップを取得します。

  1. [Acronis Backup & Recovery 10] をクリックします。
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  2. [管理コンソールの実行] をクリックします。
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    ここで、[ネットワーク設定] をクリックすることで IP アドレスを変更することが可能です。
    [vmxnet] のネットワーク アダプタが自動で認識できていますね。
    今回は、[VMnet1] をホストオンリーネットワークとして設定しているので、[192.168.14.0] のセグメント帯が DHCP で
    自動的に割り当てがされています。
    # vmxnet のアダプタのドライバがデフォルトで組み込まれているのってすごいな~。
    image?
  3. [バックアップ] をクリックします。
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  4. バックアップ対象のディスク / パーティションを選択します。
    imageimage
  5. バックアップ先を選択します。
    今回はネットワークカードが認識できているので、ネットワーク越しにバックアップを取得したいと思います。
    私のメイン PC の USB ハードディスクを取得先として指定しています。
    # ちなみにメイン PC も ThinkPad T61 だったりします。
    image? image
    ネットワーク越しの場合は、資格情報の入力をすることが可能です。
    # 英語キーボードになっているので入力時は注意が必要です。
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    ?
  6. [OK] をクリックしてバックアップを開始します。
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  7. [閉じる] をクリックして、バックアップ完了です。
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    ?

以上で、P2V 用のバックアップの取得完了です。
Backup & Recovery を終了させます。

True Image でも同様だったはずですが、Backup & Recover がインストールしている端末では取得したイメージファイルを
ダブルクリックすると展開することができ個別でファイルを戻すことも可能です。

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■イメージバックアップの復元

イメージバックアップの復元は、[Acronis Backup & Recovery 10] の管理コンソールから実行できます。
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  1. [復元] をクリックします。
    ?image
  2. 復元元のイメージファイルを選択します。
    ?image image
  3. 復元元のボリュームを選択します。
    image image
  4. 復元先として、[新しい仮想コンピュータ] を選択します。
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  5. [VM サーバー] から、[Microsfot VirtualPC] を選択します。
    VirtualPC と Hyper-V の VHD は互換性がありますので、Virutal PC で作成すれば Hyper-V でも使えます。
    ?image image
    設定変更で、ディスクサイズの変更も可能です。
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  6. ボリュームの復元先を選択します。
    image image
  7. [OK] をクリックして復元を開始します。
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  8. [閉じる] をクリックしてイメージの復元は完了です。
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VHD 形式でイメージバックアップが復元されています。
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■Hyper-V でゲスト OS を作成 / 起動

Backup & Recovery で復元したディスクからゲスト OS を作成してみます。
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統合サービスインストールをしたところ不明なデバイスもなく、OS も正常に起動しています。
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P2V の練習としてはこんなところでしょうか。
Backup & Recovery を使った P2V のイメージの概略をつかむことができました。

Written by Masayuki.Ozawa

2月 14th, 2010 at 4:43 am

Posted in Hyper-V