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Archive for 1月 24th, 2022

XMLA エンドポイントを使用した Power BI の操作

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Power BI Premium / Power BI Embedded のワークスペースでは、XMLA エンドポイントを使用して、ワークスペースの操作を行うことができます。

XMLA は、XML for Analysis の略となり、Analysis Services の操作を行う際に使用されているプロトコルとなります。

XMLA エンドポイントを使用することで、SSAS を操作するためのツールを使用して、Power BI の操作を行うことができるようになり、

  • SSMS による Power BI ワークスペースへの接続 / 操作
  • TMSL (Tabular Model Scripting Language) を使用したデータセットの操作
  • Visual Studio / SSDT の Analysis Services Project を使用した、データモデリングと配置

等の作業を行うことができるようになります。

他にも データセットの更新 に書かれているような、データセットの内容の更新時に次のようなメリットがあります。

XMLA エンドポイントにより、SSMS、PowerShell による自動化、Azure Automation、TOM を使用する Azure Functions を使用した、きめ細かい更新機能を実現するための広範なシナリオが可能になります。 たとえば、すべての履歴データを再読み込みしなくても、特定の増分更新履歴パーティションを更新できます。

Power BI サービスで更新を構成するのと異なり、XMLA エンドポイントを介した更新操作は、1 日 48 回の更新に制限されず、スケジュールされた更新のタイムアウトも課されません。

XMLA エンドポイントを使用したデータ更新のメリットについては、データセットの増分更新とリアルタイム データ にも記載があります。

先日、XMLA エンドポイントを使用した Power BI の操作方法を調査する機会があったのですが、その際に調べた内容を遺していなかったので、本投稿でまとめておきたいと思います。

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Written by Masayuki.Ozawa

1月 24th, 2022 at 9:46 pm

Azure Purview で Google BigQuery をスキャンするときにサポートされるデータセットのロケーションについて

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Azure Purview では、Azure Purview で Google BigQuery プロジェクトに接続して管理する (プレビュー) で解説が行われているように、Google BigQuery 上のデータセットについても、Purview のスキャン対象とすることができます。

BigQuery のスキャンについては、セルフホステッド統合ランタイム (SHIR) 経由で実施する必要があるため、PaaS だけでは完結がしないのですが、SHIR をインストールした環境に、BigQuery 用の JDBC ドライバーを設定することで、BigQuery のスキャンが可能となります。

BigQuery ではデータセット単位に、データセットを配置する場所 (Location) を指定する必要があり、データセットのロケーション で解説が行われています。

以下のデータセットであれば US に配置されていることになります。

image

今年になってドキュメントに追記が行われたようなのですが、Purview で BigQuery をスキャンする場合、現時点では BigQuery のデータセットのロケーションについては、US が設定されている必要があり、それ以外のロケーションに設定されているデータセットについては、Purview でスキャンすることができません。

現在 Purview は、米国の複数地域の場所にある Google BigQuery データセットのスキャンのみをサポートしています。 指定されたデータセットが us-east1 や EU などの別の場所にある場合、スキャンは完了しますが、資産は Purview に表示されません。

BigQuery は東京 (asia-northeast1) にデータセットを作成することができるのですが、残念ながら、現時点では、東京に作成されたデータセットは、Purview で認識することができないという状況になっています。(データセットが見つからないというような状態となります)

昨年、この動作について、SR で確認をしていて、その中でドキュメントへの追記の検討や、データセットのロケーションを指定できる or 全ロケーションを対象とするような改善要望の提案なども、ご対応いただいていたので、もしかしたらそのうち改善がされるかもしれません。

現時点では、US 以外のロケーションにあるデータセットについては、US にコピーを行わないと Purview のスキャン対象とすることはできないようです。

Written by Masayuki.Ozawa

1月 24th, 2022 at 8:32 am

Posted in Azure Purview

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