<[Web サーバー立ち上げ体験日記]動的 IP アドレスと Dynamic DNS でサーバーを公開
前回投降した内容を固定 IP アドレスと独自ドメイン名で実施するための作業です。
タイトルにもありますようにこちらのパターンでは
- 固定 IP アドレス
- 独自ドメイン名
の 2 つが必要になります。
動的 IP アドレスと固定 IP アドレスの違いは名前そのまま外部からの接続に使用する IP が固定化されるということです。
固定 IP アドレスですので DiCE で定期的に IP アドレスを通知する必要はありません。
そのため安定した接続ができそうですね。
Dynamic DNS と独自ドメイン名では自分が好きなドメイン名が取得できるかどうかという違いがあります。
Dynamic DNS の場合はサービス提供元のドメイン名が固定で設定されますが独自ドメイン名の場合は
.com / .net / .jp といった好きなドメイン名を使用することができます。
固定 IP アドレスと独自ドメイン名の取得例を以下にまとめてみました。
[固定 IP アドレス]
固定 IP アドレスのサービスを提供しているところから割り当ててもらうのが一般的かと思います。
プロバイダによっては固定 IP アドレスのサービスをしているところもあるようですね。
私の場合はインターネットに B フレッツを使用していますので以下のサービスを利用することができます。
提供元 | URL | 価格 |
i-revo ゲーム専用コース | http://access.i-revo.jp/web/isp/campaign/mgo/index.jsp | 月額 525 円 |
ASAHI ネット 固定 IP アドレスオプション | https://asahi-net.jp/service/fixedip/ | 月額 840 円 |
B フレッツの場合は同時接続セッション数が 2 セッションとなっていますので通常使用しているプロバイダの接続設定とは別に
固定 IP アドレスで使用する接続を設定することが可能です。
Bフレッツファミリー
# 参考として B フレッツファミリーのリンクを記載しておきます。B フレッツの場合ビジネス以外は 2 セッションみたいですね。
ルーター側の設定としては以下のような設定になります。
# 接続設定を 2 つ設定し、同時接続セッション数が 2 になっています
?
設定方法は使用しているルーターによって異なると思いますのでここでは記載しませんが、最初にプロバイダの情報を
登録した際の設定をもう一度別の接続として設定することになると思います。
この設定をすることによりルーターが 2 つの IP を持つことができるようになります。
Web サーバーからインターネットに出る場合は動的 IP ではなく固定 IP を使用して外に出るようにするためには
また別の設定をする必要があります。
こちらもルーターによって設定方法が異なると思いますが、LAN 側の IP アドレスによって使用する接続先を
変更する設定ができると思います。
この設定をするとルーターは下図のような設定になります。
どちらの接続を使用しているかはコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行してください。
tracert microsoft.com |
通常のプロバイダの接続を使用する端末 (クライアント PC) と固定 IP の接続を使用する端末 (Web サーバー) で
コマンドを実行してみて tracert の結果が違っていれば別の接続設定を使用してインターネットに出ていることになります。
続いては独自ドメイン名の取得です。
[独自ドメイン名]
独自ドメイン名を簡単に取得できるサービスとしては以下のものが有名かと思います。
提供元 | URL | 価格 |
お名前.com | http://www.onamae.com/ | 年額 3,440 円 ~ |
VALUE DOMAIN | https://www.value-domain.com/ | 年額 990 円 ~ |
ムームードメイン | http://muumuu-domain.com | 年額 950 円 ~ |
ドメイン名の情報は WHOIS 等で調べることができます。以下のようなサイトがあります。
Whois Gateway ドメイン検索
企業のサイトでは上記のようなサービスを使用していることは少ないかと思いますが個人サイトでは使用していることがありますので、
よく参照しているサイトと同じサービス提供元を使用してみようという考えてで良いかもしれません。
独自ドメイン名を取得するとそのドメイン名に IP を関連付ける必要があります。
このような登録を行える組織をレジストラというのですが大抵はサービスを提供しているところがレジストラとしての
機能を持っているはずですので独自ドメイン名を取得したら取得したところでドメイン名と IP アドレスの関連付けができます。動的 IP アドレスの設定と同様に DNS への反映にはしばらく時間がかかりますが、ある程度時間がたったら以下のコマンドで
自分が意図している内容が登録されているか確認します。
nslookup <ドメイン名> |
以下のような結果が取得でき、回答のIP アドレスが固定 IP アドレスになっていれば登録完了です。
>nslookup engineer-memo.spaces.live.com 権限のない回答: |
?
これで外部公開の準備は完了です。
IIS 7.0 虎の巻にも書かれていますが、Netcraft 社のサイトで接続ができることを確認します。
Netcraft
# 普通にブラウザを開いて URL にアクセスでも確認ができますが、家庭外のネットワークから確認したほうが確実です。
ドメイン名と固定 IP が DNS に登録されていて接続ができないのであればおそらくルーター側の問題かと思います。
ルーターに以下のような設定がされているかを確認してみて下さい。
- 固定 IP アドレスのポート 80 にアクセスがあった場合は Web サーバーの IP アドレスにフォワードする
- 固定 IP アドレスのポート 80 に対しての外部アクセスを許可する
サーバー側のファイアウォールでポート 80 が許可されているかも確認してみるとよいかもしれないです。
# IIS をインストールすると自動で許可されているはずですが。
設定完了後はネットワークは以下のような構成になっていると思います。
[設定完了後のネットワーク構成]
固定 IP + 独自ドメインで公開する場合は定期的に IP を通知する必要はありませんので DiCE のようなソフトの導入は不要です。
他にも 固定 IP + Dynamic DNS という組み合わせでも公開することが可能です。
# MyDNS を使用して一度試してみました。
公開に関しての投稿はこれぐらいで。
次からはReporting Services の初期設定やコンテンツについてまとめていきたいと思います。