当ブログでは Build 2025 の SQL Server / SQL Database 関連のアナウンス で触れていますが、Build 2025 で SQL Server 2025 CTP 2.0 が Public Preview として提供開始されました。
この投稿内でも触れてますが、現時点の CTP 2.0 のインストールの問題点についてまとめておきたいと思います。なお、本投稿の問題点についてはフィードバック済みです。
Contents
SQL Server 2025 CTP 2.0 のインストールの問題点
英語環境以外でのインストーラー実行時の問題点
これは冒頭の投稿でも記載した内容ですが、現時点では英語環境以外でインストールをしようとすると次の問題が発生ます。
- Basic / Custom: SQL Server 2022 のインストールが行われる
- Download Media: 「Microsoft.Sql.Installer.UI.ViewModels.MediaDownloadPageViewModel」のエラーが発生
これを回避するためには次のような対応をする必要があります。
- OS を英語環境の設定にして「SQL2025-SSEI-Eval.exe」を実行
- 英語環境以外で「SQL2025-SSEI-Eval.exe /ENU」を実行
- 「Use this parameter to install the English version of SQL Server on a localized operating system.」として、本オプションが評価版のインストーラーでもサポートされています。
- インストーラーを直接ダウンロード
現在は、英語版のインストーラーしか提供されていないため、インストールされる SQL Server は英語版となりますが、これらの対応をすることでインストーラーを実行することができます。
4KB を超えるディスクセクターサイズの問題
SQL Server 2025 でも 4KB を超えるディスクセクターサイズの問題が発生します。
インストール時に「-2061893606」のエラーの発生 / SQL Server の ERRORLOG に「There have been 256 misaligned log IOs which required falling back to synchronous IO. The current IO is on file C:\Program Files\Microsoft SQL Server\MSSQL17.MSSQLSERVER\MSSQL\DATA\master.mdf.」のエラーが発生、というような事象が発生した場合は、4KB を超えるセクターサイズの問題に該当している可能性があります。(NVMe のディスクに SQL Server をインストールする場合はこの事象が発生する可能性があります)
この問題が発生した場合は 解決策 の対応を実施する必要があります。
この対応を行うことで 4KB を超えるシステムディスクセクターサイズの環境でも SQL Server をインストールすることができます。
Arm64 に対してのインストール
現状、Arm64 で SQL Server をインストールすることはできず、ARM 版 Windows 11 で SQL Server を動作させる際に参考となる情報 の確認が必要となります。
Docker で AMD64 を明示的に指定 (–platform linux/amd64) して動作させようとしてもエラーとなり動作させることができませんでした。
SQL Server 2025 を正式にサポートする SSMS は 21 となりますが、現在 SSMS 21 は Arm をサポートしておらず、今後のロードマップとして ARM をサポート予定 となっています。(SSMS 20 は Arm で動作させられるはずです)
Arm64 でネイティブに SQL Server を動作させるのは現時点では手間をかけないといけなさそうですね。