Windows 7 と Office 2010 を展開する場合、展開先の端末では利用者が管理者権限ではなくユーザー権限で実行することがあるかを考慮する必要があります。
Windows 7 とボリュームライセンス版の Office 2010 で MAK のライセンス認証をするためには管理者権限が必要になります。
今回の投稿ではライセンス認証を一般ユーザーの権限 (Users グループ) で実行するための方法をまとめてみたいと思います。
■ユーザー権限でライセンス認証を実行
Windows 7 でユーザー権限でライセンス認証を実行するためにはレジストリを変更する必要があります。
ボリュームアクティベーション展開ガイド
[HKEY_LOCAL_MACHINESOFTWAREMicrosoftWindows NTCurrentVersionSoftwareProtectionPlatform] に [UserOperations : 1 (DWORD)] を設定することでユーザー権限でライセンス認証をすることができます。
ただし、ライセンス認証の GUI ではシールドアイコンが表示されたままで、管理者権限が必要となるようです。
一般ユーザーでライセンス認証をするためには、[slmgr.vbs] を使用します。
リテール版の Office 2010 ではライセンス認証は一般ユーザーの権限で実行することができるのですが、ボリュームライセンス版の Office 2010 の場合は、管理者権限が必要なように設定がされています。
Office 2010 のボリューム ライセンス認証を計画する
[HKEY_LOCAL_MACHINESoftwareMicrosoftOfficeSoftwareProtectionPlatform] に [UserOperations : 1 (DWORD)] を設定することでユーザー権限でライセンス認証をすることができます。
Office 2010 の場合はユーザー権限でも GUI から認証ができるようです。
ospp.vbs でも認証できるかもしれませんが検証ができていません。
MAK の場合、ハードウェア構成が変わると再ライセンス認証が必要となってしまう可能性があるので、一般ユーザーがライセンス認証をできるようにするかは考慮しておく必要があるかと思います。
Office 2010 の場合は Sysprep を実行するとライセンス認証の状態がクリアされますので、MAK を使用している場合は初回起動時は再認証が必要になります。
一般ユーザーの権限しか渡さない場合は、管理者が PC を配布する前にライセンス認証を行う等の対応が必要になりますので、ライセンス認証をどのように行うかは要件等かと。