先日、Microsoft: Windows Server 2025 changes causing app crashes という記事が公開されました。
日本語で公開されている記事もあるようですが、元は上記の記事となるようなので私は上記の記事の参照をお勧めします。
この記事では Windows Server 2025 で SQL Server 2019 / 2022 / 2025 を使用しており、LPIM (Lock Pamge in Memory: メモリ内のページロック) を有効化している場合に、Access Violation が発生するというものです。
今回のような問題が発生している場合、どのように情報を見つければよいのかをまとめておきたいと思います。
Windows Server の既知の問題の確認
Windows Server の既知の問題の確認については次の方法があるようです。
- Windows Server 2025 の更新プログラムの履歴
- Windows のりリリースの正常性 (Microsoft 365 管理センター)
これらの情報から Windows Server 観点での問題を確認することができます。
今回の問題であれば、次のような問題として記載されています。
- アドレス ウィンドウ拡張機能を使用しているアプリで、アクセス違反が発生する可能性があります
- Apps using Address Windowing Extensions might experience access violations
Windows で LPIM を使用することができる、代表的なソフトウェアとしては SQL Server が該当しており、SQL Server 2019 / 2022 / 2025 で LPIM を使用している環境が対象となるということが記載されています。
Windows Server 2025 では、SQL Server 2019 以降の実行がサポート されていますので、サポートされる全 SQL Server が対象となっているようです。
Windows Server リリース時の既知の問題については確認をする機会はあるのですが、リリース後に新たに見つかった問題のキャッチアップ方法は今まで意識したことがかなかったので、これらの情報を確認することで把握することができるというのは新しい発見でした。
SQL Server 観点での情報の確認
上記の内容は Windows Server 観点での情報となっています。情報内のリンクで、SQL Server 観点ではどの情報を確認すればよいのかについても記載が行われています。
SQL Server の場合、新たに見つかった問題は既存の既知の問題向けのページ内に順次追記が行われますので、上記のページを確認することで問題を把握することができます。
SQL Server のドキュメントパブリックな GitHub のリポジトリで管理されていますので、今回の問題であれば次のドキュメントで更新履歴を確認することができます。
SQL Server における AWE API の利用は 4GB を超えるメモリの確保ではなく、次の 2 種類の用途を目的としています。
- LPIM の憂苦化によるワーキングセットのトリミングによるデータキャッシュのキャッシュアウトの防止
- TF834 と組み合わせることによる Large Page Model によるメモリの割り当て
これらの機能を有効化することを目的としたことがある場合には LPIM が有効化されている可能性があります。
グループポリシーの「コンピューターの構成」-「Windows の設定」-「セキュリティの設定」-「ローカル ポリシー」-「ユーザー権利の割り当て」-「メモリ内のページのロック」から設定が行われているかを確認できます。
SQL Server に直接ログインできない場合は、SQL Server の ERRORLOG に、次のメッセージのいずれかが出力されているかで確認ができます。これらのメッセージが出力されている場合は LPIM が有効化されています。
- Using locked pages in the memory manager
- Using large pages in the memory manager
また、LPIM / Large Memory によるメモリ割り当てが行われている場合、sys.dm_os_process_memory の large_page_allocations_kb / locked_page_allocations_kb として集計されますので、これらの情報から確認することもできます。
今回公開された問題は Windows Server 2025 の問題となるため、SQL Server の修正プログラムではなく、Windows Server の修正プログラムとしての対応を待つ必要があるかもしれません。
現状のワークアラウンドとしては、LPIM の無効化となっています。
Workaround: – For SQL Server, a temporary workaround is available. Administrators can disable the LPIM configuration for affected SQL Server instances to prevent utilization of AWE. Customers should evaluate this workaround in their environment, as disabling LPIM can affect SQL Server performance and memory-management behavior. For detailed guidance review the release notes applicable to your SQL server version: – SQL Server 2019 Release Notes [link] – SQL Server 2022 Release Notes [link] – SQL Server 2025 Known Issues [link] – For other applications encountering this issue, check to see if AWE can be disabled. Next steps: We are working on a resolution for this issue in a future Windows update and will provide more information when it is available. Affected platforms: – Client: None – Server: Windows Server 2025
現在の OS / ハードウェアで SQL Server を専用環境で使用している場合、LPIM を無効にすることにより、修正プログラムが提供される期間までに性能に大きな影響を与える可能性は低い気がしますが、LPIM を無効化する際に SQL Server のサービスを再起動する必要があります。
設定を無効にするための瞬間的な接続の切断が発生することは大きな考慮点となるかもしれませんね。