先月のアナウンスとなりますが、Azure Data Studio (ADS) 向けに次のアナウンスがありました。
- Announcing Database Migration Assessment for Oracle – Public Preview
- How to Accelerate Oracle to Azure Database Migration | Data Exposed
SQL Server ベースの環境に対しての移行ツールとしては、次の二つが提供されており、Oracle からの移行については SSMA が提供されていました。
- Data Migration Assistant (DMA)
- SQL Server Migration Assistant (SSMA)
DMA については、SQL Server ベースの環境間の移行を行うためのツールとして単体のツールが提供されていたのですが、今回、Azure Data Studio の拡張機能として DMA for Oracle の提供が開始されました。
Azure Data Studio の Oracle 移行用の拡張機能
Azure Data Studio の拡張機能として、Oracle からの移行用拡張機能がいくつか提供されています。
- Database Schema Conversion Toolkit
- Extension for Oracle (Preview)
- Database Migration Assessment for Oracle extension (Preview)
「1.」「2.」が以前から提供されていた機能となり、「2.」の機能拡張として「3.」が追加された形になるかと思います。
DMA for Oracle
Extension for Oracle (Preview) を追加すると、現時点では「Currently extension provides a read-only view of the database objects. Running queries is not supported.」という制限がありますが、ADS から Oracle に接続が可能となります。
接続の方法については Quickstart: Use Azure Data Studio to connect and explore Oracle databases から確認できますが、Data Source に ODP.NET でサポートされる Connection String を設定することで、Oracle に接続をすることができます。
拡張機能 (Extension) 追加後に、ADS で接続を行い「管理」を開くと、「Migration Assessment」が追加されています。
この画面から「New assesment」をクリックすると、移行のアセスメントを実行することができます。
アセスメントの結果は以下のような画面になるのですが、Azure の環境に移行した際の推奨サイズの SKU Recommend の他に、
Oracle の機能と対応する SQL Server の機能等についても表示が行われます。
現時点ではアセスメントのみで、環境の実際の移行には DMA ではなく、SSMA for Oracle を使用することになりますが、ADS だけで Oracle のアセスメントができるのは興味深いですね。