SP 3 には SP2 の Cumulative Update?(CU)?10 / 11 のモジュールが含まれていないんですね。
SQL Server 2005 SP3 Cumulative Update 1
SQL Server 2008 で新しい照合順序を使用する際の覚書
SQL Server 2008 でフェールオーバークラスタを構築する際の注意点
# Active / Passive 構成を例にしています。
- Active ノードでクラスタを構築
- Active ノードで Cumulative Update 1 を適用
- Passive ノードを追加
- Passive ノードに Cumulative Update 1 を適用
後日、SQL Server 2008 のクラスタ構築についてもまとめようと思っていますので詳細はその際に
書きたいと思います。
WSFC 構築手順 [インストール編]
WSFC を使用するためには [フェールオーバー クラスタ] の機能をインストールする必要があります。
インストールには以下の 2 種類の方法があります。
どちらかの方法を使用してクラスタで使用する全ノードに機能をインストールします。
- サーバーマネージャでインストール
- ServerManagerCmd でインストール
- コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
ServerManagerCmd.exe -install Failover-Clustering
- 以上でインストール終了です。(以下のような実行結果が表示されます。)
C:>ServerManagerCmd.exe -install Failover-Clustering
..
インストールの開始…
[インストール] 成功しました: [フェールオーバー クラスタリング]。
<100/100>成功: インストールが正常に完了しました。
- コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
インストールが終了すると管理ツールに [フェールオーバー クラスタ管理] が導入されます。
これで構築を行うことが可能になります。
次は [構築編] を複数回に分けて記載していきたいと思います。
SQL Server 2005 で -T1118 を設定している場合の不具合
SQL Server 2005 Books Online (2008 年 11 月)
Microsoft SQL Server 2005 Service Pack 3
WSFC 構築手順 [検証準備編]
構築前の準備作業です。
- AD の Administrator と 各ノードの Administrator のパスワードを違うものにする
ミラーアカウントとして有効にしないようにするため AD の Administrator と
各ノードの Administrator は異なるパスワードを設定します。
GUI で WSFCを構築する場合にはドメインユーザーが必須になるのですが、
CUI の場合は Administrator のパスワードが同一だとミラーアカウントとして有効になり、
ドメインユーザーを使用しなくても WSFC が構築できてしまいます。
# コンピュータアカウントは WSFC の新規作成を実行したノードのローカル Administratorで
?? 作成されるようです。実際の運用環境では AD と 各ノードの Administrator のパスワードは違うことが多いと思いますので
検証の段階から異なるパスワードを設定しておきます。 - 作業用ドメインユーザーを準備
AD に Domain Users グループのユーザーを作成します。
作成したドメインユーザーを各ノードの Administrators グループに追加します。
WSFC では MSCS と異なりサービスは Local System で起動しますが、クラスタを構築するためには
ドメインユーザーで作業をする必要があります。
そのため、AD に作業用のドメインユーザーを追加します。 - コンピュータアカウント作成権限の付与
作成したドメインユーザーに [コンピュータ オブジェクトの作成] 権限を付与します。[コンピュータ オブジェクトの作成] 権限を付与できない場合は事前にコンピュータアカウントを
作成しておくことも可能です。
その場合は事前に作成したコンピュータアカウントに作業に使用するドメインユーザーのフルコントロールを付与し、
作成したコンピュータアカウントを無効の状態にしておく必要があります。
コンピュータアカウントが有効の状態では構築時にエラーになります。?
コンピュータアカウントにフルコントロールを付与するためには、[Active Directory ユーザーとコンピュータ] の
[拡張機能] を有効にする必要があります。拡張機能を有効にするとコンピュータアカウントのプロパティを開いた時に [セキュリティ] タブが表示されるようになります。
クラスタ管理用に作成したドメインユーザーに [フルコントロール] を設定しておけば、事前に作成したコンピュータアカウントを
使用してクラスタの構築が可能になります。
事前準備として以上の作業が必要になります。
次はフェールオーバークラスタの役割の追加以降の作業を [インストール編] で記載したいと思います。
# MCP 70-652 を週末に受験するので次の投稿は週明けになるかもしれません…。
WSFC 構築手順 [検証環境編]
今日から WSFC について備忘録をかねてまとめていきたいと思います。
# ブログの紹介には SQL Server をメインにと書いているのにどんどん主題からそれていっています…。
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まずは [検証環境編] から。
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検証のために以下の環境を構築しています。
使用するサーバーは全て Hyper-V 上のゲスト OS として設定しています。
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[検証で使用する環境]
- Acitive Directory ドメインサービス + DNS + DHCP
サーバー名:2008-AD-01
OS:Windows Server 2008 Datacenter Edition x64
ドメイン名:lab.localWSFC は DHCP も使用できますので DHCP サーバーとしても利用します。
- iSCSI ターゲット
サーバー名:2003-iSCSI-01
OS:Windows Server 2003 R2 Enterprise Edition x64 SP2WSFC は Parallel SCSI はサポートしていないため物理ディスクリソースを
作成するための iSCSI ターゲットを準備しています。ターゲットソフトは StarWind iSCSI Target x64 を使用しています。
Star Wind は以下の URL からダウンロードできます。
http://www.rocketdivision.com/wind.html
(RocketDivision からも WSFC の構築手順が公開されています。 )また、iSCSI ターゲットサーバーはワークグループ環境にしています。
後でファイル共有マジョリティの検証をする際にワークグループ環境のファイルサーバーとしても使用したいので。 - WSFC ノード 1
サーバー名:2008-NODE-01
OS:Windows Server 2008 Datacenter Edition x64
ネットワーク:Public (サービス用) / Heartbeat (ハートビート用)ドメイン参加済み
- WSFC ノード 2
サーバー名:2008-NODE-01
OS:Windows Server 2008 Datacenter Edition x64
ネットワーク:Public (サービス用) / Heartbeat (ハートビート用)
ドメイン参加済みサービス用は実 NIC を外部ネットワーク / ハートビート用はプライベートネットワークとして
仮想ネットワークを設定しています。 - WSFC の仮想コンピュータ名
サーバー名:2008-WSFC-01
検証のために以上の環境を用意しました。
2008/12/18 イメージ図を追加しました。
次は作業用ユーザーの準備等を [検証準備編] で記載したいと思います。