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Archive for the ‘MSCS/WSFC(MSFC)’ Category

Windows Server 2008 で IIS のクラスタ環境の設定方法

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Microsoft のクラスタチームのブログで紹介されていました。

Deploying IIS on a Failover Cluster

KB としては以下の内容になります。

Microsoft Windows Server 2008 フェールオーバー クラスタでの IIS 7.0 を構成します。

IIS 6.0 のときは汎用スクリプトとして [Clusweb.vbs] を登録するだけでしたが、
IIS 7.0 では汎用スクリプトを作成 (サンプルは KB で公開されています) して
IIS を共有構成で設定する必要があるようですね。

そういえば、今さらな内容ですが Windows Server 2008 のクラスタは WSFC と MSFC の
どちらが正式な略称になるんでしょうか??

Written by Masayuki.Ozawa

6月 4th, 2009 at 10:14 pm

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WSFC のクラスタ関連のドライバの表示場所

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クラスタのドライバとして

  • Cluster Disk Driver (ClusDisk.sys)
    • 1 ノードだけがディスクにアクセスするように制御
  • Cluster Network Driver (ClusNet.sys)
    • ハートビートの送信やネットワーク障害の検出

があります。

Windows Server 2003 の MSCS では [デバイス マネージャ] で [非表示のデバイスの表示] を有効にすると
[プラグ アンド プレイではないドライバ] に両デバイスが表示がされていました。

image

image image

Windows Server 2008 の WSFC ではどこに表示されるのか今まで確認したことがなかったので、
調べてみたところ場所が移動していました。

Cluster? Disk Driver → システムデバイス の Cluster Disk Driver (ClusDisk.sys)
image

Cluster Network Driver → ネットワーク アダプタ の Microsoft Failover Cluster Virtual Adapter (Netft.sys)
# WSFC では ClusNet.sys → Netft.sys に変更になっています。
??? Overview of Failover Clustering in Windows Server 2008?に変更されたことが記載されていますね。

image
Cluster Network Driver は [非表示デバイスの表示] を有効にする必要があります。?
Cluster Disk Driver は有効にしなくても表示されます。

image

Windows Server 2008 では DISKPART コマンドの UNIQUEID を使用することでディスク署名を設定することも
できるようになっています。
# 2003 以前ではディスク署名を変更するためには Windows 2000 リソースキットの dumpcfg.exe を使う必要がありました。

これらの情報を利用して、MSFC のクラスタの共有ディスクを交換した場合の復旧手順を確立しておくといざという時に役に立ちそうです。

Written by Masayuki.Ozawa

3月 11th, 2009 at 2:09 pm

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WSFC 構築手順 [設定編] ファイル共有マジョリティの設定

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<WSFC 構築手順 [設定編] クォーラムディスクの設定

久しぶりに検証する時間が取れたのでファイル共有マジョリティの設定方法をまとめてみたいと思います。

ファイル共有マジョリティは Windows Server 2008 から追加されたクラスタクォーラムの設定です。
下図のような構成になり、ノード 1 / ノード 2 / 共有ディレクトリの三か所にクォーラム情報を保持します。

image

設定は

  1. 共有ディレクトリの設定
  2. クォーラムの設定

の 2 つの手順で行います。

今回は以下の環境でファイル共有マジョリティを設定して見たいと思います。

image?

※コンピュータアカウントに対してアクセス権を設定します。
 そのため、共有ディレクトリを設定するサーバーはドメインに参加させる必要があります。

共有ディレクトリの設定

  1. ディレクトリを作成します。
  2. 作成した共有ディレクトリに以下の権限を設定します。
    [クラスタの仮想コンピュータ名] の [フルコントロール]
    [クラスタの各ノード] の [フルコントロール]
    image?
    コンピュータアカウントはユーザーの追加時に [オブジェクトの種類] で [コンピュータ] を選択する必要があります。
    # デフォルトでは [コンピュータ] は選択されていません。
    image
  3. 作成したディレクトリを共有ディレクトリにします。
  4. 共有ディレクトリのアクセス権として以下の権限を設定します。
    [クラスタの仮想コンピュータ名] の [フルコントロール][クラスタの各ノード] の [フルコントロール]
    ?
    image?
    こちらもオブジェクトの種類でコンピュータを選択する必要があります。

以上で共有ディレクトリ側の設定は終了です。
次はこの共有ディレクトリを使用してクォーラムを設定します。

ファイル共有マジョリティ クォーラムの設定

  1. [フェールオーバー クラスタの管理] を実行します。
  2. クラスタの仮想コンピュータ名を選択します。
  3. [その他のアクション] → [クラスタ クォーラム設定の構成]を選択します。
    image
  4. ウィザードが起動したら [次へ] をクリックします。
  5. [ノードおよびファイル共有マジョリティ] を選択し、[次へ] をクリックします。
    image
  6. [参照] をクリックします。
  7. 共有ディレクトリを選択し、[OK] をクリックします。
    image?
    今回はクラスタアドミニストレータを起動しているユーザーには共有ディレクトリのアクセス権は設定していません。
    そのため、共有ディレクトリの [+] をクリックして展開しようとすると以下のエラー画面になりますが無視して進めます。
    image?
    共有ディレクトリの階層が深い場合は前の画面の [共有フォルダ パス] にパスを直接入力して指定します。
  8. [共有フォルダ パス] の設定を確認し、[次へ] をクリックします。
    image
  9. 解決策は現在調査中なのですが、ここまでの設定ではおそらく以下のエラーが発生すると思います。
    image?
    共有ディレクトリ、実ディレクトリにフェールオーバークラスタの管理を実行しているユーザーのフルコントロールを
    設定しても回避できませんでした…。

    共有ディレクトリを作成しているサーバーの [Power Users] または [Administrators] グループにフェールオーバークラスタの管理を
    実行しているユーザーを追加するとエラーは回避することができます。

    ローカルセキュリティポリシーで権限をいろいろと付与してみたのですが具体的な権限まで突き止めることができませんでした。
    今回は [Power Users] グループに追加して検証を進めていきます。
    # 設定終了後は削除可能ですので一時的に [Power Users] に追加するという方法であれば通常運用上も許可される範囲だと考えています。

  10. [次へ] をクリックしてクォーラムを設定します。
    image
  11. [完了] をクリックして設定を完了します。
    image
  12. これでクォーラムの設定がファイル共有マジョリティに設定されます。
    image?
    設定終了後は [Power Users] または [Administrators] に追加したフェールオーバークラスタの管理の実行ユーザーは
    不要になりますのでグループから削除します。

以上で、ファイル共有マジョリティを使用したクォーラムを構成することができます。

コマンドでファイル共有マジョリティをクォーラムに設定する場合は以下のコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
# コマンドプロンプトは管理者として実行します。

cluster /cluster:<クラスタ名> res "<リソース名(任意の名称)>" /create /group:"クラスタ グループ" /type:"File Share Witness" /priv Sharepath="<共有フォルダのパス>"

cluster res "<設定したリソース名>" /online

cluster :<クラスタ名> /quorum:"<設定したリソース名>"

改行されている個所は 1 行で入力します。

実行結果は以下のようになります。

>cluster /cluster:2008-WSFC-01.lab.local res "File Share Witness (UNCPath)" /create /group:"クラスタ グループ" /type:"File Share Witness" /priv Sharepath="2003-stg-01SharedFolder"

リソース ‘File Share Witness (UNCPath)’ を作成しています…

リソース???????????? グループ???????????? ノード????????? 状態
——————– ——————– ————— ——
File Share Witness (UNCPath) クラスタ グループ??????????? 2008-node-01??? オフライン

>cluster res "File Share Witness (UNCPath)" /online

リソース ‘File Share Witness (UNCPath)’ をオンラインにしています…

リソース???????????? グループ???????????? ノード????????? 状態
——————– ——————– ————— ——
File Share Witness (UNCPath) クラスタ グループ??????????? 2008-node-01??? オンライン

>cluster 2008-WSFC-01.lab.local /quorum:"File Share Witness (UNCPath)"
監視リソース名???????????? パス????????????????????????????????????????? 種類
——————— ——————————————— ——–
File Share Witness (UNCPath)?????????????????????????????????????????????? マジョリティ

>

コマンドで実行した場合は [Power Users] グループ等に追加しなくても設定ができます。
この動きをみていると共有ディレクトリのアクセス権も間違ってはなさそうなんですけどね~。
Sysinternals の Procmon.exe を使用してファイルアクセスのトレースを取得してもこれといって失敗は検知されていませんでした。

日本語の情報はなさそうですので時間を見て英語の情報を探してみたいと思います。

ファイル共有マジョリティの設定はいったんここまでで。

次はクラスタのログについて投稿したいと思っています。

Written by Masayuki.Ozawa

3月 6th, 2009 at 3:01 pm

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WSFC 構築手順 [設定編] クォーラムディスクの設定

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クォーラムディスクの設定についてです。

クォーラムディスクの設定については以下の URL に明記されています↓
Failover Cluster Step-by-Step Guide: Configuring the Quorum in a Failover Cluster

?
以下は抜粋になります。
  1. 最小サイズは 512 MB
  2. 単一のボリュームにする
  3. クォーラムディスク専用とし、他のアプリケーションデータは格納しない
  4. ドライブ文字を割り当てるかどうかは任意
  5. クラスタで利用可能なディスクストレージを使用
  6. クラスタの構成ウィザードで妥当性を検証
  7. ハード RAID で可用性を確保
  8. クォーラムディスクのバックアップを行うことにより死活監視の I/O に影響が出る可能性があるためバクアップの対象から除外
  9. ウィルススキャンソフトのスキャン対象からクォーラムディスクを除外する
  10. NTFS でフォーマットする

8. の英訳には自信がないのですが、クラスタの構成に変更がない場合はバックアップの対象から除外してもいいのかも知れないですね。
WSFC ではクォーラムディスクだけでクラスタを組むということはないと思いますので、クォーラムディスクの I/O に影響が出ても
マジョリティノードの部分でカバーされ、深刻な問題にはならないような気もしますが。

>WSFC 構築手順 [設定編] ファイル共有マジョリティの設定

Written by Masayuki.Ozawa

2月 11th, 2009 at 2:52 pm

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WSFC 構築手順 [設定編] クォーラムディスクのドライブ文字

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<WSFC 構築手順 [設定編] ネットワーク設定

WSFC のクォーラムディスクに使用しているディスクですが、ドライブ文字を設定しないドライブでも
使用することができます。
# この内容が Windows Server World の 3 月号に書かれています。

MSCS では Q ドライブ (Quorum) を設定することが多かったと思いますが WSFC では不要です。

クォーラムのドライブ文字は以下の操作でなしにすることができます。

  1. [フェールオーバー クラスタ管理] を実行します。
  2. クォーラムディスクに使用しているディスクを確認します。
    クォーラムディスクに使用しているディスクは以下のいずれかの方法で確認できます。
    1. [記憶域] を選択し、[クォーラム内の監視ディスク] を確認します。
      image
    2. [クラスタ コア リソース] を開きディスクを確認します。
      # クォーラムディスクはコアリソースになります。
      image
    3. [その他のアクション] → [クラスタ クォーラム設定の構成] → [ノードおよびディスクマジョリティ] を選択して
      現在ディスク使用しているディスクを確認します。
      image?
  3. [記憶域] からクォーラムディスクに使用しているディスクを右クリックし、[ドライブ文字の変更] を選択します。
    image
  4. ドライブ文字を [なし] に設定します。
  5. [ドライブ文字を変更する] を選択します。
    image?
  6. ドライブ文字が設定されていないディスクがクォーラムディスクとして設定されていることが確認できます。
    image?

ウィザードを使ってクォーラムディスクを設定するときに、ドライブ文字が設定されていないディスクを選択することができますので
通常の設定としても問題なさそうです。
# ドライブ文字をなしにして設定するより一度ノードマジョリティに切り替えてからドライブ文字のないディスクを選択したほうが
? 設定として安心感があるかも知れないですね。
image?

ドライブ文字を設定していないディスクをクォーラムディスクに設定しても、クォーラム構成で警告は発生していません。
image?

ドライブ文字を割り当てない場合、クォーラムディスクを他の用途で使用することはできなくなります。
マイコンピュータにも表示されませんし、
image?
[ディスクの管理] からエクスプローラでアクセスすることもできません。
image?

クォーラムディスク専用として対象のディスクを使用するのであれば問題ないとは思いますが。
設定の際の留意点として覚えておく必要があるかもしれないですね。

次は共有マジョリティの設定をまとめたいと思います。

>WSFC 構築手順 [設定編] クォーラムディスクの設定

Written by Masayuki.Ozawa

2月 8th, 2009 at 1:30 pm

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WSFC 構築手順 [設定編] ネットワーク設定

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<WSFC 構築手順 [構築編] その 3

WSFC のネットワーク設定についてまとめていきたいと思います。

ネットワーク設定で可能なものは

  1. [内部]/[外部] ネットワークの設定
  2. [外部] ネットワークの IP アドレスの設定

だと思います。

以前のバージョンの MSCS と違いハートビートに使用するネットワークの優先順位は設定ができなくなっています。
WSFC ではクラスタのネットワークドライバがルーティングテーブルに応じて優先順を自動的に調整する設定となっているようです。
具体的にこの内容が書かれている技術情報はまだ見つかっていません。Microsoft のパートナー用コミュニティの情報です。

Microsoft の技術情報ではありませんが、TechTarget のホワイトペーパーで DELL の情報として近いものはありました。
Hyper-V仮想化環境の可用性を高めるベストプラクティスとは?

各設定は以下の方法で変更ができます。

[内部]/[外部] ネットワークの設定

クラスタの初期構築後の設定では、クラスタの IP アドレスを設定したネットワークが外部ネットワーク、それ以外のネットワークは
内部ネットワークとして設定されるようです。
外部ネットワークと内部ネットワークの設定は以下の手順で変更できます。

  1. [ネットワーク] を選択します。
    image
  2. 対象のネットワークを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
    image
  3. [クライアントにこのネットワーク経由の接続を許可する] の [有効]/[無効] で [内部]/[外部] ネットワークを設定します。
    また、ネットワークの名前についてもこの画面で変更します。
    image?
    設定によってネットワークは以下のように使用されます。
    MSCS ではサービス専用のネットワーク (クライアント アクセスのみ) が設定できたのですが、WSFC ではこの設定は
    なくなっているみたいですね。
    以前との設定の比較表を作ってみました。
    ?

    Windows Server 2003 以前の設定

    クラスタにこのネットワークの使用を許可する

    内部クラスタ通信のみ

    クライアントにこのネットワーク経由の接続を許可する

    混合ネットワーク

    クラスタにこのネットワークの使用を許可しない

    無効 (クラスタでは使用しない)

[外部] ネットワークの IP アドレスの設定

外部ネットワークの IP アドレスは [クラスタ コア リソース] として設定されています。
クラスタ コア リソースは以下の手順で変更することができます。

  1. クラスタ名を選択します。
    image
  2. [クラスタ コア リソース] を展開します。
    image
  3. クラスタ名を右クリックし、[プロパティ] を選択します。
    image
  4. 変更対象の IP アドレスを選択し、[編集] をクリックします。
    image
  5. [アドレス] に設定されている IP アドレスを変更し、[OK] をクリックします。
    ?image
    IP アドレスを DHCP の設定にしている場合のみ [DHCP を使用する] を選択することができます。
    ?image
  6. IP の変更画面で [適用] をクリックすると最終的な確認メッセージが表示されますので [はい] をクリックして確定します。
    image
  7. 今回は Windows の DNS サーバーを使用していますが DNS の A レコードは連携して変更されていませんでした。
    DNS のレコードは手動で設定変更する必要がありそうです。
    image

ネットワークに関係する設定はこれらの操作で変えることができます。
設定は変更できませんが、内部ネットワークの優先順位は以下の手順で確認することができます。

[内部ネットワークの優先順位の確認]

  1. コマンドプロンプトを [管理者として実行] します。
  2. 以下のコマンドを実行します。
    cluster /LISTNETPRI

    [実行結果]

    >cluster /LISTNETPRI
    内部ネットワークの優先順位を一覧表示しています:
    ?? ネットワーク名
    ?? —————
    ?1 Heartbeat
    ?2 Public

    上の例では内部ネットワークの優先順位は意図したものになっていますが、構築後にネットワークを追加した場合は
    思った通りの設定にならないこともしばしばあるようです。
    どうにか意図した順序で認識できるように制御できないか模索中です。

    ?

ネットワーク系の設定で思いついたのは以上です。
他にも何かネットワーク系の設定がありましたら別途投稿したいと思います。

次回はディスククォーラムの設定をまとめてみたいと思います。

>WSFC 構築手順 [設定編] クォーラムディスクのドライブ文字

Written by Masayuki.Ozawa

2月 1st, 2009 at 1:51 pm

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Windows Sorage Server 2003 R2 設定手順

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<Windows Sorage Server 2003 R2 インストール手順

Storage Server 2003 R2 でクラスタ用の共有ディスクを作成する手順になります。
以下の 3 つの手順で記載したいと思います。

  1. iSCSI ターゲットの作成
  2. 共有ディスクの作成
  3. iSCSI Initiator からの接続

[Microsoft iSCSI Software Target] を起動して下の操作を実行しています。

[iSCSI ターゲットの作成]

まずは iSCSI のターゲットを登録します。

  1. [iSCSI Targets] を右クリックし、[Create iSCSI Target] を選択します。
    ?image
  2. ウィザードが起動したら [次へ] をクリックします。
  3. [iSCSI target name] を入力し、[次へ] をクリックします。
    [Descritptions] は説明ですので任意入力です。
    ここで入力した Target Name は iSCSI の共有ディスクのグルーピングのようなものと考えていただければと思います。
    後述のディスク作成時には iSCSI Target を指定してディスクを作成することになります。

    ?image

  4. [IQN identifier] を入力し、[次へ] をクリックします。
    IQN はユニークになる必要がありますが、厳密な形式チェックはしていないようですので、適当な値を入力しても通ります。
    IQN の正式な形式は以下の URL をご参照いただければと思います。
    特集:最新IPストレージ技術「iSCSI」
    ?image
  5. [完了] をクリックして iSCSI ターゲットを作成します。
  6. 作成が完了すると iSCSI Targets に設定した ターゲット名が追加されています。
    ?image
  7. 接続に認証を設定したい場合は作成した Targets を右クリックし [プロパティ] を選択します。
    image
  8. [Authentication] タブでユーザー名 / パスワードを設定できます。
    認証設定をしたい場合には [Enable CHAP] を有効にしこちらを設定します。
    ユーザー名は [Browse] をクリックして IQN を設定することができます。
    ?image

[共有ディスクの作成]

続いては共有ディスクの作成です。

  1. [Device] を右クリックし、[Create Virtual Disk] を選択します。
    ?image
  2. ウィザードが起動したら [次へ] をクリックします。
  3. 共有ディスクを作成する場所を選択し [次へ] をクリックします。
    iSCSI Terget の仮想ディスクの拡張子は [VHD] だったりします。
    ?image
  4. ディスクのサイズを入力し [次へ] をクリックします。
    image
  5. [Description] はオプションですので不要な場合はブランクにし、[次へ] をクリックします。
    image
  6. [Add] をクリックして iSCSI ターゲットを選択し、[次へ] をクリックします。
    image
  7. [完了] をクリックして共有ディスクを作成します。
  8. 作成が完了すると Devices に作成した共有ディスクが表示されます。
    image

これでディスクの作成は終了です。
iSCSI のターゲットソフトによってはディスク作成時にクラスタのディスクとして使うかを選択するものもあるのですが
Storage Server 2003 R2 の共有ディスクではないようです。

ここまでの作業で iSCSI イニシエータで接続することが可能になります。

以下の手順は iSCSI イニシエータから接続をする手順になります。

[iSCSI イニシエータからの接続]

接続側のサーバーで iSCSI イニシエータを起動して作業を行います。
iSCSI イニシエータの初回起動時は以下のメッセージが表示されます。
image?
[はい] をクリックして iSCSI イニシエータのサービス起動を [自動] に設定します。
また、Windows ファイアウォールのブロック解除のメッセージも表示されますのでこちらも [はい] をクリックしてブロックを解除します。

image

?

  1. [探索] タブを選択し、[ポータルの追加] をクリックします。
    image
  2. ターゲットポータルの名前を入力し、[OK] をクリックします。
    image??
  3. ターゲットの情報がターゲット ポータルに追加されています。
    image
  4. 次は [ターゲット] タブを選択します。
    すでに共有ディスクを作成しているのでターゲットに共有ディスクが表示がされそうですが、この段階では
    まだ共有ディスクの情報は表示されません。
    image
    iSCSI ターゲット側で設定が必要になりますので一度 iSCSI ターゲットのサーバーに移ります。
  5. iSCSI ターゲット サーバーで iSCSI ターゲットの管理ツールを起動します。
  6. [iSCSI Targets] から iSCSI ターゲットを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
    ?image
  7. [iSCSI Initiators] タブをクリックします。
    ここで iSCSI ターゲットに接続をしたいノードのイニシエータの IQN が登録されていないため、
    イニシエータ側でディスクを表示することができていません。
    イニシエータの IQN を登録するため、[Add] をクリックします。
    image
  8. [Browse] をクリックすると接続しにきているイニシエータの情報が表示されますので、対象サーバーの
    IQN を選択し、[OK] をクリックします。
    事前にこの設定をやっておけばサーバー間の移動の手間がなくなると思いますが、IQN を手入力するのは
    大変なので一度接続を試行して [Browse] から選択するようにしています。
    (一度接続をすると自動的にエントリが登録されるようです。)
    image
    これでターゲットを認識できるようになりますので共有ディスクを接続したいサーバーに移ります。
  9. [最新の情報に更新] をクリックするとターゲットが表示されるようになります。
    この状態ではまだディスクは使えませんので、ターゲットを選択し、[ログオン] ボタンをクリックします。
    image
  10. [コンピュータの起動時にこの接続を自動的に復元する] を有効にします。
    この設定を有効にしないと再起動すると共有ディスクに接続されません。
    [複数パスを有効にする] の設定は iSCSI ターゲットへの接続パスを複数持っておりマルチパス I/O 構成にする場合に有効にします。
    今回はシングルパスになっているため有効にしていません。
    また、iSCSI ターゲット側で認証設定をした場合は [詳細設定] をクリックし、CHAP の情報を入力する必要があります。
    今回はテスト用に認証情報を設定していますので CHAP の情報入力の手順を実施します。
    (不要な場合は [OK] をクリックしてください。)
    ?image
    1. [CHAP ログオン情報] を有効にし、iSCSI ターゲット側で設定した ユーザー名 / ターゲット シークレットを入力し
      [OK] をクリックします。
      image?
  11. 接続が完了するとターゲットの状態が [接続完了] になっていることが確認できます。
    これで iSCSI ターゲットで設定した共有ディスクへの接続が完了です。
    image?
    サーバーマネージャからディスクの管理を開くと新しいディスクとして共有ディスクが接続できていることが確認できます。
    ([ディスク 1] が iSCSI で設定したディスクになります。)
    image?
    あとは通常のディスクと同様に [オンライン] → [初期化] → [パーティションの作成] を実行して下さい。
    (ディスクにドライブ文字を割り当てていないのは意図的に実施しています。)
    image
    クラスタで使用したい場合は [iSCSI イニシエータからの接続] をもう一方のノードでも実行してください。

?

以上で Windows Storage Server 2003 R2 の設定は完了です。

検証環境の再構築も完了し、設定系の検証がようやく出来ます♪

Written by Masayuki.Ozawa

1月 31st, 2009 at 6:38 am

Posted in MSCS/WSFC(MSFC)

Windows Server World の 2009 年 3 月号は WSFC の特集があります

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定期購読をしている Windows Server World の今月号 (2009 年 3 月号) が来ていたので
先ほどから読んでいるのですが、今号は [Hyper-V クラスタ構築術] という特集が組まれており、
WSFC の構築手順がクイックマイグレーションを含めてわかりやすく解説されています。
?
本特集では iSCSI?に StarWind を使用しており私が検証で使用していた環境と同様のものが
この特集を読めば簡単に作れると思います。
StarWind の設定方法もわかりやすく書かれています。
#?このブログの WSFC の投稿内容の存在意義が危ぶまれます…。?
?
共有ディレクトリを使用した仮想サーバーのクラスタリングの記事は「なるほど!」と思いました。
?
また、設定編で書こうと思っていたのですが、クォーラムのドライブ文字について興味深い内容が書かれています。
私は以前この設定ができた時は思わず「お~」と声を出してしまいました。
(この感想を持つのは私だけかも知れませんが…。)
たしか 2003 の MSCS ではできなかったはずなんですよね。
?
まだ発売されたばかりですので興味がある方は書店で一読されてみてはいかがでしょう?  

Written by Masayuki.Ozawa

1月 30th, 2009 at 3:47 pm

Posted in MSCS/WSFC(MSFC)

Windows Sorage Server 2003 R2 インストール手順

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サーバーのディスクを飛ばしてしまったのでクラスタ検証環境再構築中です…。

iSCSI サーバーも再構築になったので Storage Server 2003 R2 のインストール手順を
まとめてみたいと思います。

[インストール手順]

  1. 以下の URL から Storage Server 2003 R2 の評価版をダウンロードします。
    Microsoft Server with Embedded Licensing Products Evaluation Registration Site

    [simple registration process] のリンクをクリックし、[Product Evaluation:] から
    [Windows Storage Server 2003 R2 ~] を選択してメールアドレス等必要な
    情報を入力するとメールが送信されてきます。
    ダウンロード先はメール内に記載されていますのでそちらを査証ください。

    既存の Windows Server 2003 に iSCSI Target を追加したいだけであれば
    [Disk 3: Microsoft iSCSI Software Target and Management.iso] のみダウンロードしてください。

  2. ダウンロードした ISO イメージをサーバーにマウントします。
    私は Hyper-V で検証をしているので Hyper-V のイメージマウントを使用しています。
  3. 以下の順番でインストーラを実行します。
    x64 環境にインストールしているため x64 がついているファイルを使用しています。
    x86 環境を使用されている方は x86 のファイルを使用してください。
    1. iscsitarget90-x64-3412.exe
    2. iSCSISoftwareTarget-KB943518-amd64-ENU.exe
    3. iscsitargetVDS-x64-3412.exe
    4. iscsitargetVSS-x64-3412.exe

以上でインストール完了です。

スタートのすべてのプログラムに [Administrative Tools] が追加され、[Microsoft iSCSI Software Target] を
実行することができます。
このツールが iSCSI Target の管理コンソールになります。
image?
Windows Server 2008 のクラスタディスクとして設定する方法を接続も含め、次回まとめたいと思います。

>Windows Sorage Server 2003 R2 設定手順

Written by Masayuki.Ozawa

1月 30th, 2009 at 1:21 pm

Posted in MSCS/WSFC(MSFC)

Microsoft Storage Server 2003 評価版

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WSFC の検証で使用している StarWind の評価期間が切れたので、Storage Server 2003 の iSCSI Target の
評価版がダウンロードできないか探してみたところ試されている方がいらっしゃいました。

MS製品ONLYでISCSI環境を構築(90日評価)

良い機会なので、Storage Server 2003 の iSCSI Target を試してみたいと思います。

Written by Masayuki.Ozawa

1月 11th, 2009 at 10:54 am

Posted in MSCS/WSFC(MSFC)