冗長化の最後として、サーバーをシャットダウンしながら冗長化のテストをしてみたいと思います。
■管理コンソールの接続
まずは管理コンソールの接続テストから。
- 両サーバーが停止している場合
両サーバーをシャットダウンしている状態です。
当然ながら接続できませんね。 - 片側のサーバーが起動している場合
片側のサーバー (2008R2-MDOP-01) だけ起動してみました。この状態は正常に接続ができますね。
2008R2-MDOP-02 だけが起動している状態でも正常に接続ができます。
- ファイルサーバーが停止している場合 (MED-V サーバー起動後)
MED-V サーバー (2008R2-MDOP-01 / 02) の起動後にファイルサーバーをシャットダウンした場合のテストです。
MED-V サーバーの起動後にファイルサーバーをシャットダウンしているので、サービスは起動している状態です。
共有ディレクトリ上にあるポリシーのファイルが読み込めずにエラーとなります。 - ファイルサーバーを起動
上記の状態のときにファイルサーバーを再度起動させてみます。MED-V サーバーの再起動やサービスの再起動の必要なく接続ができるようになりました。
- ファイルサーバーが停止している場合 (MED-V サーバー起動前)
MED-V サーバー起動時にファイルサーバーが停止していた場合です。 - ファイルサーバーを起動
上記の状態ときにファイルサーバーを起動してみます。
サービスは停止状態ですので、手動でサービスの起動を実施します。起動するかなと思ったら起動しませんでした…。
定番のエラーが表示されていました。
サーバーを再起動してもサービスは起動できませんでした。
ファイルサーバーの [PublicKey.xml] を削除してサービスを起動してみます。2008R2-MDOP-01 では正常に起動しました。
2008R2-MDOP-02 ではエラーとなり以前としてサービスが起動できません。
2008R2-MDOP-01 の KeyPair.xml を 2008R2-MDOP-02 にコピーしたところ正常にサービスが起動できました。
構築時に発生した現象が再発したみたいですね。ファイルサーバーが起動していない状態で MED-V を起動しただけなのですがこのような状態になるとは…。
接続関してはどちらかのサーバーが起動していれば問題はなさそうですね。
ただし、ファイルサーバーが起動していない状態で MED-V サーバーを起動した場合は修復作業が必要になりそうですが。
■接続後にサーバーがシャットダウンされた場合
サーバー接続後に接続されているサーバーがシャットダウンされた場合の挙動を確認してみたいと思います。
これで 2008R2-MDOP-01 に接続がされるようになります。
この状態で MED-V クライアントで管理コンソールを起動させた後に、でサーバーの負荷分散対象を逆転させます。
管理コンソールは起動したままです。
この状態でイメージをアップロードしようとすると以下のエラーになります。
一度更新のボタンを押して、情報をリフレッシュすると正常にアップロードできるようになりました。
管理コンソールを使った冗長テストは以上で。
基本的な NLB のサーバー製品と考え方は変わらなさそうですね。
ファイルサーバーが起動していない場合の動作に関しては予想していませんでしたが…。
サーバー停止時の MED-V で実行されるアプリケーションの実行ですがこれに関してはオフライン実行と関連がありますので、
オフライン時 (サーバーと接続できない場合) の操作に関しては別途まとめていきたいと思います。