タイトルの件を調べる機会がありましたので、情報としてどの辺を見ればよいのかをまとめておきたいと思います。
VMware の基礎スキルが不足していたため、Azure 以外の公開情報も確認してみると参考になることがありましたので、Azure にこだわらず関連しそうな情報は Azure 以外のクラウドでも確認しておくと良さそうだと感じました。
Azure VMware Solution (AVS) についての情報
AVS は Azure 上に専用のベアメタル環境で構築された vSphere クラスター並びに必要となるソフトウェアが展開されている環境となり、閉域環境として、vSphere クラスターが構築されます。
検証をするためには
- SR で利用をするための申請をするところから作業を進める必要がある
- 閉域環境として構築された環境についてどのような接続を行うか
- オンプレミスネットワークと L2 延伸を行う場合には、HCX の展開を行う
というような必要があり、VMware に携わっていない場合はどのような作業が必要になるのかのイメージがわきませんでした。
公式のドキュメントとしては、Azure VMware Solution のドキュメント となりますが、ドキュメントの内容を読むだけでは、理解が難しいところがいくつかありました。
AVS を使用する場合ですが、VMware が提供している無償で利用できるハンズオンを一度としてみるのが良いと思いました。このハンズオンを実施してみると、HCX で L2 延伸を実施するところまでを実際の画面を見ながら確認することができます。
ハンズオンについては Azure VMware Solution Hands-on Labs からアクセスすることができ、AVS については次のハンズオンが提供されています。
- Azure VMware Solution – Lightning Lab (HOL-2294-91-ISM)
- Azure HCX Overview (HOL-2294-01-ISM)
- VMware SD-WAN for Azure VMware Solution (HOL-2295-01-ISM)
- Disaster Protection with Azure VMware Solution and VMware Site Recovery Manager (HOL-2294-02-ISM)
HCX を使用した L2 延伸であれば、「1.」「2.」のハンズオンを実施すれば、オンプレミスの環境と AVS を L2 延伸して、VM をマイグレーションするための手順を確認することができます。
オンプレミスと AVS の接続ですが、現状の AVS で展開される HCX であれば、VPN + Azure Virtual WAN がサポートされるようになったことが、Connect to Azure VMware Solution (AVS) using VPN のコメントで記載されています。
Update Dec. 2021 – with HCX 4.3 HCX over VPN is supported as long as underlying network meets requirements. See Network Underlay Minimum Requirements (vmware.com)
このアップデートにより、vWAN for Azure VMware Solution でサイト間 VPN を構成する の構成で HCX の L2 延伸についても検証を行うことができるようになっていますので、ExpressRoute を敷設することが難しくても S2S VPN が使用できれば、L2 延伸の検証を行うことができます。
AVS の検証は、コストや構築に時間がかかることもありますので、ハンズオンラボでどのような流れで設定を行うのかを事前に確認しておくのは有益であったと思いました。
Azure 以外のクラウドの VMware Solution の情報
今回は、AVS がメインでしたが、VMware の用語を確認する際には、Azure 以外の VMware Solution の情報も参考になりましたので、情報も残しておきたいと思います。
- AWS
- Google Cloud
- Oracle Cloud
- IBM Cloud