Arm 版 Windows の開発キットである Windows Dev Kit 2023 では、ディスプレイの出力方式として、
- USB-C
- mDP (ミニディスプレイポート)
の 2 種類がサポートされています。
Windows が起動する状態であれば USB-C が既定のディスプレイポートとなるため、UCB-C にディスプレイを直接接続 / HDMI 出力がついているハブ経由で出力することができます。
しかし、UEFI メニューで起動する場合は、USB-C ではなく、mDP が既定のディスプレイポートとなり、こちらのポートから出力できるように準備をしておく必要があります。
mDP 経由での出力は以前から試していてできていなかったのですが、twitter で
Windows Dev Kit 2023で Mini Display Port にディスプレイ接続して、UEFI起動押しながら、電源ONしてもUEFIが起動できない (画面に表示されない) のですが、起動できた方いたりするのだろうか…。
— Masayuki Ozawa (@Masayuki_Ozawa) November 29, 2022
とつぶやいたところ、様々なアドバイスをいただき、最終的に mDP ポート経由でディスプレイの出力を行うことができましたので情報を残しておこうと思います。
mDP での出力ですが、twitter 内でもアドバイスいただいた冒頭に記載したリンクの次の記述がポイントとなりました。
HDMI モニターを mDP ポートに接続する場合は、mini-DP から HDMI へのアクティブなアダプターが必要です。
最初、使用していたディスプレイの出力は、HDMI だったのですが、Dev Kit の mDP とディスプレイの HDMI は一般的な mDP – HDMI のケーブルを使用していました。この組み合わせの場合、mDP からの出力は行うことができませんでした。
使用していたケーブルはパッシブタイプのケーブルだったのですよね…。
Dev Kit の mDP ポートからディスプレイに出力する場合、次の方式 / 機材を使用することで出力が行えました。
- ディスプレイの DP に対して Dev Kit の mDP をケーブルで直接接続
- ディスプレイの mDP に対して Dev Kit の mDP をケーブルで直接接続
- ディスプレイの HDMI に対して、Dev Kit の mDP をアクティブタイプのアダプターを使用して直接接続
この 3 パターンで mDP 経由での出力を行うことができました。
mDP 経由での出力についてはサポートされていない方式では、Windows を起動した状態でも外部ディスプレイが接続されていないと認識されるようですので、Windows を起動した状態で、mDP 経由での接続ができるかを確認しておくとよさそうでした。
mDP 経由での出力は UEFI や、回復をする際に使用することになると思い、通常時は使用するケースは少ないかもしれませんが、必要となった時に慌てないように、自分の環境で出力できるかは確認しておくとよいかもしれませんね。