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Archive for the ‘MSCS/WSFC(MSFC)’ Category

WSFC 構築手順 [構築編] その 3

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<WSFC 構築手順 [構築編] その 2

コマンドラインからクラスタを構築するためにはコマンドプロンプトから以下の形式でコマンドを実行します。
CLUSTER コマンドを実行するコマンドプロンプトは管理者として実行する必要があります。

管理者として実行していない場合は以下のエラーになります。

>CLUSTER /CLUSTER:2008-WSFC-01 /CREATE /NODES:"2008-NODE-01,2008-NODE-02" /IPADDRESS:10.0.1.100/255.0.0.0
? 4% クラスタ 2008-WSFC-01 を初期化しています。
? 9% ノード 2008-NODE-01 のクラスタ状態を検証しています。このフェーズは、クラスタ オブジェクト ‘2008-NODE-01’ で 5 (0x00000005) のエラー状態になったために失敗しました。
このフェーズは、クラスタ オブジェクト ‘2008-NODE-01’ で 5 (0x00000005) のエラー状態になったために失敗しました。

システム エラー 5 が発生しました (0x00000005)。
アクセスが拒否されました。

  1. 複数ノードクラスタを構築する場合
    CLUSTER /CLUSTER:<クラスタ名> /CREATE /NODES:"<ノード1>,<ノード2>" /IPADDRESS:<クラスタの IP アドレス>/<サブネットマスク>

    [実行例]

    >CLUSTER /CLUSTER:2008-WSFC-01 /CREATE /NODES:"2008-NODE-01,2008-NODE-02" /IPADDRESS:10.0.1.100/255.0.0.0
    ? 4% クラスタ 2008-WSFC-01 を初期化しています。
    ? 9% ノード 2008-NODE-01 のクラスタ状態を検証しています。
    13% コンピュータ オブジェクト 2008-WSFC-01 のドメインを検索しています
    18% ドメインのコンピュータ オブジェクト 2008-WSFC-01 を確認しています
    22% コンピュータ オブジェクト 2008-WSFC-01 をクラスタ名オブジェクトとして構成しています
    27% ノード 2008-NODE-01 への Microsoft Failover Cluster Virtual Adapter のインストールを検証しています。
    31% ノード 2008-NODE-01 へのクラスタ ディスク ドライバのインストールを検証しています。
    36% ノード 2008-NODE-01 にクラスタ サービスを構成しています。
    40% ノード 2008-NODE-02 への Microsoft Failover Cluster Virtual Adapter のインストールを検証しています。
    45% ノード 2008-NODE-02 へのクラスタ ディスク ドライバのインストールを検証しています。
    50% ノード 2008-NODE-02 にクラスタ サービスを構成しています。
    54% ノード 2008-NODE-01 でクラスタ サービスを開始しています。
    54% ノード 2008-NODE-02 でクラスタ サービスを開始しています。
    59% クラスタ 2008-WSFC-01 を形成しています。
    63% 2008-WSFC-01 にクラスタ共通プロパティを追加しています。
    68% クラスタ 2008-WSFC-01 にリソースの種類を作成しています。
    72% グループ ‘クラスタ グループ’ を作成しています。
    72% グループ ‘使用可能記憶域’ を作成しています。
    77% IP アドレス リソース ‘クラスタ IP アドレス’ を作成しています。
    81% ネットワーク名リソース ‘2008-WSFC-01’ を作成しています。
    86% コンピュータ オブジェクト 2008-WSFC-01 のドメインを検索しています
    90% ドメインのコンピュータ オブジェクト 2008-WSFC-01 を確認しています
    95% コンピュータ オブジェクト 2008-WSFC-01 をクラスタ名オブジェクトとして構成しています
    ?

    100% リソース グループ ‘クラスタ グループ’ をオンラインにしています。

    /NODES に複数ノードを指定することにより、1 コマンドで複数ノードクラスタを構築できます。

  2. 最初に 1 ノードクラスタで構築し、構築後にノードを参加させる
    CLUSTER /CLUSTER:<クラスタ名> /CREATE /NODES:"<ノード1>" /IPADDRESS:<クラスタの IP アドレス>/<サブネットマスク>
    CLUSTER /CLUSTER:<クラスタ名> /ADDNODES /NODES:"<ノード2>"

    [実行例]

    >CLUSTER /CLUSTER:2008-WSFC-01 /CREATE /NODES:"2008-NODE-01" /IPADDRESS:10.0.1.100/255.0.0.0

    ? 5% クラスタ 2008-WSFC-01 を初期化しています。
    10% ノード 2008-NODE-01 のクラスタ状態を検証しています。
    15% コンピュータ オブジェクト 2008-WSFC-01 のドメインを検索しています
    21% ドメインのコンピュータ オブジェクト 2008-WSFC-01 を確認しています
    26% コンピュータ オブジェクト 2008-WSFC-01 をクラスタ名オブジェクトとして構成しています
    31% ノード 2008-NODE-01 への Microsoft Failover Cluster Virtual Adapter のインストールを検証しています。
    36% ノード 2008-NODE-01 へのクラスタ ディスク ドライバのインストールを検証しています。
    42% ノード 2008-NODE-01 にクラスタ サービスを構成しています。
    47% ノード 2008-NODE-01 でクラスタ サービスを開始しています。
    52% クラスタ 2008-WSFC-01 を形成しています。
    57% 2008-WSFC-01 にクラスタ共通プロパティを追加しています。
    63% クラスタ 2008-WSFC-01 にリソースの種類を作成しています。
    68% グループ ‘クラスタ グループ’ を作成しています。
    68% グループ ‘使用可能記憶域’ を作成しています。
    73% IP アドレス リソース ‘クラスタ IP アドレス’ を作成しています。
    78% ネットワーク名リソース ‘2008-WSFC-01’ を作成しています。
    84% コンピュータ オブジェクト 2008-WSFC-01 のドメインを検索しています
    89% ドメインのコンピュータ オブジェクト 2008-WSFC-01 を確認しています
    94% コンピュータ オブジェクト 2008-WSFC-01 をクラスタ名オブジェクトとして構成しています

    100% リソース グループ ‘クラスタ グループ’ をオンラインにしています。
    >CLUSTER /CLUSTER:2008-WSFC-01 /ADDNODE /NODES:"2008-NODE-02"

    ノード 2008-NODE-02 を構成しています
    —————————————
    12% ノード 2008-NODE-02 のクラスタ状態を検証しています。
    25% クラスタ 2008-WSFC-01 の現在のノード メンバシップを取得しています。
    37% ノード 2008-NODE-02 をクラスタ構成データに追加しています。
    50% ノード 2008-NODE-02 への Microsoft Failover Cluster Virtual Adapter のインストールを検証しています。
    62% ノード 2008-NODE-02 へのクラスタ ディスク ドライバのインストールを検証しています。
    75% ノード 2008-NODE-02 にクラスタ サービスを構成しています。
    87% ノード 2008-NODE-02 でクラスタ サービスを開始しています。
    100% ノード 2008-NODE-02 がクラスタの完全に機能するメンバであることを確認する通知を待っています。

コマンドプロンプトから構築した場合はどちらのパターンでも [クォーラム構成] は [ノード マジョリティ] となっています。

image

CLUSTER /QUORUM コマンドを使用して適切なクォーラム構成に変更する必要があります。
設定変更に関しては WSFC 構築手順 [設定編] で記載したいと思います。

また、GUI の場合はドメインユーザーでないとクラスタの構築はできませんでしたが、コマンドプロンプトから実行する場合は
作業しているローカルアカウントとパスワードが同一のユーザーが Active Directory に存在しておりコンピュータアカウントの
操作ができる場合はクラスタの構築ができてしまします。
# ミラーアカウントで認証がとれ、コンピュータアカウントが作成できるとクラスタの構築ができます。

この場合、コンピュータアカウントのセキュリティは以下のようになります。

?image

以下が WMIC で取得したユーザー名と SID の情報になります。

>wmic USERACCOUNT where "(Name=’Administrator’)" get Caption,Name,SID
Caption?????????????????????????????????? Name???????????? SID
2008-NODE-01Administrator?? Administrator? S-1-5-21-72470293-2089513440-1915596142-500
LABAdministrator?????????????????? Administrator? S-1-5-21-1041543157-1405777126-2591041755-500

LABAdministrator の SID ではなく 2008-NODE-01Administrator の SID が設定されています。
ドメインに他のサーバーのローカルアカウントが登録されている状態になりますので何が起きるかわかりません…。

今回の [その3] までで構築の一通りのパターンは試せたと思います。

次回以降で設定系の内容を [設定編] として記載したいと思います。

>WSFC 構築手順 [設定編] ネットワーク設定

Written by Masayuki.Ozawa

1月 6th, 2009 at 2:30 pm

Posted in MSCS/WSFC(MSFC)

WSFC 構築手順 [構築編] その 2

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<WSFC 構築手順 [構築編] その 1

今回は [最初に 1 ノードクラスタで構築し、構築後にノードを参加させる]? パターンで構築をしたいと思います。

  1. 下の画面までは [WSFC 構築手順 [構築編] その 1] と同じです。
    ただし、今回は 1 ノードクラスタで構築をするため、[選択済みサーバー] は [2008-NODE-01] のみ追加しています。

    image

  2. 以降の手順も [WSFC 構築手順 [構築編] その 1]? と同じなので同様の手順で進めていきます。
    ただしクラスタの検証については、[WSFC 構築手順 [構築編] その 1]? と異なり、ディスク系の検証が [無効] となっています。
    image
    1 ノードクラスタで構築する場合はクォーラムに共有ディスクを使わない形で初期構築がされるため、ディスク系の検証が
    [無効] となっているようです。
  3. 手順にしたかって操作をし、クラスタの構築を完了させます。
    image
  4. 1 ノードクラスタの場合は、[クォーラム構成] が [ノード マジョリティ] となっています。
    また、クラスタとして冗長構成となっていないため警告のアイコンが表示されます。
    image

これで 1 ノードクラスタが完成です。次はクラスタにノードを追加します。
追加作業はクラスタを構築したノード (2008-NODE-01) で実施しています。

  1. [フェール オーバークラスタの管理] を開きます。
    image
  2. クラスタ名 (2008-WSFC-01.lab.local) を右クリックし [ノードの追加] をクリックします。
    image
  3. [次へ] をクリックします。
    image
  4. 追加するノードを [追加] ボタンを使用して追加し [次へ] をクリックします。
    image
  5. [次へ] をクリックします。
    image
  6. クラスタの検証が実行されます。
    image
  7. [完了] をクリックし、ノードの追加を終了します。
    image?
  8. ノードを追加すると [クォーラム構成] が [ノードおよびディスク マジョリティ] に設定されます。
    クラスタとして冗長構成がとれていますので警告も消えています。
    ?image
    [ディスク マジョリティ] として使用されているディスクは [2 ノードクラスタ] と同様でサイズが一番小さいディスクが使用されます。
    image

つぎは Server Core を想定して、コマンドラインからクラスタを構築するパターンを [構築編] その 3 として記載したいと思います。

>WSFC 構築手順 [構築編] その 3

Written by Masayuki.Ozawa

1月 5th, 2009 at 1:38 pm

Posted in MSCS/WSFC(MSFC)

WSFC 構築手順 [構築編] その 1

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<WSFC 構築手順 [インストール編]

WSFC の構築ですが以下の 2 パターンがあると思います。

  1. 参加させるノードを初期セットアップ時にすべて選択
  2. 最初に 1 ノードクラスタで構築し、構築後にノードを参加させる。

Windows Server 2003 のときは 2. のパターンでの構築となっていましたが、
Windows Server 2008 では初期セットアップ時でノード構成をすべて完結させることができます。

今回は 1. のパターンで構築してみたいと思います。

  1. クラスタ管理用のユーザーでサーバーにログインします。
    クラスタ管理用のユーザーはクラスタに参加させるサーバーの [Administrators] グループのメンバかつドメインユーザーの
    必要があります
  2. [フェールオーバー クラスタ管理] を起動します。
    image?
    ドメインユーザー以外で [フェールオーバークラスタ管理] を起動すると以下のメッセージが表示されます。
    image?
    このメッセージが表示された場合は管理コンソールに [クラスタの作成] が表示されません。
    image
  3. [クラスタの作成] をクリックします。
    image
  4. [次へ] をクリックします。
    image
  5. クラスタに参加させるノードを [追加] ボタンを使用して追加し、[次へ] をクリックします。
    image?
    このときにログインしているユーザーが各ノードで [Administrators] 権限を持っていない場合には
    以下のメッセージが表示されます。

    image

  6. [はい] を選択し、[次へ] をクリックし、構成の検証テストに移ります。
    image
  7. [次へ] をクリックします。
    image
  8. [すべてのテストを実行する] を選択し、[次へ] をクリックします。
    image
  9. [次へ] をクリックし、検証を実行します。
    image
    image
  10. [レポートの表示] をクリックして検証レポートを表示します。
    image
  11. 構成に問題がなければすべて [成功] になっています。
    今回の環境ではクラスタ管理用ユーザーにコンピュータアカウントの作成権限は付与していないため、
    [Active Directory 構成の検証] のみ警告になっています。
    image
    image
    ただし、コンピュータアカウントは WSFC 構築手順 [検証準備編] で作成しているため警告が出ても問題はありません。
  12. レポートを閉じて [完了] ボタンをクリックし、次の処理に移ります。
    image
  13. [クラスタ名] と [IPアドレス] を設定し [次へ] をクリックします。
    image
    コンピュータアカウントが有効になっている場合は以下のメッセージが表示され次の処理に移ることはできません。
    image?
  14. [次へ] をクリックし、クラスタを作成します。
    image
  15. クラスタの作成が実行されます。
    image
    コンピュータアカウントに対して適切な権限が付与されていない場合は以下のメッセージが表示され
    クラスタの作成が中断されます。
    image?
  16. 以上でクラスタの作成は終了です。[完了] をクリックして画面を閉じます。
    image

これで 2 ノードクラスタの作成は終了です。
以下の画像が作成直後の [フェールオーバー クラスタ管理] の構成になります。
image?

[参加させるノードを初期セットアップ時にすべて選択] で構築した場合はクォーラム構成は
[ノードおよびディスク マジョリティ] となります。
ディスクマジョリティで使用されるディスクは 2003 の時と同様クラスタとして有効なディスクの中で
容量が小さいものが自動的に設定されます。

ネットワークについてはクラスタの作成時に入力した IP アドレスのネットワークカードが [外部]
それ以外は [内部] として設定されます。
image

構築後の設定については [設定編] で。

WSFC のネットワーク設定だけ先行してメモを記載しておきます。
2000 / 2003 の MSCS と異なり、WSFC では内部ネットワークとして使用するネットワークの優先順位の
設定はできなくなっています。
内部ネットワークの優先順位は適切なネットワークを自動で判断し決めているようです。

  • HKLMClusterNetworks[ネットワークインタフェース]Priority

のレジストリ値は [ffffffff] となっており、この値を手動で設定しても優先順位は変更することはできません。
# 2003 まではこのレジストリ値で優先順位を設定していました。

ネットワークの優先順位は Windows Server 2008 R2 で機能に変更があるようです。
Clustering in Windows Server 2008 R2
>Network Prioritization ? Plan your internal cluster network for efficiency, giving the fastest network the highest priority
? for internal traffic (heartbeat, CSV & Live Migration traffic)

次は、Windows Server 2003 と同じ [最初に 1 ノードクラスタで構築し、構築後にノードを参加させる]
パターンでの構築を [構築編] その 2 として記載したいと思います。

>WSFC 構築手順 [構築編] その 2

Written by Masayuki.Ozawa

12月 23rd, 2008 at 12:44 pm

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WSFC 構築手順 [インストール編]

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<WSFC 構築手順 [検証準備編]

WSFC を使用するためには [フェールオーバー クラスタ] の機能をインストールする必要があります。
インストールには以下の 2 種類の方法があります。
どちらかの方法を使用してクラスタで使用する全ノードに機能をインストールします。

  1. サーバーマネージャでインストール
    1. サーバーマネージャを起動し、[機能の追加] をクリックします。
      ?image
    2. [フェールオーバー クラスタリング] を選択し、[次へ] をクリックします。
      image?
    3. [インストール] をクリックし、機能をインストールします。
      image?image
    4. 以上でインストール終了です。
      image
  2. ServerManagerCmd でインストール
    1. コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。

      ServerManagerCmd.exe -install Failover-Clustering

    2. 以上でインストール終了です。(以下のような実行結果が表示されます。)

      C:>ServerManagerCmd.exe -install Failover-Clustering

      ..

      インストールの開始…
      [インストール] 成功しました: [フェールオーバー クラスタリング]。
      <100/100>

      成功: インストールが正常に完了しました。

インストールが終了すると管理ツールに [フェールオーバー クラスタ管理] が導入されます。
image

これで構築を行うことが可能になります。
次は [構築編] を複数回に分けて記載していきたいと思います。

>WSFC 構築手順 [構築編] その 1

Written by Masayuki.Ozawa

12月 18th, 2008 at 1:20 pm

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WSFC 構築手順 [検証準備編]

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<WSFC 構築手順 [検証環境編]

構築前の準備作業です。

  1. AD の Administrator と 各ノードの Administrator のパスワードを違うものにする

    ミラーアカウントとして有効にしないようにするため AD の Administrator と
    各ノードの Administrator は異なるパスワードを設定します。
    GUI で WSFCを構築する場合にはドメインユーザーが必須になるのですが、
    CUI の場合は Administrator のパスワードが同一だとミラーアカウントとして有効になり、
    ドメインユーザーを使用しなくても WSFC が構築できてしまいます。
    # コンピュータアカウントは WSFC の新規作成を実行したノードのローカル Administratorで
    ?? 作成されるようです。

    実際の運用環境では AD と 各ノードの Administrator のパスワードは違うことが多いと思いますので
    検証の段階から異なるパスワードを設定しておきます。

  2. 作業用ドメインユーザーを準備

    AD に Domain Users グループのユーザーを作成します。
    作成したドメインユーザーを各ノードの Administrators グループに追加します。
    WSFC では MSCS と異なりサービスは Local System で起動しますが、クラスタを構築するためには
    ドメインユーザーで作業をする必要があります。
    そのため、AD に作業用のドメインユーザーを追加します。

  3. コンピュータアカウント作成権限の付与

    作成したドメインユーザーに [コンピュータ オブジェクトの作成] 権限を付与します。
    image

    [コンピュータ オブジェクトの作成] 権限を付与できない場合は事前にコンピュータアカウントを
    作成しておくことも可能です。
    その場合は事前に作成したコンピュータアカウントに作業に使用するドメインユーザーのフルコントロールを付与し、
    作成したコンピュータアカウントを無効の状態にしておく必要があります。
    コンピュータアカウントが有効の状態では構築時にエラーになります。
    image?
    コンピュータアカウントにフルコントロールを付与するためには、[Active Directory ユーザーとコンピュータ] の
    [拡張機能] を有効にする必要があります。

    拡張機能を有効にするとコンピュータアカウントのプロパティを開いた時に [セキュリティ] タブが表示されるようになります。
    クラスタ管理用に作成したドメインユーザーに [フルコントロール] を設定しておけば、事前に作成したコンピュータアカウントを
    使用してクラスタの構築が可能になります。
    image

事前準備として以上の作業が必要になります。

次はフェールオーバークラスタの役割の追加以降の作業を [インストール編] で記載したいと思います。
# MCP 70-652 を週末に受験するので次の投稿は週明けになるかもしれません…。

>WSFC 構築手順 [インストール編]

Written by Masayuki.Ozawa

12月 15th, 2008 at 12:19 pm

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WSFC 構築手順 [検証環境編]

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今日から WSFC について備忘録をかねてまとめていきたいと思います。
# ブログの紹介には SQL Server をメインにと書いているのにどんどん主題からそれていっています…。
?
まずは [検証環境編] から。
?
検証のために以下の環境を構築しています。
使用するサーバーは全て Hyper-V 上のゲスト OS として設定しています。
?
[検証で使用する環境]

  1. Acitive Directory ドメインサービス + DNS + DHCP

    サーバー名:2008-AD-01
    OS:Windows Server 2008 Datacenter Edition x64
    ドメイン名:lab.local

    WSFC は DHCP も使用できますので DHCP サーバーとしても利用します。

  2. iSCSI ターゲット

    サーバー名:2003-iSCSI-01
    OS:Windows Server 2003 R2 Enterprise Edition x64 SP2

    WSFC は Parallel SCSI はサポートしていないため物理ディスクリソースを
    作成するための iSCSI ターゲットを準備しています。

    ターゲットソフトは StarWind iSCSI Target x64 を使用しています。
    Star Wind は以下の URL からダウンロードできます。
    http://www.rocketdivision.com/wind.html
    (RocketDivision からも WSFC の構築手順が公開されています。 )

    また、iSCSI ターゲットサーバーはワークグループ環境にしています。
    後でファイル共有マジョリティの検証をする際にワークグループ環境のファイルサーバーとしても使用したいので。

  3. WSFC ノード 1

    サーバー名:2008-NODE-01
    OS:Windows Server 2008 Datacenter Edition x64
    ネットワーク:Public (サービス用) / Heartbeat (ハートビート用)

    ドメイン参加済み

  4. WSFC ノード 2

    サーバー名:2008-NODE-01
    OS:Windows Server 2008 Datacenter Edition x64
    ネットワーク:Public (サービス用) / Heartbeat (ハートビート用)
    ドメイン参加済み

    サービス用は実 NIC を外部ネットワーク / ハートビート用はプライベートネットワークとして
    仮想ネットワークを設定しています。

  5. WSFC の仮想コンピュータ名

    サーバー名:2008-WSFC-01

検証のために以上の環境を用意しました。

2008/12/18 イメージ図を追加しました。

次は作業用ユーザーの準備等を [検証準備編] で記載したいと思います。

>WSFC 構築手順 [検証準備編]

Written by Masayuki.Ozawa

12月 11th, 2008 at 2:35 pm

Posted in MSCS/WSFC(MSFC)

WSFC で クラスタグループに MSDTC リソースを追加する方法

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Windows Server 2003 までの MSCS ではクラスタグループ (クラスタ名 / IP / クォーラムが格納されているグループ)に
MSDTC のリソースを [クラスタアドミニストレータ] を使用して追加することができましたが Windows Server 2008 の WSFC の
管理コンソールである [フェールオーバー クラスタの管理] ではクラスタグループが表示されないため、GUI では
このグループに MSDTC のリソースを追加することができません。
?
2008/12/16 追記
クラスタグループは GUI でも表示されますね。
MSDTC. のリソース作成時にクラスタグループのリソースと依存関係を
持たせられないだけですね…。
意外と GUI でも出来るかも知れないので後で調査したいと思います。?
?
しかし、コマンドプロンプトではクラスタ グループにリソースを追加することができますので、クラスタ グループ内を
操作したい場合にはコマンド経由でアクセスします。
?
以下はコマンドプロンプトで MSDTC を追加する手順になります。
# クラスタ名 / クォーラムディスクを使用して MSDTC を追加しています。
?
1.MSDTC のリソースをグループに追加?

CLUSTER?RES MSDTC /CREATE /GROUP:"クラスタ グループ" /TYPE:"Distributed Transaction Cordinator"

?
2.コンピュータ名の依存関係を設定?

CLUSTER RES MSDTC /ADDEP:"クラスタ名"

?
3.ディスクの依存関係を設定
CLUSTER RES MSDTC /ADDEP:"クラスタ ディスク 1"

?
4.MSDTC をオンラインにする
CLUSTER RES MSDTC /ON

?

?
これでクラスタ グループに MSDTC を追加することができます。
?

Written by Masayuki.Ozawa

11月 30th, 2008 at 8:01 am

Posted in MSCS/WSFC(MSFC)