Exchange 2000 と Active Directory についての投稿をするために、2000 Active Directory に 2003 Active Directory を
追加しようとしていたところ、2003 R2 x64 の ADPREP 実行時に以下のエラーが。
x86 環境で x64 の ADPREP を実行しようとしたから発生したみたいですね。
x86 の 2003 R2 も持っているので、そちらの ADPREP を実行してもよかったのですが、メディアがない場合はどうするのだろうと
思って調べてみたところ以下の技術情報がありました。
Windows Server 2003 フォレストの Windows Server 2003 R2 x64 Edition ベースのドメイン コントローラーを展開することはできません。
修正プログラムがダウンロードできるのですが、その中身は LDF ファイルと各プロセッサバージョンの ADPREP になります。
?
このファイルを Windows 2000 Server 上で実行するのですが、実行するプロセッサバージョンの ADPREP と LDF が
同一のディレクトリ内になるように配置してから実行する必要があります。
今回は x86 ディレクトリの中の ADPREP を配置しています。
x86 ディレクトリ内の ADPREP を実行すると以下のエラー (LDF ファイルが見つからない) エラーとなり AD の準備ができません。
?
ADPREP と LDF ファイルが同一のディレクトリにあると正常に実行ができます。
今回は、Exchange 2000 をインストールしている環境なので、
Windows 2000 ドメイン コントローラーを Windows Server 2003 にアップグレードする方法
# こちらは参考、Windows Server 2003 Service Pack 1 および修正プログラム 324392 の Adprep.exe に対する拡張機能
の対応をしてからでないと AD の拡張ができないことを今思い出しました…。
ということでまずはこの作業を。
- コマンドプロンプトで、[regsvr32 schmmgmt.dll] を実行して、MMC で [Active Directory スキーマ] を実行可能にします。
- [MMC] で [Active Directory スキーマ] を追加し、開きます。
- [Active Directory スキーマ] を右クリックして、[操作マスタ] をクリックします。
- [このドメイン コントローラーでスキーマの修正が可能] を有効にし、[OK] をクリックします。
- 以下の内容のテキストファイルを作成します。
dn:CN=ms-Exch-Assistant-Name,CN=Schema,CN=Configuration,DC=X
changetype:Modify
replace:LDAPDisplayName
LDAPDisplayName:msExchAssistantName
–dn:CN=ms-Exch-LabeledURI,CN=Schema,CN=Configuration,DC=X
changetype:Modify
replace:LDAPDisplayName
LDAPDisplayName:msExchLabeledURI
–dn:CN=ms-Exch-House-Identifier,CN=Schema,CN=Configuration,DC=X
changetype:Modify
replace:LDAPDisplayName
LDAPDisplayName:msExchHouseIdentifier
–dn:
changetype:Modify
add:schemaUpdateNow
schemaUpdateNow:1
–?
-
以下のコマンドを実行して競合を回避します。
ldifde -i -f <作成したファイル> -v -c DC=X "domain name path for forest root domain"
実行例)
ldifde -i -f inetorgpersonprevent.ldf -v -c DC=X "DC=exchange,DC=local"
これで ADPREP を実行する準備は完了です。
[adprep /forestprep] [adprep /domainprep /gpprep]
を実行して、2003 R2 x64 の Active Directory を追加可能にします。
久しぶりに 2000 AD からのアップグレードを試したら方法をすっかり忘れていました…。