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VHD ブートの設定方法

3 comments

VHD ブートの設定方法をまとめてみたいと思います。

今回は C ドライブに OS はインストールしないで VHD のみでブートする環境を作りたいと思います。

[準備するもの]
Windows Server 2008 R2 または Windows 7 のインストールメディア

[手順]

  1. 準備したインストールメディアを使用して起動します。
    image
  2. 上記画面が表示されたら [Shift] + [F10] を押し、コマンドプロンプトを起動します。
    image
  3. 使用するディスクが見フォーマットの場合は以下のコマンドを実行してフォーマットします。
    diskpart
    select disk 0
    create part primary
    format fs=ntfs quick
    active
    assign letter=c
    exit
  4. 以下のコマンドを実行し、C ドライブの下に VHD 格納用のディレクトリを作成します。
    mkdir c:VHD
  5. 以下のコマンドを実行し、VHD を作成しディスクをアタッチします。
    diskpart
    create vdisk file=”c:vhdos.vhd” maximum=20480 type=expandable
    attach vdisk
    exit

    maximum : VHD の最大サイズになります。
    type : VHD の形式になります。expandable=可変、fixed=固定

  6. 後は通常の OS のインストールと変わりません。
    インストール先のディスク選択画面でアタッチした VHD が選択できます。
    image
    [このディスクに Windows をインストールすることはできません] が表示されますが
    そのままインストールを継続します。
    下のメッセージボックスは [詳細の表示] をクリックしたときに表示される内容です。
    image?
  7. OS のインストールが終了するまで待ちます。
    image
  8. OS が起動すれば VHD ブートの設定は完了です。
    ?image

VHD ブート後のディスク構成は以下のようになっています。

image

C ドライブが VHD、D ドライブが VHD を格納しているディスクになります。

D ドライブにはブートに必要なファイルと VHD のみが格納されており OS は入っていません。
デフォルトでは D ドライブに Pagefile.sys が配置されるようですね。
image?

設定上は C ドライブ (VHD のドライブ) にページングファイルを移すこともできるのですが、
以下の画面のエラーが表示され、ページングファイルを VHD 上に作成することができません。
image?

ページングファイルは VHD を格納しているドライブ上に作成する必要があるようですね。

今回は VHD を可変で作ったのですが、OS 起動時にDISKPART で VHD 作成時に設定した
最大サイズまで自動的に拡張されるようです。
image

ただし、VHD 上の OS が起動していない状態で、VHD のサイズを確認すると最大サイズには
なっていないので厳密に拡張をしているわけではないようですね。

下の画像はは VHD ブート後に OS のインストールメディアからコマンドプロンプトを起動して
VHD のサイズを確認した画面になります。
VHD は7GB のファイルサイズとなっており、最大サイズとして設定した 20GB までは
拡張されていないことが確認できます。

image

差分ディスクを使用した VHD ブートに関しては、まだうまくいっていないのですが、
手順がわかったら別途まとめたいと思います。

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Written by Masayuki.Ozawa

7月 26th, 2009 at 2:10 pm

Posted in Windows Server

3 Responses to 'VHD ブートの設定方法'

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  1. 休止状態はサポートされていないんですね~。気づきませんでした。確かに [powercfg -H on] で有効にすることもできないですね。休止状態が使えないと会社内での利用では不便そうですね。私はノート PC を持って外出するときは休止状態にして持ち歩いているので使用できないことのインパクトが大きいです。情報提供ありがとうございます。

    真之

    16 8月 09 at 02:49

  2. VHD起動ではエクスペリエンス インデックスのハードディスク性能が測れないっぽいですね。Win7(RC)で以下のエラーが発生しました。「The Windows Experience Index for your system could not be computed.Could not measure storage performance.The disk cannot be accurately assessed while the system is booted from a Virtual Hard Disk.」

    ヒロキ

    30 9月 09 at 10:31

  3. 今まで測ったことなかったので気づきませんでした…。参考になります。Win7 (RTM) でも試してみましたが RC と同様でディスクの性能は測れませんでした。Hyper-V のゲスト OS の Windows 7 はエクスペリエンス インデックスの評価で以下のメッセージが表示されて計測することはできないんですよね。# Windows Vista はゲスト OS として起動しても計測することができたのですが。「このシステムの Windows エクスペリエンス インデックスは計算できませんでした。仮想マシン内では評価を実行できません。仮想マシン内では WinSAT が正確な計測結果を収集できません。もう一度、ネイティブ ハードウェア上で実行してみてください。」企業内で使用する場合は性能が測れなくても気にならないのですが、個人で使用される場合は部品を換装した際の性能って気になりますよね。VHD ブート時の制限は小出しにまとめておくと備忘録としても便利そうですね。今までコメントいただいた情報を参考にさせていただき、投稿したいと思います。

    真之

    30 9月 09 at 22:36

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