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Windows Embedded Standard 7 の展開イメージをカスタマイズ その 1 – 開発環境のインストール –

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先日ですが以下の本を購入しました。
Windows Embedded Standard組み込みOS構築技法入門
この書籍の中に、[第6章 Microsoft Virtual PCでWindows Embedded Standardをビルドしてみよう!]
という章があり、まずはこの章だけはざっくりと読み終えました。

こちらの書籍は Windows Embedded Standard 2009 をベースに執筆がされているのですが、Windows Embedded Standard 7 でも
応用ができることがたくさん書かれています。

この書籍を読んで、Windows Embedded Standard 7 の展開用イメージのカスタマイズの基本的な手順がわかってきたので、
数回に分けてまとめていきたいと思います。

今回は開発環境のインストールを。

?

■メディアのダウンロード

まずは、開発環境で使用するメディアを準備する必要があります。
現在、Windows Embedded Standard 7 は RC 版ですので、connect から必要なメディアをダウンロードします。
Windows Embedded Standard 7

使用するのは、[Windows Embedded Standard 7 RC Toolkit] になります。
image
ダウンロードするメディア

?

■Windows Embedded Standard 7 RC Toolkit のインストール

ダウンロードしたメディアをマウントしてインストールをします。
今回は、Hyper-V 上にインストールした、[Windows 7 Enterprise Edition x86] にインストールを行っています。

  1. [setup.exe] を実行します。
    image

    ?

  2. [Next] をクリックします。
    image?
  3. [I accept the terms in the License Agreement] を選択して、[Next] をクリックします。
    image
  4. [Typical] を選択して、[Next] をクリックします。
    image?
  5. [Install] をクリックして、インストールを開始します。
    image
    image
  6. [Finish] をクリックしてインストールは完了です。
    image

ToolKit では、以下の 3 種類のツールがインストールされます。

image?
インストールされるツール

展開用のイメージの作成には、[Image Configuration Editor] を使用します。
image
Image Configuration Editor

ツールとしては、[WAIK] の [Windows システム イメージ マネージャ] に近いですね。
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Windows システム イメージ マネージャ

次の投稿で、配布共有のインポートとテンプレートで用意されている応答ファイルの読み込みについてまとめたいと思います。

Written by Masayuki.Ozawa

4月 18th, 2010 at 2:56 pm

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t5720 で RDP 7.0 をインストール

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HP のホームページからダウンロードできる [5.1.710 Rev. A][Windows XP SP3] ベースとなっています。
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[5.1.710 Rev.A] の OS のバージョン

XP SP3 がベースとなっているということは [RDP 7.0] がインストールできるのは!

ということでさっそく試してみました。

■RDP 7.0 をインストール

XP 用の RDP 7.0 は以下からダウンロードすることが可能です。
Windows XP 用の更新プログラム (KB969084)

サポートされているオペレーティングシステムが、[Windows XP Service Pack 3] となっていますね。
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必要システム

さっそくダウンロードしたファイルでインストールしてみます。

t5720 は初期状態では自動ログオンの設定がされているため、自動的に [User] という [Users グループ] のユーザーで
ログオンされてしまいます。
[Administrator] でログオンする場合は、 [Shift] を押した状態でログオフし、ログオンダイアログを表示させます。
# [Administrator] の初期パスワードはユーザー名と同じです。(最初の一文字が英大字です。)

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ダウンロードしたファイルをインストール

エラーとなってしまいました…。
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エラー画面

[Windows XP Embedded] ですがベースとなる OS は英語版のようなんですよね。
英語版 OS に [Multi Language Pack] を使うことで多言語対応しているようです。

MSDN のダウンロードでも [Japanese] では何も表示されないのですが、
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Windows XP Embedded の Japanese のダウンロード一覧

[English] ではいろいろとダウンロード可能です。
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Windows XP Embedded の English のダウンロード一覧

そこで、RDP 7.0 用のプログラムの [English] をダウンロードしてみました。
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English の KB969084 のダウンロード

それではダウンロードした英語版のファイルを実行してみます。
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ダウンロードした英語版ファイルの実行

英語版だとインストールができるようです。
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インストールの開始

[RDP 7.0] をインストールすることができました。
# ただし、残念ながら英語版…。
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インストールが完了した RDP 7.0

MSDN では [Windows Embedded Standard 2009] 用に以下のようなモジュールが提供されています。

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MSDN でダウンロードできる 2009 用の RDP 7.0

これを使ったらどうだろうと思って試してみましたところ、依存関係絡みでエラーとなってしまいました。image
依存関係のエラー

ベースが [Windows XP Embedded] ということと、HP がカスタマイズしていると思いますので、そのままでインストールとは
行かないようです。

■日本語版の RDP 7.0 を使うためには

MSDN で MUI の RDP 7.0 が提供されていたということは、一般でも提供されているのでは?
と思って調べてみたら普通に提供されていました。

MUI の詳細については、リモート デスクトップ接続 7. 0 クライアントを Windows XP Service Pack 3 の更新します。

MUI 環境用の RDP 7.0 の修正プログラムがあるようです。
Windows XP 用の更新プログラム (KB969085)

英語版の RDP 7.0 をインストール後に適用する必要があるため、[KB969084] の英語版をインストールした後に [KB969085] を適用します。
# このプログラムは言語を日本語に変更しても [ENU] がダウンロードされます。
image? image
KB969085 のインストール

インストールが完了すると RDP 7.0 の表示が日本語に変更されます。
# 正式には MUI 対応されているんでしょうね。
image?
インストール後の MSTSC

t5720 の場合、[EWFMGR.EXE] を使わなくても変更内容を確定できるツールが [通知領域] に表示されていますので、
このツールを使って RDP 7.0 のインストールを適用します。
# [更新] が [ewfmgr c: ?commit] と同等のようです。
image image
変更の適用

# この通知領域のアプリケーション便利だな~と思っているのですが、標準機能ではなく HP 特有のアプリケーションみたいですね。
?? 標準でもあったらいいのに…。

再起動をすれば RDP 7.0 のインストールは完了です。
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再起動のダイアログ

?

以上で、t5720 の RDP 7.0 のインストールは完了です。

t5720 特有ということではなく MUI 環境の XP でインストールするときも同様の流れになりそうですね。

Written by Masayuki.Ozawa

4月 17th, 2010 at 8:46 am

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HP t5720 に標準の XP Embedded のイメージをリカバリー

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新しい CF カード (8GB) を購入したので、HP のホームページから、t5720 用のリカバリーイメージをダウンロードして
リカバリーをしてみました。
HP Compaq t5720 Thin Client

ホームページでは以下の 2 種類の OS のイメージがダウンロードできます。
image?
ダウンロードできる OS のリカバリーイメージ

[5.1.3.23A] が初期状態のイメージになります。
#パッチ等が適用されているとは思うので、厳密には初期に近い状態のイメージかもしれませんが。

[5.1.710 Rev. A] というイメージが最新のイメージになります。
こちらのイメージをダウンロードしようとすると以下のような注記がされています。
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[5.1.710 Rev. A] の注記

1GB のフラッシュメモリと 1GB のメモリが必要と書かれているので、標準状態の t5720 のリカバリーイメージではないかなと思い、
今回は [5.1.3.23A] を使用してリカバリーをしてみました。

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■[5.1.3.23A] のリカバリーイメージの作成

ダウンロードしたファイルを実行します。
image
ダウンロードしたファイルを実行

ナビゲーションに従って操作していくと以下のダイアログが表示されます。
image
展開方法の選択

[ISO Image] をクリックすると ISO ファイルで展開することができます。
[USB Format] をクリックすると USB にブート可能なイメージを展開します。
[Deployemet] は展開用のイメージを展開します。(ちょっと変な日本語…。)
# [Deployment] は PXE ブートでイメージ展開をする時に使うみたいですね。

今回は [ISO Image] で ISO を作って、[CD-R] にイメージを焼いてリカバリーをしてみました。
?
[USB Format] で実行したかったのですが、以下のエラーになってしまったんですよね…。
image?
エラー画面

作成したメディアで t5720 を起動すると、リカバリーが開始されます。
# 2 回リカバリーについて確認が求められるので、どちらも [y] を押すとリカバリーが開始されます。
 リカバリーが完了したらメディアを抜いて再起動します。

?

■リカバリー後にエラーが発生

数回の再起動が終わるとリカバリーが完了し、自動ログオンされるのですが、その際に以下のエラーが発生してしまいました。
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Windows 製品のライセンス認証
問題が発生したため、このコンピュータのライセンスを正しく確認することができませんでした。
エラー コード: 0x80070002

自動ログオン時のエラー

[Administrator] でログオンしても同じエラーが発生してしまい、セーフモードであれば起動するという状態でした。
# ネットワークが有効なセーフモードでもエラーが発生してしまいます。

以下のような KB もあるのですがこの対応をしても駄目でした。
ことがありますエラー コード 0x80004005 またはその他のエラー コードときが表示される、Windows XP ベース コンピューターを起動

t5720 特有の問題かな~と思って調べていたらこのような情報が。
Upgraded Flash drive – XPE gives license error

フラッシュメモリのサイズを拡張した場合に発生しそうな感じですね。
最新のイメージを使うことでエラーの発生はなくなりそう。
ということで最新の [5.1.710 Rev. A] を使ってリトライです。

?

■[5.1.710 Rev. A] のリカバリーイメージの作成

作業自体は先ほどのイメージ作成と同じです。
ダウンロードしたイメージを実行してナビゲーションにしたがって操作します。
image
ダウンロードしたファイルを実行

?

最新のイメージは 1 GB 程あるので、ISO として作成することができなくなっています。
image
展開方法の選択

私の環境では、最新のリカバリーイメージだと USB に展開できるんですよね。
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USB ドライブの選択

[はい] をクリックすると、USB がフォーマットせれ、ブート可能なイメージが展開されます。
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確認画面

フォーマットされた後に自動的にイメージが展開されます。
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USB にイメージを展開

イメージの展開が終了したら作成したメディアでリカバリーを実行します。
image
展開の完了

最新のイメージも作成したメディアで t5720 を起動すると、リカバリーが開始されます。
# 2 回リカバリーについて確認が求められるので、どちらも [y] を押すとリカバリーが開始されます。
 リカバリーが完了したらメディアを抜いて再起動します。

■リカバリーの完了

リカバリーが完了すると無事に起動します。
image
起動後の画面
?

工場出荷時のバージョンは、Windows XP Embedded なので XP SP2 がベースになっているのですが、
最新のイメージでは、XP SP3 がベースとなっています。

image
最新のイメージの winver

Windows Embeddes Standard 2009 となってはいないので、XP Embedded に SP3 を適用した状態なのでしょうか?

XP SP3 がベースなので、RDP も [6.1] となっています。
# 工場出荷時の RDP は 5.x 立ったはずです。
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最新イメージの RDP

IE のバージョンも [7.0] となっています。
# 工場出荷時は 6.x
image
最新イメージの IE

他にも、[Citrix Xen App] [VMware View Client] といった、クライアントソフトも追加されています。
image image
追加されるソフトウェア

最新イメージの XP Embedded は結構使い勝手が良さそうですね。

この環境は XP SP3 なので、[RDP 7.0] をインストールすることが可能です。

[RDP 7.0] のインストールについては次の投稿で。

Written by Masayuki.Ozawa

4月 17th, 2010 at 6:27 am

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HP t5720 に Windows Embedded Standard 7 をインストール その 5 – オーディオドライバのインストール –

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Windows Embedded Standard 7 (WES 7) をインストールした t5720 ですが、音が出ないな~と思っていたら単純に
オーディオドライバがインストールされていませんでした。

今回は、オーディオドライバのインストールについて。
# その 3 で終わらす予定だったのですが…。

■t5720 で使用しているオーディオドライバ

こちらが、WES 7 をインストールした直後のデバイスドライバの状態です。

image?
インストール後のデバイスドライバの表示内容

[マルチメディア オーディオ コントローラー] がみ認識となっているため、音を出力することができません。

もうひとつ [不明なデバイス] があるのですが、そのデバイスが以下の画像になります。
image
不明なデバイス

[ハードウェア ID] が [ROOTCompositeBus] となっているのですが、これが何なのかはつかめておりません…。
Hyper-V 上にインストールした WES 7 でも不明なデバイスとなっているので、t5720 特有のデバイスでは
なさそうなのですが。

こちらのデバイスが何者かがわかったら、ブログに書きたいと思いますが今回はこのデバイスはスルーで。

それでは、本題に戻りたいと思います。
t5720 で使用しているオーディオデバイスですが [SiS7012 Audio Driver] というドライバのものになります。
ダウンロードに関しては、以下の URL からできます。
SiS7012 Audio Driver (v 1.12d )
2010/4/13 時点

画面の指示に従って使用許諾契約に了承して、ダウンロードのためのワンタイムコードを入力するとダウンロードが可能です。

対応 OS は以下のようになっており、Windows 7 が入っていないのですが、[Windows XP 用のドライバ]
デバイスを認識させることができます。
image
対応 OS

■ドライバの適用

ドライバの適用は一般的な適用方法と一緒です。

[ドライバーの更新] をクリックして、
image?
ドライバーの更新

ダウンロードしたファイルに含まれている XP 用のドライバが格納されているフォルダからドライバーをインストールします。
image
ダウンロードしたファイルを解凍し、XP 用のドライバーを指定

XP 用のドライバーですが WES 7 でも使用することができます。
image?
デバイスドライバーのインストール完了

EWF でボリュームを保護している場合、ファイルシステムへの変更は再起動やシャットダウンをすると破棄されてしまいますので、
以下のコマンドを実行して、再起動 / シャットダウンのタイミングで変更を確定させるようにします。

c:WindowsSystem32ewfmgr.exe c: -commit

?

以上でオーディオドライバのインストールは完了です。

Written by Masayuki.Ozawa

4月 12th, 2010 at 11:21 pm

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HP t5720 に Windows Embedded Standard 7 をインストール その 4 – EWF の設定 –

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HP t5720 の設定の最後として、[EWF] を設定します。

■EWF とは

EWF は、[Enhanced Writer Filter] の略となります。
EWF の概要

シンクライアントで使用しているフラッシュメモリのような記憶媒体は記憶回数が限られているので、
すべてのディスク I/O をメディアに使っていると、記憶回数がどんどん消費されてしまいます。
そこで、変更等に関してはフラッシュメモリに書き込むのではなく、メモリに書き込むことによって、記憶回数を
消費させないようにするテクノロジのようです。

名前を聞いたことはあったのですが、今まで全く使ったことがありませんでした。

変更をメモリに書き込みますので再起動をした場合、変更内容が破棄されます。
# モードがいくつかあるようなのでいろいろと設定はできそうですね。

インストール時の [Thin Client] のテンプレートには機能が組み込まれた状態となっています。
image
Thin Client のテンプレートで組み込まれている EWF

機能としてはインストールされているのですが、インストール直後は無効の状態となっているので、
手動で有効にする必要があります。

■EWF の有効化

EFW の有効化は [EWFMGR.EXE] というコンソールアプリケーションを使用します。
EWF Manager コマンド

  1. [管理者として実行したコマンドプロンプト] を開きます。
    image
  2. 以下のコマンドを実行して、EWF を有効にします。
    今回の設定では、C ドライブを EWF で保護しています。
    cd c:windowssystem32
    ewfmgr.exe c: ?enable

  3. 再起動します。

以上で、EWF の有効化は終了です。

■EWF 設定後のベンチマーク

以下が EWF 設定後のベンチマーク結果です。

image
– EWF 設定後のベンチマーク –

こちらが以前取得した、EWF 設定前のベンチマークですが結果は一目瞭然ですね。
image?
– EWF 設定前のベンチマーク –

イメージをいろいろとカスタマイズする必要があると思いますが、シンクライアントのベースとなる環境は、
これで構築できそうです。

いろいろと変更してしまったので t5720 を最初からセットアップしてからシンクライアントをいろいろと
操作してみたいと思います。

Written by Masayuki.Ozawa

4月 11th, 2010 at 11:25 am

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HP t5720 に Windows Embedded Standard 7 をインストール その 3 – OS のインストール –

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部品の交換が終わったら Windows Embedded Standard 7 をインストールします。

Windows Embedded Standard 7 は現在 CTP ですので、[connect からダウンロード] します。
Windows Embedded Standard

■Windows Embedded Standard 7 CTP のインストール

Windows Embedded Standard 7 は組み込みシステム用の OS ですが [Hyper-V でもインストール可能] となっています。

カメラで写真を撮りながらインストールするのもちょっと大変なので、Hyper-V にインストールしてみたいと思います。
t5720 へのインストールと Hyper-V へのインストールではほとんど差はありません。
# t5720 だと完了するまで 4 時間ほどかかるので、インストール中は気長に時間をつぶす必要があります。

  1. メディアをセットして、端末を起動します。
    t5720 は DVD ドライブ等はついていませんので外付けの DVD ドライブを準備する必要があります。
  2. [Build an Image] をクリックします。
    正式な名称は、[Windows Embedded Standard 7] に変わったはずなのですが、まだ、[Windows Embedded Standard 2011] と
    なっています。
    Windows 7 ベースの OS のため、統合サービスがインストールされた状態となっているようで、マウスの使用も問題ありませんし、
    統合ネットワークアダプタも利用できます。
    image
  3. [I accept the license terms] を有効にして、[Next] をクリックします。
    image
  4. 使用するテンプレートを選択して、[Next] をクリックします。
    今回はシンクライアント用の環境を作成したいので、[Thin Client] を選択しています。
    image
  5. 使用する言語とキーボードを選択して、[Next] をクリックします。
    今回は、日本語環境で設定しています。
    image
  6. 機能とドライバを変更する場合はチェックボックスを有効にして、[Next] をクリックします。
    今回はテンプレートのまま使用するので、チェックボックスは有効していません。

    image
    この画面でインストール時のフットプリントのサイズが表示されるのですが、[Thin Client] の場合は、[1521 MB] となっています。
    t5720 の標準フラッシュメモリではインストールできないですね。

    以下は、[Minimum Configuration] を選択した場合の画像になります。
    [Minimum Configuraiton] の場合は、[621 MB] 必要となります。
    t5720 の 1GB モデルであればインストールできそうですね。t5730 というモデルであれば、標準で 1GB だったはずですので、
    すんなりインストールできるかもしれません。
    # t5730 はメモリ 1 GB / フラッシュメモリ 1GB のモデルのはずですので。
    image

  7. インストールするディスクを選択して、[Next] をクリックします。
    image

    t5720 + CF カードの場合は、一度フォーマットしないと [Next] をクリックすることができませんでした。
    t5720 にインストールする場合は、ディスクを選択して、[Drive option (advanced)] をクリックし、
    [Format] をしてから、[Next] をクリックします。

    Windows 7 ベースの OS ですので、[Create separate system partitoin] を有効にすると、先頭に 100MB の
    パーティションを作ってからインストールが開始されます。
    今回は、先頭の 100MB のパーティションを作るようにしてインストールをしています。
    image

  8. インストールが開始されますので完了するまで待ちます。
    image?
  9. [ユーザー名] と [コンピュータ名] を設定して、[次へ] をクリックします。
    image
  10. [パスワード] を入力して、[次へ] をクリックします。
    image
  11. プロダクトキーを入力して、[次へ] をクリックします。
    CTP 用のプロダクトキーに関しては、インストールメディアをダウンロードする際に入手できます。
    image
  12. [次へ] をクリックします。
    image
  13. 自動更新の設定をします。
    image
  14. タイムゾーンの設定をして、[次へ] をクリックします。
    image?
  15. ネットワークプレースを選択して、[次へ] をクリックします。
    image
  16. 最終処理が実行されます。
    image

以上でインストールは完了です。
ほとんど Windows 7 と変わらないですね。
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この後、に EWF の設定をすればシンクライアントの基本的な設定は完了です。

次の投稿で EWF の設定について投稿したいと思います。
# よく考えたら、デフォルトで EWF は有効にならないですよね…。本当は今回の投稿で終わりにできると思っていたのですが。

Written by Masayuki.Ozawa

4月 11th, 2010 at 9:32 am

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HP t5720 に Windows Embedded Standard 7 をインストール その 2 – 部品の交換 –

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続いては部品の交換について。

まずは、t5720 に標準で搭載されているメモリ / フラッシュメモリを取り外す必要があります。
取り外し方法はマニュアルの記載されていますので、そちらを参照すると分かりやすいと思います。
HP Thin Client 旧マニュアル

以下のマニュアルにカーバーの取り外し方法も含めて記載されています。
Thin Client t5720/t5725 ハードウェア リファレンス ガイド (2006年7月)

?

■取り外し後の環境

メモリとフラッシュメモリを取り外すと以下のような構成となります。
?image
メモリと CF カード取り外し後の内部の写真

この環境にメモリと CF カードを増設していきます。

?

■メモリの増設

メモリに関しては切り欠きがあり、逆差しはできないようになっています。
切り欠きが以下の位置になるようにしてメモリを増設します。
image?
メモリの切り欠きの位置

?

■CF カードの増設

まずは CF カードを変換コネクタに接続します。
KRHK-CF2.5IDE の場合は CF カードを裏向きに接続します。
# GH-CF8GD の場合は以下の画像のように接続をします。

CF カードは左右で溝の幅が異なるのでこれも逆差しはできないと思います。

image
変換コネクタに CF カードを接続

続いて変換ケーブルに 44 ピンの IDE ケーブルを接続します。
今回の変換コネクタの場合、基盤に 1 番ピンと 44 番ピンの位置が記載されています。
以下の画像のようにおいた場合、右側が 1 番ピンになります。
通常、IDE ケーブルは 1 番ピンと対応するケーブルには色つきの線が入っています。
この線と 1 番ピンが対応するようにケーブルを接続します。

image?
IDE ケーブルの接続

最後に本体に IDE ケーブルを接続します。
メモリスロットのすぐ下が 44 番ピンになります。
一番下が 1 番ピンとなりますので、そこに IDE ケーブルの色つきの線を合わせるようにして接続します。

image?
本体に IDE ケーブルを接続

これで、機器の接続は完了です。

今回のケーブル類であれば以下のように置いておけば内蔵してカバーを閉めることができます。
DVC00015
内蔵するための配置

以上で部品の交換は終了です。

マニュアルを参考にカバーを閉じます。

IDE ケーブルがヒートシンクに接触してしまっているので、耐熱テープあたりを貼っておいたほうが良い気もします。
# 44 ピンの IDE ケーブルは通信販売で買っても 700 円でお釣りがきますので、そこまでするかは要検討。

CF カードを使っていますのでゼロスピンドルに関しては部品を交換しても変わりません。

?

■ベンチマーク結果

今回の環境で CrystalDiskMark を使用して測定した結果がこちらです。
image?
部品交換後のベンチマーク

こちらがメイン PC として使っている ThinkPad T61 のベンチマーク結果です。

image
T61 のベンチマーク

CF カードだと、書き込みの測定値が低いですね~。

シンクライアントは基本的にローカルに書き込みは行わないと思いますのでこの速度でも大丈夫なのかもしれないですね。
# Windows Embedded Standard 7 のインストールには 2 時間以上かかりましたが…。

?

次の投稿で Windows Embedded Standard 7 のインストールについて投稿して、環境構築に関しては終わりにしたいと思います。

Written by Masayuki.Ozawa

4月 10th, 2010 at 3:09 pm

Posted in Windows Embedded

HP t5720 に Windows Embedded Standard 7 をインストール その 1 – 環境の準備 –

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VDI 環境のクライアントとして、シンクライアントを触りたいな~と以前から思っていてのですが、
今週の頭に HP のシンクライアント [t5720] という端末を入手できる機会がありました。
HP Compaq t5720 Thin Client
HP Compaq t5720 Thin Client (ダウンロードページ)

?

オークションでも結構出品されているようので、個人でも入手しやすいシンクライアントだと思います。
# 先ほど調べてみたら何点か出品されていました。でも結構なお値段するみたいですね。

この端末に [Windows Embedded Standard 7] をインストールする方法を数回に分けてまとめていきたいと思います。

今回は環境の準備について。

?

■t5720 のスペック

t5720 のスペックですが以下の内容になります。

OS Windows XP Embedded Service Pack 2
CPU AMD Geode NX 1500
フラッシュメモリ 512MB
メモリ 512MB DDR SDRAM(うちグラフィックスメモリ用で16MB使用)

t5720 のスペック

HD の代わりにフラッシュメモリを使用した [ゼロスピンドルモデル] となります。

OS は [Windows XP Embedded Service Pack 2] という [Windows XP SP2 ベース]
[組み込みシステム用の Windows] が使われています。
# という表現でいいのかな? Embedded 触るのは今回が初めてなものでして。

[Windows Embedded Standard 2009] という製品もあるのですが、こちらは [Windows XP SP3 ベース] となります。

t5720 の標準 OS は SP2 ベースのため、残念ながら RDP 7.0 をインストールすることができません。
# RDP 7.0 は SP3 のみ対応しているはずですので。
Windows XP 用の更新プログラム (KB969084)

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■Windows Embedded Standard 7 とは?

Windows Embedded Standard 7 は [Windows 7 をベースとした組み込みシステム用の Windows] になります。
将来のバージョン: Windows Embedded Standard 7

以前は [Windows Embedded Standard 2011] と呼ばれていたようですが、現在は Windows Embedded Standard 7 と
なっているようです。

今までの Windows Embedded は [x86 のみ] だったのですが、Windows Embedded Standard 7 では [x86 と x64] が提供されるようです。

?

■Windows Embedded Standard 7 の入手方法

Windows Embedded ですが、開発者向けのツールという位置づけになっているようで、TechNet サブスクリプションでは入手できず、
[MSDN サブスクリプションからの入手] となります。

image?
MSDN サブスクリプションからダウンロードできる Windows Embedded

シンクライアントは ITPro の領分でもあると思いますので、TechNet サブスクリプションでも提供されるとうれしいんですけどね。
# 私は所属している会社で MSDN を貸与してもらえているため、Embedded をダウンロードすることができるのですが。

Windows Embedded Standard 7 に関しては [現在 CTP] のため、connect からダウンロードすることが可能となっています。
Windows Embedded Standard

今回、使用しているのは [Windows Embedded Standard 7 x86 CTP] になります。

?

■Windows Embedded 7 を導入するために準備した部品

t5720 は、フラッシュメモリ 512 MB / メインメモリ 512 MB という構成になっています。
フラッシュメモリは純正で 1GB のものがあったようなのですが、t5720 自体が生産終了の製品となっているため、
純正を入手するのは難しそうです。

ダウンロードページの最新の Windows Embedded のイメージの注釈として以下の内容が記載されています。

パッケージに含まれるイメージ(5.1.710.XPe3日本語版)の適用には、1-GBフラッシュメモリ / 1-GBメモリ構成以上の対象モデルが必要です。
それ以外の構成の対象モデルに適用した場合、メモリ不足を示す表示がされる場合があります。

?

Windows Embedded Standard 7 の Thin Client のインストールでも [最低でストレージが 1GB は必要] となります。

メモリも 512MB ではきついだろうな~と思って道具箱を探したり、部品を購入したりして以下のスペックにアップグレード。

CF カード 8 GB
メモリ 1024MB DDR SDRAM(うちグラフィックスメモリ用で16MB使用)

アップグレード後のスペック

使用した部品は以下のものになります。

  • メモリ
    DN333-A1G (BUFFALO)
  • CF カード
    GH-CF8GD (グリーンハウス)

    直接 CF カードを t5720 に接続するということはできませんので以下の変換アダプタ / ケーブルを使っています。
    KRHK-CF2.5IDE (玄人志向)
    IDE-44BB (変換名人)

メモリに関しては [200Pin S.O.DIMM] を使い、フラッシュメモリの代わりに [CF カードを IDE 変換] して
IDE ストレージにしています。
標準のフラッシュメモリは 44 ピンとなっているため、[44ピンメス-44ピンメス] の 2.5インチ HD 用のケーブルを
使用して、本体と CF カード変換コネクタを接続しています。
# IDE ケーブルに関しては IR-IFC25S でもよいかもしれません。IDE-44BB はケーブルが結構短めです。

標準のスペックから上記の部品を使ってメモリとストレージを交換し、Windows Embedded Standard 7 の導入を
試してみたのですが、無事にインストールすることができました。

実際の交換手順に関しては、次回の投稿でまとめたいと思います。

Written by Masayuki.Ozawa

4月 10th, 2010 at 12:08 pm

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SQL Server のスケーラブルな共有データベース

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SQL Server では、読み取り専用データベースを複数のサーバーで共有してスケールアウトする手法があります。
この方法を [スケーラブルな共有データベース] と言います。

SQL Server 2008 R2 の BOL にも記載されていますね。
スケーラブルな共有データベースの概要

この設定自体は知っていたのですが、正式な名称を今日初めて知りました…。

今回はその設定方法をまとめてみたいと思います。

■環境について

今回作成した環境がこちらになります。
[2008R2-SQL-01] ~ [2008R2-SQL-03] の 3 台のサーバーと NAS 上にデータベースを用意しました。
# iSCSI で接続をしています。

[2008R2-SQL-01] でデータベースの更新を実施して、そのデータベースを [2008R2-SQL-02] [2008R2-SQL-03] で
読み取り専用のデータベースとして使用するというシナリオです。
# 実際には 2 台の SQL Server があればテストできるのですがシナリオを考慮して 3 台用意しました。

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環境概要図

■データベースの準備

まずは、[2008R2-SQL-01] でデータベースを準備します。

データベースで使用する LUN は [読み取り/書き込み] の両方が可能なように指定してあります。
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– [2008R2-SQL-01] で使用している LUN

今回は SQL Server の自習書でおなじみの [NorthwindJ] を用意しました。
image

スケーラブルな共有データベースを設定するためには、データベースを [読み取り専用] にする必要があります。

USE [master]
GO
ALTER DATABASE [NorthwindJ] SET? READ_ONLY WITH NO_WAIT
GO

– 読み取り専用データベースにするための SQL –

データベースを読み取り専用にすると SSMS の表示が以下のように変わります。image
– SSMS での読み取り専用データベースの表示 –

読み取り専用データベースに設定をしたら、データベースをタッチをします。
# LUN を読み取り専用にするのであればデタッチしなくても大丈夫だと思います。

USE [master]
GO
EXEC master.dbo.sp_detach_db @dbname = N’NorthwindJ’
GO

これで準備完了です。

続いて参照用のサーバーでこのデータベースをアタッチします。

■読み取り専用データベースのアタッチ

今回の環境では、全 SQL Server で同一の LUN を参照しています。
読み取り専用データベースとしてアタッチするサーバーでは LUN を [読み取り専用] として設定しておきます。
# [2008R2-SQL-01] では [読み取り/書き込み] できるようにしていますが、他のサーバーでは読み取り専用とします。
image?
[2008R2-SQL-02] / [2008R2-SQL-03] の LUN の設定

LUN を読み取り専用にしているため、ディスクの管理でも [読み取り専用] として設定されています。
image
ディスクの管理の表示

?
[2008R2-SQL-01] でデータベースを設定しているため、既にドライブ内にはデータベースのファイルが存在しています。
?image
– ドライブの内容 –

それではこのデータベースをアタッチします。

USE [master]
GO
CREATE DATABASE [NorthwindJ] ON
( FILENAME = N’E:NorthwindJNorthwindJ.mdf’ ),
( FILENAME = N’E:NorthwindJNorthwindJ.ldf’ )
FOR ATTACH
GO

– アタッチの SQL –

以下が同一のデータベースファイルを複数のサーバーでアタッチした状態になります。
image?
複数のサーバーで同一ファイルをアタッチ

これで、[スケーラブルな共有データベース] の設定は完了です。

■NLB で冗長化

この環境を NLB を設定することでクライアントからの接続ポイントを固定化して、冗長化することができます。

?image?
構成概要図

image?
NLB の設定

以上で設定は完了です。

読み取り専用のデータベースなので、参照系でしか使えませんがサーバー増強 (スケールアウト) によってパフォーマンスを
向上させる方法としては面白い構成なのかな~と思います。
# ディスクがホットスポットになるので、ディスク負荷を考慮したうえで構成を検討する必要がありますが。

Written by Masayuki.Ozawa

4月 3rd, 2010 at 1:50 pm

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VHD ブート環境を Windows Server バックアップ

2 comments

私の検証環境には VHD ブートで構築している Windows Server 2008 R2 の環境があります。
その環境で Windows Server バックアップを取得しようとして気付いたことを。

■VHD ブート環境時特有のメッセージ

通常のブート時に Windows Server バックアップを取得した場合の表示は以下のようになります。
image
通常のブート時の Windows Server バックアップ

VHD ブートの場合は以下の表示になります。
image
VHD ブート時の Windows Server バックアップ

?

VHD ブート時は [カスタム] のみ選択が可能です。

VHD ブートの場合、取得対象の選択画面は以下のように表示がされます。
VHD ブートで使用しているディスクが [C:] になるのですが、そのディスクには [ホスト:~] という表示がされています。
image

[ホスト:~] という表示なっているのが物理ディスクになります。

VHD ブート時に Windows Server バックアップで VHD ブート用の VHD ファイルを格納している物理ディスクと
VHD ブートのディスクを同時に取得しようとすると以下のダイアログが表示されます。
image
Windows Server バックアップの項目の選択

VHD ブート時には物理ディスクと VHD ブートのディスクは取得ができないようですね。

VHD ブートのディスクを取得する場合は以下のようなメッセージが表示されます。
image
ホストディスクのバックアップでは、マウントしている VHD はバックアップから除外されるようですね。
# VHD ブートだけでなく VHD マウントの場合に今回の現象が発生するのかもしれないですね。

Windows 7 を VHD ブートした環境で [バックアップと復元] を使用した場合はダイアログは表示されません。
image
Windows 7 のバックアップと復元

ただし、バックアップの設定はできてもバックアップの取得は失敗します。
image
– バックアップの失敗 –

バックアップの対象を物理ディスクまたは、VHD ブートのディスクだけ設定しても同様のエラーが発生してしまいます。
Windows 7 の場合は、VHD ブート時にバックアップは取得できないのかもしれませんね。

VHD ブート / マウント時はバックアップの方法を気をつける必要がありそうです。

Written by Masayuki.Ozawa

4月 2nd, 2010 at 2:33 pm

Posted in Windows Server