MED-V の企業利用を想定し設定を検討した内容を投稿していきたいと思います。
初回はエンタープライズ向けの製品を利用する場合の必須検討項目である冗長構成について調べてみました。
# Twitter でつぶやいたきりまとめていなかったので。
本当は実際に冗長化の構成まで組んでみたいのですが、明日 MCP を受験するためこれから追い込みで
勉強しなくてはいけないので今回は冗長化構成の検討までで。
TechNet に MED-V の冗長化について記載されています。
Configuring the MED-V Server in Cluster Mode
■MED-V の構成情報について
MED-V の構成情報ですがデータベースやバイナリデータではなく、XML ファイルが使用されています。
XML ファイルは
– [C:Program FilesMicrosoft Enterprise Desktop VirtualizationServers]
– [C:Program FilesMicrosoft Enterprise Desktop VirtualizationServersConfigurationServer]
の 2 個所に格納されています。
[Servers] 直下の XML ファイルが MED-V サーバーの構成、[ConfigurationServer] の XML ファイルがワークスペースの
設定情報になるようです。
ワークスペース用の設定情報の格納場所に関しては、[ServerConfiguration.xml] の [StorePath] に指定がされており、
デフォルトではインストールディレクトリ内の [Configuration] ディレクトリが設定されています。
この設定を共有ディレクトリに変更することで、ワークスペースの設定情報を複数のサーバーで共有できるようになります。
MED-V の構成情報や、ゲスト OS のイメージは暗号化されている個所があるようなので、冗長構成をとる各サーバーで、
同一の [KeyPair.xml] を使用する必要もあるようですね。
KeyPair.xml の内容が正しくないと、[MEDV Server] サービスが起動できないようです。
この xml はファイルが存在していない場合、サービスの起動時に自動生成されるようなのですが、一度リネームをして
とっておいたファイルをサービスの起動時に生成されたファイルと置き換えたらサービスが起動できなくなりました…。
MED-V で実行されるゲスト OS の仮想ハードディスクですが、[VHD] ではなく [EVHD] というファイルになるんですよね。
[Encrypted Virtual Hard Disk] という暗号化された VHD が使用されているのですがこの復号化と KeyPair.xml の
関連性も気になります。
■MED-V の冗長構成
MED-V の冗長構成は WSFC ではなく NLB で実現することになりそうです。
レポート用のデータベースの配置場所が悩ましいところですが。
冗長化を考えると以下のような構成になると思います。
MED-V で使用されるイメージファイル (ゲスト OS のイメージ) も共有ディレクトリに配置させる必要があるかと。
IIS で UNC 共有を使用した仮想ディレクトリを使用する必要があるのかなと考えています。
実際の冗長化された構成の構築に関しては次回検証したいと思います。