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osProfile が存在しない Windows の Azure VM の修正方法

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Azyre VM の構成情報には osProfile という設定があります。Windows の場合、osProfile 配下の windowsConfiguration にパッチの自動適用の設定が登録されています。

Azure VM のブレードでは JSON ビューというリンクがあります。

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このリンクをクリックすると、osProfile の設定を確認することができ、Marketplace で登録されている標準の Windows イメージで展開した Azure VM であれば基本的にはこの設定が含まれている状態となっています。

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しかし、enable for existing vms? #62655 のように、VM に対してパッチ関連の設定を変更しようとすると「Couldn't find 'windowsConfiguration' in 'osProfile'. 'osProfile' does not support further indexing.」が発生するケースがあります。

このエラーが発生する VM では、JSON を確認すると、上述の osProfile が存在しない状態となっています。

このエラーが発生する可能性がある VM は、特殊化された仮想マシンのコンピューター名が Azure に見つからないか空白です に記載されている内容が該当する可能性があります。

前述のとおり Marketplace のイメージを使用した場合や、自分でアップロードした VHD イメージでは osProfile が存在しない状態というのは発生しないはずです。

しかし、次の画像のように、VM を既存のイメージから作成した場合等は、作成した VM に osProfile が存在しない状態になることがあります。

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通常の VM の利用としては osProfile が存在していなくても問題はないのですが、このような環境は Azure Update Manager の対象に含めることができないため、更新プログラムの管理で問題が出るケースがあります。

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このような VM を Azure Update Manager に追加したい場合、osProfile の設定を追加する必要があるのですが、この設定を追加したい場合、次のような操作を行うことで設定の追加を行うことができます。

  1. 対象の VM の「更新プログラム」から「設定の更新」を選択
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  2. 「バッチ オーケストレーション」を「Customer Managed Schedules」に設定し保存 (Customer~でなく、他の設定に変更できるのであればそれでも問題ありません)
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このような操作を行うことで、osProfile が追加され、先ほどまでは Azure Update Manager で「サポートされないリソース」としてカテゴライズされていた VM を「利用可能」の状態にすることができます。

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今回は Windows VM で確認していますが、Linux で同じ状況になった場合もこの操作で復旧できるかは試してみるとよいかと。

新規に Azure VM を展開し、その VM の OS ディスクを変更することで再作成を行った VM を作成することでも対応できると思いますが、再作成をする前にはこのような方法で復旧ができるかを確認してみてもよいのではないでしょうか。

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Written by Masayuki.Ozawa

8月 5th, 2024 at 12:13 am

Posted in Azure,Azure VM

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