Datadog では SQL Server ベースの環境の情報を取得するための Integration が含まれており、データベースの各種情報を取得することができます。
- SQL Server
- Microsoft Azure SQL Database
- Microsoft Azure SQL Elastic Pool
- Microsoft Azure SQL Managed Instance
- Microsoft Azure Synapse
Microsoft 純正の機能としては、Azure Arc Enabled SQL Server / Database Watcher といった機能がありますが、現時点では Datadog で取得される情報のほうが網羅性 / 拡張性があると感じています。
Datadog で SQL Server ベースの環境の情報を取得する際には Dataodg エージェント経由で情報の取得を行うことになりますが、エージェントは OSS として開発が行われており、頻繁に更新が行われています。
エージェントの更新状況は、GitHub のリポジトリから確認をすることになると思います。
SQL Server の Integration の更新状況を含めて確認をする際には、いくつかの情報を確認するひつようがありますので、どの情報を確認すればよいかをまとめておこうかと。
Change Log の確認
SQL Server 向けの Datadog エージェントの更新状況を確認する際には、次の二つのリポジトリの内容を確認することになります。
エージェントの本体は datadog-agent のリポジトリから確認することができますが、SQL Server の情報を取得しているのは Integration となりますので、実際のデータ取得は integration-core のリポジトリの情報を確認する必要があります。
エージェントの変更とどのバージョンの Integration が組み込まれているかについては Releaset Notes (Change Log) から確認することができます。
Integration 側でも Change Log が提供されており、エージェントのバージョンごとに使用されている Integration のバージョンが記載されています。
SQL Server の Integration の変更については SQL Server のディレクトリ内の Change Log から確認することができます。
機能が増えた際の構成ファイルの設定については、sqlserver/assets/configuration/spec.yaml / sqlserver/datadog_checks/sqlserver/data/conf.yaml.example から確認できますので設定が追加された際にはこれらの情報も参考となります。
現在使用しているバージョンの確認
CLI を使用した確認
Datadog のエージェントでどのバージョンが使用されているかについてはいくつかの確認方法があります。そのうちの一つが CLI を使用した確認です。
「agent version」でエージェントのバージョンを確認することができます。
他にも「agent status」からもエージェントのバージョンを確認できます。
実行されている Integration の Collector のバージョンのみを確認したいのであれば、「agent status collector」を実行することで Collector の情報のみを出力することができます。
確認したい Integration 名が分かっているのであれば、「agent integration show datadog-<Integration 名>」(SQL Server の場合は datadog-sqlserver) から確認することもできます。
どのバージョンの Integration が使用されているかはこのコマンドを活用することもできるのではないでしょうか。
Web Console を使用した確認
いい感じでした。実際のところ、今何を使っているかはDatadog Web > Infrastructures > Host List で Group by filed:metadata_agent_versionするといいのですが、個別のホストでチェックする方法を示すの大事ですよねー。
WebからだとIntegrationのバージョンまでは確認できないですしねー。 pic.twitter.com/7Qr50uB4X5
— guitarrapc_tech (@guitarrapc_tech) January 24, 2025
こちらの方法も教えていただきました。
Datadog の Web Console の Infrastructure の Host List でも使用しているエージェントのバージョンを確認することができます。どのような Integration が使用されているかを確認することもできますが、この画面で、各 Integration のバージョンの確認までは難しいようですね。
エージェントと integration-core のバージョンのマッピングはできますので、エージェントのバージョンが確認できれば、Integration のバージョンを Change Log から調べることはできますので、この情報から追うことも可能です。。
まとめ
- エージェントの変更点: CHANGELOG.rst
- Integration の変更点: AGENT_CHANGELOG.md
- SQL Server Integration の変更点: sqlserver/CHANGELOG.md
- 構成ファイル
- バージョンの確認
- エージェントのバージョン確認
- agent version
- agent status
- Integration のバージョンの確認
- agent status collector
- agent integration show datadog-<Integration 名>
- Web Console の Integartion の Host List から確認することもできる