2026/4/13 時点の Copilot Studio / Agent Builder におけるエージェント ID についてのメモです。
Contents
エージェント ID の付与について
Copilot Studio で作成したエージェントについて
他のMicrosoft製品とポータルのエージェント ID に記載されていますが、Copilot Studio エージェントのMicrosoft Entra エージェント ID を自動的に作成する (プレビュー) が有効になっている環境が、エージェント ID 付与の前提となります。
Copilot Studio で作成したエージェントは、「Microsoft Copilot Studio agent identity blueprint」というブループリントを親として、作成したエージェントに対してのエージェント ID が自動的に付与されます。
これは、ブループリント プリンシパルについて に記載されており、ブループリントは「25664c89-cea5-4ab6-b924-a54fd8a19ae0」で固定となっており、Copilot Studio で作成したエージェントについては、このブループリントに関連づいたエージェント ID として付与されます。
Agent Builder で作成したエージェントについて
現時点では、Agent Builder で作成したエージェントについては、エージェント ID は付与されません。
Agent Builder で作成したエージェントについては、Copilot Studio と異なり、従来からサービスプリンシパルが生成されていないということに起因しているようで Copilot Studio エージェントとエージェント ビルダー エージェントの違いは何ですか? にも次の記載があります。
現在、アプリ登録 ID またはエージェント ID は使用しません。
Agent Builder で作成したエージェントにエージェント ID を付与したい場合には、エージェントを Copilot Studio にコピーする で、エージェント ID の自動付与が有効になっている環境に対して、エージェントをコピーし、Copilot Studio のエージェントとして移行することで、エージェント ID の付与を行うことができます。
エージェント ID の利用について
Copilot Studio で作成したエージェントについては、エージェント ID を付与することができます。
現状、Copilot Studio で作成したエージェントでエージェント内の設定レベルで実施できる内容の基本的な考えは次の内容となるという理解です。
Copilot Studioを使用して構築されたエージェントは、エージェントの環境設定でエージェント ID をオプトインする必要があります。 現時点ではカスタムエンジンエージェントのみがサポートされています。 カスタムエンジンエージェントは現在、公開されるチャネルへの認証にエージェントIDを使用しています。 エージェント ID は現在、Copilot Studioのコネクタまたはツールへの認証には使用されていません。
今後、Copilot Studio で作成したエージェントで次のような機能で「エージェント ID が設定できる」ようになった場合は、状況が変わると思いますが、現時点では「Copilot Studio 内の設定で、エージェントに付与されたエージェント ID を使用できる機能」は、ほとんどないのではないでしょうか。
Copilot Studio でエージェント ID について触れられているドキュメント
現時点では Copilot Studio のドキュメントでエージェント ID について触れられているものは次のドキュメントとなります。
- Microsoft Foundry エージェントに接続する (プレビュー)
- Work IQ Copilot リファレンス (プレビュー)
- Copilot Studio エージェントのMicrosoft Entra エージェント ID を自動的に作成する (プレビュー)
- Web チャネルとDirect Line チャネルのセキュリティを構成する
- Copilot Studioのアプリ登録、エージェント ID、認証
これらのドキュメントに記載されている Copilot Studio の各機能で、エージェントに付与されたエージェント ID を使用したワークロードについての記載はないように思えます。
セキュリティ面では、エージェント ID が使用できるものがありますので、この観点では、Copilot Studio で作成したエージェント ID が付与されているエージェントで活用できる可能性があります。
Copilot Studioは、認証のためにエージェントをどのように識別しますか? には、次の記載があり、エージェント作成者観点では、エージェント ID が付与されることによる影響はなく、管理者観点での機能強化が主になるのではないでしょうか。
サービス プリンシパルの中で、エージェント サブタイプを持つものが「エージェント ID」です。 基になる OAuth ベースの認証フローは変わりません。 エージェント ID は、従来のアプリ登録と比較して、ガバナンスの可視性と管理機能を強化します。
セキュリティ面の機能でエージェント ID について触れられているドキュメント
セキュリティ面の機能として、エージェント ID について記載されているドキュメントとしては次のようなものがあるようでした。
- Security Copilot
- 条件付きアクセス
- Identity Governance
- Global Secure Access
- Microsoft Purview
- Microsoft Defender
- Defender XDR
- Microsoft Defenderに AI エージェントをデプロイする
- Microsoft Defenderでのフィッシングトリアージ エージェントのMicrosoft Security Copilot
- ID セキュリティとは
- Identity Security ダッシュボード (プレビュー)
- 可観測性
セキュリティ系の機能は「エージェント ID からの要求」が発生している場合に動作するものもあります。(例: 条件付きアクセス)
このような機能については、「Copilot Studio で実行可能な各種操作がエージェント ID で動作するようになった場合」に期待通り動作する可能性があります。
- 制御の主体がユーザーなのかエージェントなのか
- Copilot Studio からの動作がユーザー / エージェント ID のどちらで実行されているのか
を意識しておくとよいのではないでしょうか。