SE の雑記

検証用に Windows Server 2019 の Hyper-V 上に Windows Server 2012 の仮想マシンを構築しようとして小出しにはまったのでメモを。

Windows Server 2012 については、投稿を書いている時点では 評価版 が提供されていますので、 Evaluation Edition で検証可能です。

Gen2 VM で作成するとインストール時にキーボードの入力を受け付けない

Hyper-V Generation 2 in Windows Server 2012 R2 keyboard not working で報告がされていますが、Gen2 VM (第 2 世代仮想マシン) で Windows Server 2012 の仮想マシンを作成するとインストール時にキーボードの入力を受け付けないという事象が発生します。

Windows ゲスト オペレーティング システムのサポート で Windows Server 2012 を Gen2 VM で動作させることはサポートしているんですけどね。

原因については、Hyper-V generation 2 virtual machines ? part 4 で解説がされています。
Windows Server 2012 のインストールメディアの起動時に実行される PE では、ソフトウェアベースのキーボードドライバが含まれていないらしく、Gen2 VM で起動した場合にキーボード入力を受け付けないそうです。(Windows 8 でも同様の事象が発生するそうです)

PE を Windows 8.1 以降のものを使用するインストールメディアを作成することで、インストール時にキーボード入力を受け付ける状態にすることができるそうです。

今回は Gen2 VM ではなく、Gen1 VM (第 1 世代仮想マシン) でも問題はないので、おとなしく Gen1 で作成しました。

リモートデスクトップで接続ができない

Windows Server 2012 をインストールした直後の状態で、リモートデスクトップを有効にして、ホスト OS の Windows Server 2019 から接続を行おうとすると、

原因は CredSSP 暗号化オラクルの修復である可能性があります。
詳細については、https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=866660 を参照してください

のエラーが発生して接続を行うことができません。

後述の更新プログラムの適用を実施すれば接続ができるようになりますので、更新プログラムを最新化するのであれば、更新プログラムを適用してしまえば、適用以降は接続ができるようになります。

更新プログラムを適用しないで接続を行いたい場合は、CVE-2018-0886 の CredSSP の更新プログラム の対応が必要となります。

Windows Update が実行できない

OS のインストール終了後に Windows Update を実行すると「8072EFE」となり、Windows Update を実行することができませんでした。

Windows Update の代表的なエラーコードについては Windows Update の一般的なエラーと軽減策 に記載されています。

エラー内容としては「TIME_OUT_ERRORS」ということのようですね。

「C:\Windows\WindowsUpdate.log」を確認すると、https://fe2.update.microsoft.com/v11/3/win8/windowsupdate/selfupdate/wuident.cab にアクセスができなくてエラーになっているようですが。

これを直すことは厳しいので、本投稿を書いている時点では「KB5003208」が Windows Server 2012 用の最新のロールアップとなっていますので、Microsoft Update カタログ からこの KB をダウンロードしてインストールを行います。

インストール後は Windows Update が正常に動作するようになりますので、更新プログラムの確認を実施することで最新化することができるようになります。(更新プログラムの確認には 40 分かかりましたので、気長に待ちます)