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SQL Server 2025 RC0 の提供が開始されました

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本日、SQL Server 2025 RC0 (製品候補版: Release Candidate) の提供が開始されました。

RC0 としてではなく、次の記事で RC0 のリリースについて触れられています。

Bob Ward の LinkedIn と、MS のブログで RC0 について投稿されていますので、全体像はこの情報で確認できるかと。

SQL Server 2025 RC0 は こちら からダウンロードすることが可能です。
CTP は英語版のみでしたが、RC0 から日本語版が提供されていますので、日本語向けの環境を構築することが可能となっています。

RC0 の情報

SQL Server 2025 のドキュメントの中で、RC0 の情報については次のドキュメントから確認することができます。

CTP からの大きな変更点としては、プレビュー機能のオプトイン – FAQCREATE EXTERNAL MODEL があるようです。(セキュリティ機能の変更点も実運用を考慮すると影響がありそうですが)

 

プレビュー機能のオプトイン

今までの SQL Server ではプレビュー機能を使用する際には、SQL Server 側の設定は不要でした。

SQL Server 2025 からプレビュー実装の機能は、オプトアウト (無効) されているのが標準の状態となり、オプトイン (使用) するためには、ALTER DATABASE SCOPED CONFIGURATIONPREVIEW_FEATURES を明示的に有効化する必要があります。

プレビューから一般提供開始の機能になるのは、今後提供される CU の適用が必要となるようです。

機能は、累積的な更新プログラム (CU) を使用して GA に昇格されます。

RTM 時にどの機能がプレビューになるかは不明ですが、プレビュー実装の機能を使用するためには明示的に設定の有効化が必要となります。

現時点では、AI 系の新機能と変更イベントストリーミング (Change Event Streaming: CES) がプレビュー機能となっているようです。

 

ONNX モデルの利用

詳細は Create embeddings in SQL Server 2025 RC0 with a local ONNX model on Windows で公開されていますが、SQL Server 2025 から ONNX モデルの利用が可能となります。

SQL Server ベースの環境で ONNX モデルを利用するユースケースとしては今までは次のようなものがありました。

これらの方法では、PREDICT 関数を使用して ONNX のモデルを使用するのが代表的な利用方法となっていたかと思います。

SQL Server 2025 の ONNX モデルの利用は PREDICT 関数ではなく、CREATE EXTERNAL MODEL での利用となります。

SQL Server 2025 では、AI_GENERATE_EMBEDDINGS で Embedding の作成ができますが、この際に CREATE EXTERNAL MODEL で登録したモデルを指定する必要があります。

このモデルの登録に ONNX のモデルを使用することができるようになりました。

ローカルリソースの利用に完結して、ベクター検索に必要な処理を実行できるようになりました。

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Written by Masayuki.Ozawa

8月 22nd, 2025 at 10:03 pm

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