Exchange? Server 2010 では 2007 の時と違い、可用性を持ったメールボックスサーバーと他の役割が共存できるようになっています。
CAS に関しては NLB で冗長化をすることが一般的だと思います。
# HUB は内部に関しては自動で冗長化されますので、エッジトランスポートでエッジサブスクリプションを使わない場合、
?? NLB で冗長化することがあるかと。
ただし、クラスター環境では NLB を構築することができません。
セミナーだと H/W ロードバランサで負荷分散をするという構成例が紹介されるのですが、さすがに個人で BIG-IP のような
H/W ロードバランサを導入するのは敷居が高いです…。
ということで今回は TMG を S/W ロードバランサとして使用して、Exchange 2010 の高可用性環境を作ってみたいと思います。
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■サーバーファームで Exchange 2010 を冗長化
ISA 2006 でもサーバーファームという機能があったのですが、この機能は TMG 2010 でも引き続き使用することができます。
環境としては下図のようになります。
設定としては以前投稿した、[ISA 2006 EE でリバプロ その 4 サーバー ファームの設定] と同じ操作で設定ができそうです。
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[サーバーファーム] を作成して、
そのファームを使用した [Exchange の公開ルール] を作成します。
以上で、Exchange 2010 の OWA を冗長化することが可能です。
今回は [2008r2-dag-nlb.exchange.local] というパブリック名に対してサーバーファームで冗長化をしています。
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TMG 2010 はエッジトランスポートと組み合わせることも可能なので、かなり Exchange と親和性の高い製品なんでしょうね。
検証用途の S/W ロードバランサとしても TMG は便利ですので、検証環境に一台あるといろいろと利用できそうです。