Ignite 2020 で発表された SQL Server / SQL Database 関連の更新情報 はアナウンスのあった情報ですが、セッションについても確認できた内容から、少しずつまとめていこうかと。
Azure SQL Family の更新情報については、Azure SQL: What to use when and updates from the Product Group のセッションでまとめられており、最新のアップデートについて紹介が行われています。
Contents
- 1 Azure Arc
- 1.1 Building a Hybrid data platform with Azure Arc enabled data services
- 1.2 Ask the Expert: Building a Hybrid data platform with Azure Arc enabled data services
- 1.3 Extend Azure management and data services anywhere with Azure Arc
- 1.4 Anywhere management & infrastructure with Azure Arc and Azure Stack
- 1.5 Azure Hybrid Operations and Management Overview
- 2 Synapse Analytics
- 2.1 Building real-time enterprise analytics solutions with Azure Synapse Analytics
- 2.2 Ask the Expert: Building real-time enterprise analytics solutions with Azure Synapse Analytics
- 2.3 Running cost effective big data workloads with Azure Synapse and Azure Data Lake Storage
- 2.4 Real-time analytics and BI using Azure Synapse Link for Azure Cosmos DB
- 3 Azure SQL Edge
- 4 Migration
Azure Arc
Microsoft Learn でも Azure Arc のコンテンツ が公開されており、Azure Arc のドキュメント でドキュメントが公開されています。
現時点では、Azure と Azure Arc enabled data service の接続モードについては「関節接続」がプレビュー提供されているため、ポータルについては、読み取り専用のビューとしての利用となり、Azure Data Studio や各種コマンドラインツール経由での操作を行う必要があります。
キーとなるスライドは次の内容
Building a Hybrid data platform with Azure Arc enabled data services
- 様々な実行環境 (オンプレミス / Azure Stack シリーズ)、Kubernetes、様々なクラウド (AWS / GCP 等) で動作している環境を Azure Arc に接続することで、Azure 上で各種リソースを一元的に管理することができる
- 単純に統合するだけではなく、Azure が持つ豊富な機能を各環境上で利用できるようにする形で統合しているため、Azure Arc に接続をおなうことで、Azure の機能を活用しながら統合を行うことができる
- Azure への接続性があれば、企業内のネットワークに接続有無にかかわらずどこにでも展開することができる
- Azure Arc のデータサービスとして Azure Arc enabled data service が提供され、SQL Managed Instance / PostgreSQL Hyperscale を Kubernetes 上に展開を行うことができる
- 展開されたデータベースは、最新のバージョンがセルフサービスで提供 (事前に設定したポリシーにより管理) されるため、常に最新のアップデートと機能を利用できる環境として利用できる
- PostgreSQL については Hyperscale が利用されているため、スケールアウト構成でリソースを有効に活用することが可能となっている
- Kubernetes 上に展開されているため、インスタンスのサイズ変更等も柔軟に実施することができる
- Azure Arc データサービスについては、最新のAzure Data Studio に管理用の機能が追加されているため、GUI 管理も可能
- インスタンスの展開や、インスタンス展開時に同時に導入されており、Kibana / Grafana へのアクセスを行うことができる。
- Azure に接続されていない環境に対しての管理用ツールとしても利用することが可能
- Azure Portal からも管理が可能となっている
- ポータルから展開されているインスタンスを確認 / リソースの使用状況を確認できる
Ask the Expert: Building a Hybrid data platform with Azure Arc enabled data services
- 現状、SQL Server については、単一のインスタンスとしてデプロイが行われ、Kubernetes の回復性の上で実行される
- SQL Server インストール済みの環境に、Azure Arc enabled servers agent をインストールすることで、Box の SQL Server を Azure Arc 上で管理することができるようになる
- SQL Server アセスメントサービスによるアセスメントを活用することもできる
- Azure Arc Data Controller を Kubernets 上に展開することで、様々な環境上で実行されている Kubernetes を Azure Arc に接続をすることができ、SQL Server / PostgreSQL のインスタンスを展開 / 管理することができるようになる
- Azure の PaaS サービスと同様、一か月に一度ぐらいソフトウェアアップデートが提供されて、将来的には、更新プログラムの自動ローリングアップデートを可能にする予定
- Azure Arc の接続性には 2 種類のカテゴリーがある
- Azure への接続性が必要なサービス
- Azue Arc enabled Servers
- Azure Arc enabled Kubernetes
- Azure Arc enabled SQL Server
- これらのサービスについては、Azure への接続を再試行している
- Azure への接続が失われても動作するサービス
- Azure Arc enabled Data services
- データの管理機能をローカルに持っており、Azure への接続が失われても動作する
- 現在のプレビューでは、間接的な接続モードとして、すべての環境内でローカル実行されているモード
- データコントローラーによってローカルで管理され動作が行われる
- 定期定期にファイルがエクスポートされ、それを Azure にアップロードすることで、Azure ポータル上で管理される
- 直接接続モードについては、今後数か月のうちにプレビューで公開される予定
- Azure の認証や、RBAC、メトリクスの即時送信等を行うことができる
- Azure ポータルからのプロビジョニングを行うこともでいる
- Azure への接続性が必要なサービス
Extend Azure management and data services anywhere with Azure Arc
- Azure Arc について考えるときに最も重要となるポイントは 2 つ
- Azure でクラウドを利用する方法を、他の環境にも拡張して、管理を行うようにする
- Azure と同じメカニズムを使用して、Azure と一貫性のある管理方法を提供
- Azure のサービスのサブセットをあらゆる基盤に持ち込むことで、必要な場所で必要なサービスを柔軟性を持たせて実行する
- データセンター / エッジ / 他のクラウドサービス上で Azure のサービスを実行可能とする
- Azure でクラウドを利用する方法を、他の環境にも拡張して、管理を行うようにする
- Azure Arc enabled servers の GA と Azure Arc enabled data service が大きなアナウンス
- Azure Arc enabled servers で Windows / Linux の環境を Arc に接続すると、Azure の様々な管理機能で接続した環境の管理を行うことができる
Anywhere management & infrastructure with Azure Arc and Azure Stack
// TODO
Azure Hybrid Operations and Management Overview
// TODO
Synapse Analytics
Synapse の Update については、Building real-time enterprise analytics solutions with Azure Synapse Analytics で解説されているようですね。
Building real-time enterprise analytics solutions with Azure Synapse Analytics
- Synapse SQL の SQL Pool の名称が変更される。どちらも Cusumption model と呼ばれるモデルとなる。
- SQL pools -> Dedicated SQL pools (Dedicated cunsumption model)
- SQL on-demand -> Serverless SQL pools (Serverless consumption model)
- Synapse の構成については次のようになり、dedicated SQL Pools に関しては 以前の SQL DW / Workspace のどちらの利用形態でも同様の機能が追加される。
Ask the Expert: Building real-time enterprise analytics solutions with Azure Synapse Analytics
// TODO
Running cost effective big data workloads with Azure Synapse and Azure Data Lake Storage
// TODO
Real-time analytics and BI using Azure Synapse Link for Azure Cosmos DB
// TODO
Azure SQL Edge
SQL Edge の GA に伴い、いくつかのセッションが実施されています。
Public Preview では、Iot Edge のモジュールとして展開を行っていましたが、非接続型として、スタンドアロンの導入についてもサポートされるようになっています。
情報については、Azure SQL Edge から確認することができ、ホワイトペーパーについても公開されています。
製品のポイントとなるスライドはこちら。
Running real-time data analytics on the edge with Azure SQL Edge
- SQL Server と Azure SQL と同様の SQL エンジンを使用しており、業界をリードするセキュリティとパフォーマンスのデータベースを IoT デバイスから、エッジサービスまで、様々なデバイスに展開することができる
- x64 だけでなく、ARM64 (例 : Raspberry Pi) にも展開することができる
- Azure SQL と同一のツールのエクスペリエンスを提供し、接続 / 非接続 / ハイブリッドシーンで活用することができる
- IoT Edge デバイスのモジュールとしてのインストールのほかに、スタンドアロンコンテナとしてもデプロイすることができる
- 機能としては、データベースエンジンだけでなく、エッジ環境で重要となる「時系列データ」「データストリーミング」「AI」の機能を内蔵している
- 複数の入出力のターゲットとデータストリーミングをネイティブにサポート
- Stream Analytics に準拠したストリーミングエンジンを利用できる
- Iot Edge / Iot Hub / Kafka によるストリーミングをサポート
- SQL Server のエンジンの機能にのほかに、時系列処理も利用することができる
- ML と AI の機能を内蔵しており、ONNIX 形式のモデルをネイティブスコアリングで利用することができる
- 長期間のデータを保存したい場合、Azure の様々なターゲットにデータを移動することができ、移動先のデータストアと双方向にデータ移動をさせることができる
- プラットフォームの選択性についても柔軟性があり、x64 だけでなく、ARM アーキテクチャ上でも動作させることができる
- コンテナーで稼働するため、Docker や kubernetes 上でも稼働させることができる
- SQL Server のエンジンを使用し、比類のない性能とセキュリティを実現
- SQL Server のセキュリティ機能や、列ストアインデックスによる圧縮機能を使用することができる
- SQL Edge ではデータリテンションの機能により、データの自動的な削除を行うことが出kる
Ask the Expert: Running real-time data analytics on the edge with Azure SQL Edge
// TODO
Migration
Migration に関しては、SQL 関連の新機能の発表はなかったようで、Azure Migrate の新機能がいくつか発表されていたようです。
What’s new in Azure Migrate でも更新がアナウンスされています。
Migrating to Azure
// TODO
Ask the Expert: Make resilience a reality in Azure: Easily Migrate Your Complex File Workloads
// TODO
Ask the Expert: Cloud in 2020: Predictions vs Reality
// TODO
Ask the Expert: Why backup matters in a hybrid-cloud world!
// TODO
Cloud Migration and how Azure Migrate can assist
// TODO