構成保管サーバーのインストールが終了したら ISA 本体をインストールします。
まずは 1 台目の ISA を追加したいと思います。
[ISA のインストール]
- インストーラーを起動します。
- [ISA Server 2006 のインストール] をクリックします。
- [次へ] をクリックします。
- [変更] を選択し、[次へ] をクリックします。
- [ISA Server] をクリックし、[ローカル ドライブにすべてインストール] をクリックし、[次へ] をクリックします。
- 構成保管サーバーを指定し、[次へ] をクリックします。
今回は 2 台構成なのですが構成保管サーバーをたすき掛けで参照するのではなく、自分自身を指定しています。
# 実際に使用する構成保管サーバーの設定ではなく、インストール時の構成情報を取得するための参照先だお思います。
- [既存のアレイに参加する] を選択し、[次へ] をクリックします。
- 参加させるアレイを設定し、[次へ] をクリックします。
- [次へ] をクリックします。
- 内部セグメントとして指定するネットワークを追加し、[次へ] をクリックします。
今回は内部セグメントとして、Hyper-V の [内部ネットワーク] のネットワークに [192.168.0.x] のセグメントを
割り当てています。
[追加] をクリック → [アダプタの追加] → 内部ネットワークの NIC を選択し、対象のアダプタのネットワークを追加します。
# AD も 192 のセグメントに配置しています。
AD に参加している場合、AD のセグメントが内部ネットワーク外になる場合は 次へをクリックした際に
ドメインコントローラー用のコンピュータセットを作成し、その中にドメインコントローラーの IP を設定してくれます。
- [次へ] をクリックします。
- [インストール] をクリックします。
- [完了] をクリックします。
[2003-ISA-11] の構成保管サーバーでアレイに登録されているサーバーを確認してみます。
サーバーが登録されて、緑丸アイコンが表示され正常に認識されていますね。
[2003-ISA-12] の構成保管サーバーでされいに登録されているサーバーを確認すると、
砂時計アイコンの状態となりこの状態から変更されません。
[2003-ISA-11] に ISA をインストールされることでファイアウォール機能が稼働しますので、
ポリシーで許可されていないサーバーの送信パケットは拒否されるようになります。
このまま、[2003-ISA-12] に ISA をインストールすると 12 側でもファイアウォールが稼働し、
構成保管サーバーの複製も拒否されてしまうようです。
アレイのシステムポリシーとして、[構成保管サーバーのレプリケーション] というポリシーが設定されています。
# システムポリシーはアレイ内の [ファイアウォール ポリシー] を右クリックして、[システム ポリシーの編集] から表示できます。
このポリシーの宛先として、[構成保管サーバーのレプリケート] というものが設定されています。
今回のインストール方法で構築した場合、[構成保管サーバーのレプリケート] にはどのサーバーも指定されていません。
この設定は [エンタープライズ] の [エンタープライズ ポリシー] の [コンピュータ セット] として登録さていますので、
今回使用している ISA を設定しておきます。

2 台なので個別に登録してもいいのですがせっかくなので範囲で登録してみました。
これで [2003-ISA-11] で接続が許可されるようになりますので、[2003-ISA-12] でサーバーを確認すると正常になります。
これで一台目の ISA が構築できましたので続いて 2 台目を追加します。
[2 台目の ISA の追加]
[2003-ISA-11] は ISA + CSS の構成となっていますが、[2003-ISA-12] は CSS のみとなっています。
ISA 部分の冗長性を確保するため [2003-ISA-12] に ISA をインストールします。
- インストーラーを起動します。
- [ISA Server 2006 のインストール] をクリックします。
- [次へ] をクリックします。
- [変更] を選択し、[次へ] をクリックします。
- [ISA Server] をクリックし、[ローカル ドライブにすべてインストール] をクリックし、[次へ] をクリックします。
- 構成保管サーバーを指定し、[次へ] をクリックします。
今回も自身を指定しています。
- [既存のアレイに参加する] を選択し、[次へ] をクリックします。
- 参加させるアレイを設定し、[次へ] をクリックします。
- [次へ] をクリックします。
# 1 台目のインストール時に内部ネットワークの設定は完了しているため、ネットワーク設定は表示されません。
- [次へ] をクリックします。
- [インストール] をクリックします。
- [完了] をクリックします。
これで ISA の冗長化が完了です。
両サーバーの管理コンソールでサーバーが 2 台になっていることが確認できます。
[追加した ISA の接続先構成保管サーバーの変更]
追加した [2003-ISA-12] の ISA の管理コンソールの使用する構成保管サーバーが [2003-ISA-11] に変更されているので、
[構成保管サーバーに接続] で接続先の構成保管サーバーを自身に変更しておきます。
# これは管理コンソールで接続する先のサーバーの指定なんでしょうね。
実際の代替構成は代替構成保管サーバーで設定しているはずですので。
- [Microsoft Internet ~] を右クリック
- [次へ] をクリックします。
- [ローカルコンピュータ] を選択し、[次へ] をクリックします。
- [次へ] をクリックします。
- [完了] をクリックします。
[構築後の確認]
再起動後に AD の認証で時間がかかっている場合は ISA のシステムポリシーの設定が影響している可能性があります。
# ドメインユーザーを指定しての認証で時間がかかる場合は、ISA のシステムポリシーで AD へのアクセスがはじかれている
可能性があります。
AD に参加している ISA は一般的な構成でない気がしますが、ISA 構築後は一度再起動してみて、イベントビューアに
[netlogon] のエラーが出ていないことを確認したほうがよいかと思います。
ISA の認証で動きがおかしい場合は、Active Directory のシステムポリシーにドメインコントローラーが許可されているかを確認します。
あとは構成保管サーバーのレプリケート確認を兼ねて、エンタープライズにテスト用のルールを作成して複製されるか、
アレイ内にルールを設定して複製されるかの確認はしておいた方がよいかもしれませんね。
ファイアウォールポリシーで ISA サーバー間の複製が妨げられているといつまでたっても各構成保管サーバーに
情報が伝搬されませんので。
これで ISA の構成が冗長化されました。
リバースプロキシとして使用する場合はサーバー共通で使用する仮想 IP の設定を行う必要があります。
ISA 2006 EE は ISA を NLB として構築することが可能です。
次は ISA の統合 NLB の設定を行います。