情報をキャッチアップすることができていなかったので、SQL Database と SQL Serever の Update をまとめて。
SQL Database 関連のアップデートサマリーは先月分のアナウンスとなっており、目新しいものは見つからず。
本投稿は実質 SQL Server の Update の備忘録です。
SQL Server データアクセスプロバイダー
SQL Server ベースの環境にアクセスする際のプロバイダーのアップデートがいろいろと発表されています。
- Released: General Availability of Microsoft.Data.SqlClient 5.0
- 暗号化接続周りの初期値が変わっているため、SQL Server に接続する場合には、「A connection was successfully established with the server, but then an error occurred during the login process. (provider: SSL Provider, error: 0 – 信頼されていない機関によって証明書チェーンが発行されました。)」のエラーが発生するようになった場合は、接続文字列に「Encrypt=False」を追加する必要があるかもしれません。
Microsoft.Data.SqlClinet 5.0 以外にもいくつかのデータアクセスプロバイダーの更新があります。
- ODBC Driver 18.1 for SQL Server Released
- JDBC Driver 11.2 for SQL Server Released
- Released: Microsoft.Data.SqlClient 3.1.1
SQL Server 2019
CU 17 がリリースされました。
CU 17 では Improvement: Enable distributed availability groups on SQL Server Standard editions という興味深い機能強化が含まれています。
Standard Edition を使用した、分散型可用性グループについての改善となるのですが、これについては、Managed Instance とのデータ同期機能となる Link feature for Azure SQL Managed Instance (preview) に対応するためのものとなるようです。
SQL Server 2016 では先行して SP3 と Azure Connectpack を使用することで Standard Edition からのデータ同期をサポートしていたのですが、SQL Server 2019 では CU 17 を適用することで Standard Edition もサポートされるようになります。
SQL Server 2022
SQL Server 2022 をサポートする SSMS 19 で Preview 3 がリリースされました。
新機能は Release notes for SQL Server Management Studio (SSMS) 19 (Preview) で確認できます。