Ubuntu の SQL Server on Linux の基本環境を確認してみる その 2 からの続きで。
次は SQL Server on Linux (SoL) のインストール方式について軽くまとめてみたいと思います。
SoL のパッケージをインストールした直後は以下のような環境になっているかと思います。
SoL のインストールについては、Install SQL Server on Linux に書かれている「/opt/mssql/bin/sqlservr-setup 」を実行することで行われます。
これを実行すると何が行われているかというと、以下のような感じの処理が行われているようです。
最初に「/var/opt/mssql」のデータベースのファイル以外の配置と、ライブラリ OS とデータベースエンジンのファイルをロードした状態にし、systemd の登録を行い、
次に、「C:\templatedata」に格納されている以下のファイルを「C:\var\opt\mssql\data」(/var/opt/mssql/data)にコピーして SQL Server.exe を起動するということを実施しているようです。
- C:\templatedata\master.mdf
- C:\templatedata\mastlog.ldf
- C:\templatedata\model.mdf
- C:\templatedata\modellog.ldf
- C:\templatedata\msdbdata.mdf
- C:\templatedata\msdblog.ldf
SoL では、「C:\var\opt\mssql\data」配下の master データベースを使用して起動するように設定が行われているため、「templatedata」からデータベースのファイルをコピーすることで、Linux 側のファイルシステム上に配置されたシステムデータベースを使用して起動を行うようにファイル配置や初期設定を行っているのがセットアッププロセスとなっているようです。
この仕組みがわかっていると、SoL の環境を初期化したいと思った時にサクッと作業ができます。
以下のようなコマンドを実行すると SQL Server の環境としては初期化した状態で再度使用することができます。
systemctl stop mssql-server rm -R /var/opt/mssql export SA_PASSWORD=<パスワード> /opt/mssql/bin/sqlservr-setup --accept-eula --set-sa-password --start-service --enable-service
検証で環境を再構築したい場合は簡単にできて良いですね。