SE の雑記

SQL Server の情報をメインに Microsoft 製品の勉強内容を日々投稿

MED-V インストール手順 [サーバー 設定編]

leave a comment

<MED-V インストール手順 [サーバー インストール編]

サーバーの設定になります。

[IIS の設定]

MED-V クライアントで使用する Virtual PC 用のイメージを展開するための仮想ディレクトリを作成します。
デフォルトでは [C:MED-V Server Images] がイメージを保存するためのローカルパスになっていますので
このディレクトリに対しての仮想ディレクトリを作成します。
パスの情報については MED-V サーバーの管理コンソールから変更することもできます。

  1. [インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] を実行します。
  2. 今回は既定のポート 80 サイトの下に仮想ディレクトリを作りますので [Default Web Site] を右クリックして
    [仮想ディレクトリの追加] を選択します。
  3. 仮想ディレクトリを作成します。
    今回は以下のような設定で作成しました。
    ?image
  4. 作成した仮想ディレクトリで BITS を使用したアップロードを可能にするために [BITS アップロード] をダブルクリックします。
    ?image
  5. [クライアントによるファイルのアップロードを許可] を有効にし適用します。
    ?image

MED-V 用の MIME タイプを登録する必要がありますので以下の手順で新規の MIME タイプを追加します。
今回は新規に作成した仮想ディレクトリに MIME タイプを追加しています。
Web サイトの設定に追加してもいいかもしれないですね。

  1. [MIME の種類] をダブルクリックします。
    ?image
  2. 以下の 2 種類の MIME タイプを追加します。
    ファイル名の拡張子

    MIME の種類

    .ckm

    application/octet-stream

    .index

    application/octet-stream

MED-V の Configuration Manual には MED-V 用のサイトには [Everyone] の [読み取り] を設定するようにとの
記載がありますのでこちらも設定します。
# MED-V クライアントから接続する場合は認証情報を入力するので必要はない気もします…。
??? イメージの展開をブラウザから行う時のための設定かもしれないですね。

  1. [アクセス許可の編集] をクリックします。
    ?image
  2. [Everyone] の [読み取り] を設定します。
    ?image
    # イメージ格納用の物理ディレクトリはサイトルートの物理ディレクトリとは別ですのでサイトと仮想ディレクトリそれぞれに
    ? アクセス許可を設定しました。


[ファイアウォールの設定]

MED-V クライアントは HTTP / HTTPS で接続をしに来ますので 80 または 443 ポートの受信を許可します。
IIS をインストールしたタイミングでデフォルトで受信が許可されてるようですので明示的な指定は不要そうですね。

image


[MED-V サーバーの設定]

MED-V サーバーの管理は [MED-V Server Configuration Manager] で行います。
タブの数が少なかったので一通りまとめてみました。

  1. [Connections]
    MED-V クライアントからの接続の設定になります。
    image
    接続は HTTP または HTTPS で行われます。
    デフォルトの状態では HTTP だけですので HTTPS を仕様する場合には有効にします。
    最初に検証した時には IIS をインストールしなくても HTTP での接続はできていた記憶がありますので HTTP であれば
    IIS レスでも構築できそうですね。
    ?
  2. [Images]
    MED-V クライアントで使用するイメージ展開用のディレクトリ設定になります。
    image?
    [VMs URL] はデフォルトではブランクになっていますので IIS の設定で作成した仮想ディレクトリの URL を設定しています。
  3. [Permissions]
    MED-V クライアントからサーバーにつなぐときの認証設定になります。
    image?
    デフォルトで [Everyone] が設定されていますので今回はこのままで。
  4. [Reports]
    レポートデータ格納用の SQL Server の設定になります。
    image
    デフォルトでは Express Edition を使用する文字列になっています。
    今回はサーバーに SQL Server 2008 Enterprise Edition をインストールしていますのでそちらを使用します。

    [Test Connection] で接続文字の妥当性を確認してから [Create Database]? ボタンを押します。
    正常にデータベースが作成されますと以下のメッセージが表示されます。
    image?

    作成されたデータベースの復旧モデルは [完全] に設定されています。
    レポートデータの復旧要件を考慮して適宜変更する必要があるかと。
    今回は検証用ですので [単純] に変更しています。
    image

サーバー側の設定は項目が少ないのでスムーズに設定ができました。

[OK] ボタンをクリックして設定した内容を適用します。
設定の適用にはサービスの再起動が伴うようですので以下のメッセージが表示されます。
image?
設定項目自体が少ないのですので頻繁に変更することはないと思いますが、実運用中は注意が必要ですね。

次はクライアントのインストールです。

>MED-V インストール手順 [クライアント インストール編]

Written by Masayuki.Ozawa

2月 7th, 2009 at 10:03 am

Posted in MDOP

MED-V インストール手順 [サーバー インストール編]

leave a comment

<MED-V インストール手順 [環境編]

MED-V のインストール手順をまとめて投稿。

サーバーのインストールからクライアントでの実行まで一通り試してみました。

まずは、MED-V? サーバーのインストールです。

インストールに使用するモジュールは connect からダウンロードしたものを使用しています。
Microsoft Enterprise Desktop Virtualization V1

[MED-V サーバーのインストール]

MED-V サーバーのインストールはインストーラの指示に従って実行します。
カスタムインストールはありませんので [Next] を押しているとインストールが完了します。

  1. [MED-V_Server_x64_1.0.66.msi] を実行します。
    x86 でインストールする場合は [MED-V_Server_x86_1.0.66.msi] を実行します。?
  2. ウィザードが起動したら [Next] をクリックします。
    image
  3. [I accept the terms in the license agreement] を選択し、 [Next] をクリックします。
  4. インストールディレクトリを選択して [Next] をクリックします。
  5. [Install] をクリックしてインストールを開始します。
  6. [Launch MED-V Server Configuration Manager] を有効にし、[Finish] をクリックします。

[IIS のインストール]

イメージ配布用に使用する IIS をインストールします。

image

IIS は [Web サーバー (IIS)] の標準でインストールされる役割サービスと以下の役割サービスを追加します。

  • 基本認証
  • Windows 認証
  • クライアント証明書のマッピング認証

image?

また、サーバーに格納したイメージを展開する場合は BITS が使われますので [BITS サーバー拡張] の機能を追加します。
image?

[SQL Server のインストール]

SQL Server はデータベースエンジン部がインストールされていれば問題ありません。
今回は MED-V サーバー上に [既定のインスタンス] としてインストールしています。
またクライアントコンポートもインストールしたかったので [管理ツール – 完全] もインストールしました。

image
# 画像はインストール後にキャプチャしたため、管理ツールがグレーアウトしてしまっています。

この後はサーバーの設定を行います。

>MED-V インストール手順 [サーバー 設定編]

Written by Masayuki.Ozawa

2月 7th, 2009 at 9:55 am

Posted in MDOP

SCVMM で共有ディレクトリの ISO イメージがマウントできない場合の対応

leave a comment

SCVMM 2008 でバーチャルマシンの DVD ドライブに共有ディレクトリの ISO イメージをマウントすると
以下のエラーが発生し、マウントすることができませんでした…。

エラー? (12700)
VMM は xxxxx.xxxx.xxxx サーバー上で Hyper-V 操作を完了できません (エラー: ‘xxxxxxxxx’ は、デバイス ‘Microsoft Virtual CD/DVD Disk’ を追加できませんでした。(仮想マシン ID xxxxxxxxxxxxxxx)

‘2008R2-FULL-01’: ファイル ‘xxxxxx.xxxxx.xxxxxOSWindows Server 2008 R2ja_windows_server_2008_r2_datacenter_enterprise_standard_beta_dvd_x64_x15-29124.iso’ に必要なセキュリティ設定がありません。エラー: ‘エラー: 一般のアクセスが拒否されました’ (0x80070005)。セキュリティ設定を修正するには、このファイルに関連付けられたデバイスを仮想マシンから取り外し、再度追加してください。(仮想マシン xxxxxxxxxxxxxxxxx))。
Details0? (Unknown error (0x8001))

推奨する操作
Hyper-V の問題を解決し、操作を再試行してください。

同様の現象になっている方もいらっしゃるようで、私の環境固有の現象というわけでもなさそうでした。

私の環境は以下の図のようになってます。

SCVMM 対応
SCVMM 上の共有ディレクトリをライブラリとし、同一ドメイン内の Hyper-V サーバーを管理しています。

以下の対応をしてみたのですがエラーは解決しませんでした。
# ログオン / オブジェクトアクセスの失敗を監査しても特に目立った失敗もないように見えました。

  1. ISO ライブラリの共有ディレクトリ、実ディレクトリにコンピュータアカウントのフルコントロールを設定
  2. ISO ライブラリの共有ディレクトリ、実ディレクトリに [Authenticated Users] のフルコントロールを設定
  3. [Guest] アカウントを有効

こちらのサイト を参考にしたところ、共有ディレクトリの ISO をマウントすることができました。
ちなみに韓国語です。初めて Excite で韓国語翻訳を使いました。

[変更した内容]

  1. ドメインの機能レベルを [Windows Server 2003] に設定します。
    機能レベルを [Windows Server 2003] に設定しているのは、サービス単位で委任をできるようにするためです。
    image
  2. Hyper-V サーバーのコンピュータアカウントのプロパティを開きます。
  3. [委任] タブを開きます。
  4. 以下の設定で SCVMM のライブラリサーバーに対して CIFS を委任します。
    [ユーザーまたはコンピュータ] のサーバー名は黒塗りにしてありますがここには SCVMM サーバーが設定されています。
    image
  5. しばらく待つか Hyper-V サーバーを再起動します。

私の環境ではこれで共有ディレクトリの ISO イメージがマウントできるようになりました。
image
image

image

共有ディレクトリ / 実ディレクトリのアクセス権は追加では設定していません。
# CIFS を委任しているから問題ないのでしょうかね??
[追記]
とおもったら [Authentiated Users] を追加していますね。CIFS の委任とこのグループの追加が必要になりそうです。
?imageimage

設定の妥当性に自信がないため、同じ現象が発生していてこちらの対応で解決した方がいらっしゃいましたら、
コメントでフィードバックいただけると幸いです。

2009/3/26 追記
[Authenticated Users] の読み取り権限は共有 / ディレクトリともに必要みたいです。
SCVMM 2008 R2 Beta でも本投稿の内容で回避できました。

この機能に関してはヘルプでも

[コピーせずにイメージ ファイルを共有する]:
このオプションを選択すると、このハードウェア プロファイルで作成されたバーチャル マシン上の領域が節約されます。
このオプションを使用できるのは、Virtual Server 上だけです。

と明示的に記載されていますので、 Hyper-V を管理する場合は使用を想定していない機能なんでしょうね。とても便利なのですが。

SCVMM R2 2008 Beta では設定画面にヘルプへのリンクが追加されています。問い合わせが多かったのでしょうか…。
image

Written by Masayuki.Ozawa

2月 6th, 2009 at 1:46 pm

Posted in System Center

[virtualization.info]Hyper-V 2008のパフォーマンスチューニング指針

leave a comment

記事内の邦訳された箇所だけしか読んでいませんが面白そうな内容です↓
Hyper-V 2008のパフォーマンスチューニング指針
?
>所々に貴重なアドバイスも隠れている。
とありますがすべて英語ですのでアドバイスに気付けなさそうです…。

Written by Masayuki.Ozawa

2月 5th, 2009 at 11:10 am

Posted in Hyper-V

Tech·Ed Japan 2009 のページがオープンしていました

leave a comment

まだ日程の掲載だけですが Tech·Ed Japan 2009 のホームページがオープンしていました↓
 
いつもは一般販売の DVD でセッションを確認しているので一度は参加してみたいです。
 
Tech·ED 2008  の DVD はまだ一般販売されていないんですよね…。
フルエクスペリエンスで参加された方への配布は完了しているようなのですが。
販売されないまま Tech·Ed 2009 を迎えないことを祈るばかりです。
# リミテッドパッケージで参加して一般販売で DVD を買われる方もいるかとおもうのですがそうでもないのでしょうか??

Written by Masayuki.Ozawa

2月 3rd, 2009 at 11:47 pm

Posted in その他

Tech・Ed Japan 2009 のページがオープンしていました

leave a comment

まだ日程の掲載だけですが Tech・Ed Japan 2009 のホームページがオープンしていました↓
?
いつもは一般販売の DVD でセッションを確認しているので一度は参加してみたいです。
?
Tech・ED 2008? の DVD はまだ一般販売されていないんですよね…。
フルエクスペリエンスで参加された方への配布は完了しているようなのですが。
販売されないまま Tech・Ed 2009 を迎えないことを祈るばかりです。
# リミテッドパッケージで参加して一般販売で DVD を買われる方もいるかとおもうのですがそうでもないのでしょうか??

Written by Masayuki.Ozawa

2月 3rd, 2009 at 11:47 pm

Posted in その他

MED-V インストール手順 [環境編]

leave a comment

MED-V のインストール手順を

  1. 環境編
  2. サーバー編
  3. クライアント編

の 3 回に分けてまとめてみたいと思います。
# 検証しながらまとめていますので MED-V のインストール手順系の投稿は検証の進捗によって随時更新をします。

まずは [環境編] から。

MED-V は 以下の図のような環境で構成されます。

MED-V

MED-V サーバー には Windows Server 2008 を使用する必要があります。
MED-V クライアント は Windows Vista または Windows XP を使用します。

MED-V はクライアント上で実行している Virtual PC 2007 上の OS の特定のアプリケーションのウィンドウを
転送して表示させますので各 MED-V クライアントには Virutal PC 2007 ならびに Virtual PC 2007 上で
アプリケーションを動作させるための OS を起動させる必要があります。

各環境のシステム要件は以下のようになっています。(Beta 版に同梱されているドキュメントから抜粋しています。)

  1. MED-V サーバー
    OS

    Windows Server 2008 Standard / Enterprise Edition x86 or x64

    SQL Server? ※1

    MS SQL Server 2005 Enterprise Edition SP2
    MS SQL 2008 Express / Standard / Enterprise editions

    IIS  ※2

    IIS 7.0

    ※1 SQL Server はレポート用のデータを格納するために使用しますが必須ではありません。
    ※2 IIS は MED-V クライアントで使用する Virutal PC のイメージをダウンロードするために使用しますが必須ではありません。

    本検証では Windows Server 2008 Datacenter Edition x64 を使用しています。
    (Datacenter は対応 OS に入っていませんでしたが事前検証では動きましたのでそのまま使用しています。)

  2. MED-V クライアント
    OS

    Windows XP SP2/3 (Pro, Home) x86
    Vista SP1 (Enterprise, Home Basic, Home Premium, Business, Ultimate) x86

    Web browser

    Microsoft Internet Explorer 7.0

    File System

    NTFS

    .NET Framework

    Microsoft.NET Framework Version 2.0, 2.0 SP1

    Virtual PC

    Virtual PC 2007 SP1

    本検証では Windows Vista SP1 Enterprise Edition を使用していきます。
    そのため、 IE 7.0 / .NET Framework 2.0 については初期状態でインストールされています。

  3. MED-V イメージ
    OS

    Windows XP SP2/SP3 Pro x86, Windows 2000 SP4

    Web browser

    Microsoft Internet Explorer 6.0 SP 2, 7.0

    File System

    NTFS

    MED-V イメージは MED-V クライアント上で実行する Virtual PC 2007 のイメージになります。
    本検証では Windows XP SP3 Professional を使用していきます。
    MED-V イメージは Volume License (VL) を使用する必要があるようですが、TechNet サブスクリプションでは
    VL 版が使用できないため、通常の XP を使っています。
    (VL 版でなくてもとりあえずの検証はできます。)

今回の検証で使用している環境をまとめると以下の図のようになります。

MED-V?
まずはワークグループ環境で検証してみたいと思います。

2009/2/4 追記
MED-V サーバー Hyper-V 上に、Vista は物理環境に構築しています。
最初は Vista も Hyper-V 上に構築していたのですが Virtual PC のレスポンスがとても悪かったので
物理環境に切りえ変えました。

次回は [サーバー編] で MED-V サーバーのインストール手順をまとめたいと思います。

>MED-V インストール手順 [サーバーインストール編]

Written by Masayuki.Ozawa

2月 3rd, 2009 at 2:28 pm

Posted in MDOP

Windows Server 2008 R2 / Windows 7 の VHD からの物理サーバーブート

leave a comment

まだ情報収集の段階で実際に起動するところまで検証できていませんが、
以下の情報がとても参考になりそうです。
# 日本語で VHD ブートについて具体的に書かれているサイトはまだ見当たりませんでした。
?
現在は複数パーティションでマルチブートしているのでこの機能は興味津々です。
?
BCD の操作はあまりしたことがなかったのでこの機会に少し勉強したいと思います。

Written by Masayuki.Ozawa

2月 2nd, 2009 at 10:29 pm

Posted in Windows Server

[ITmedia]Windows 7、次のリリースでほぼ完成

leave a comment

ITmedia の記事リンクです↓
?
つい先週、tech days で beta のデモを見たばかりですが次は RC なんですね。

Written by Masayuki.Ozawa

2月 2nd, 2009 at 2:50 pm

Posted in Windows Client

ようやく MED-V の検証環境構築ができました

leave a comment

サーバーを再構築していたので時間がかかりましたが、どうにか MED-V のインストールができました。

image

各環境を初期化してから、インストール手順をまとめみたいと思います。

あとまったく手がつけられていないのは SQL Server 2005 SP3 の SSRS の埋め込みフォントですね…。
こちらも軽く確認しないと。

Written by Masayuki.Ozawa

2月 2nd, 2009 at 2:25 pm

Posted in MDOP