SCVMM 2008 でバーチャルマシンの DVD ドライブに共有ディレクトリの ISO イメージをマウントすると
以下のエラーが発生し、マウントすることができませんでした…。
エラー? (12700) ‘2008R2-FULL-01’: ファイル ‘xxxxxx.xxxxx.xxxxxOSWindows Server 2008 R2ja_windows_server_2008_r2_datacenter_enterprise_standard_beta_dvd_x64_x15-29124.iso’ に必要なセキュリティ設定がありません。エラー: ‘エラー: 一般のアクセスが拒否されました’ (0x80070005)。セキュリティ設定を修正するには、このファイルに関連付けられたデバイスを仮想マシンから取り外し、再度追加してください。(仮想マシン xxxxxxxxxxxxxxxxx))。 推奨する操作 |
同様の現象になっている方もいらっしゃるようで、私の環境固有の現象というわけでもなさそうでした。
私の環境は以下の図のようになってます。
SCVMM 上の共有ディレクトリをライブラリとし、同一ドメイン内の Hyper-V サーバーを管理しています。
以下の対応をしてみたのですがエラーは解決しませんでした。
# ログオン / オブジェクトアクセスの失敗を監査しても特に目立った失敗もないように見えました。
- ISO ライブラリの共有ディレクトリ、実ディレクトリにコンピュータアカウントのフルコントロールを設定
- ISO ライブラリの共有ディレクトリ、実ディレクトリに [Authenticated Users] のフルコントロールを設定
- [Guest] アカウントを有効
こちらのサイト を参考にしたところ、共有ディレクトリの ISO をマウントすることができました。
ちなみに韓国語です。初めて Excite で韓国語翻訳を使いました。
[変更した内容]
- ドメインの機能レベルを [Windows Server 2003] に設定します。
機能レベルを [Windows Server 2003] に設定しているのは、サービス単位で委任をできるようにするためです。 - Hyper-V サーバーのコンピュータアカウントのプロパティを開きます。
- [委任] タブを開きます。
- 以下の設定で SCVMM のライブラリサーバーに対して CIFS を委任します。
[ユーザーまたはコンピュータ] のサーバー名は黒塗りにしてありますがここには SCVMM サーバーが設定されています。 - しばらく待つか Hyper-V サーバーを再起動します。
私の環境ではこれで共有ディレクトリの ISO イメージがマウントできるようになりました。
共有ディレクトリ / 実ディレクトリのアクセス権は追加では設定していません。
# CIFS を委任しているから問題ないのでしょうかね??
[追記]
とおもったら [Authentiated Users] を追加していますね。CIFS の委任とこのグループの追加が必要になりそうです。
?
設定の妥当性に自信がないため、同じ現象が発生していてこちらの対応で解決した方がいらっしゃいましたら、
コメントでフィードバックいただけると幸いです。
2009/3/26 追記
[Authenticated Users] の読み取り権限は共有 / ディレクトリともに必要みたいです。
SCVMM 2008 R2 Beta でも本投稿の内容で回避できました。
この機能に関してはヘルプでも
[コピーせずにイメージ ファイルを共有する]: |
と明示的に記載されていますので、 Hyper-V を管理する場合は使用を想定していない機能なんでしょうね。とても便利なのですが。
SCVMM R2 2008 Beta では設定画面にヘルプへのリンクが追加されています。問い合わせが多かったのでしょうか…。