公式でアナウンスが出ていますが、SQL Server 2019 CTP 3.2 がリリースされています。
細かな内容はこちらから。
- SQL Server 2019 preview release notes
- What’s new in SQL Server 2019 preview
- Release notes for big data clusters on SQL Server
大きな内容としては Big Data Cluster (BDC) が Private Preview から Public Preview となり、EAP に申し込んでいないユーザーでも使えるようになったことでしょうか。
BDC のデプロイで使用するイメージのレポジトリが今までは Private レポジトリだったのですが、Public レポジトリでイメージが公開されるようになりましたので、EAP に申し込みをしていなくても BDC の評価ができるようになりました。
How to deploy SQL Server big data clusters on Kubernetes からも確認できますが、Private レポジトリにアクセスする際に使用していて「DOCKER_USERNAME」「DOCKER_PASSWORD」はオプション扱いとなっており、指定しなければ Public レポジトリにアクセスされます。
他に面白い機能としては、Azure Data Studio 経由で BDC のデプロイが可能となったことでしょうか。
Deploy SQL Server big data cluster with Azure Data Studio notebooks
現時点では、Insiders Build をインストールする必要がありますが、Azure Note Studio の Note Book 経由で BDC のデプロイが行えるようになりました。
そのほかには、BDC のコマンドラインツールが mssqlctl → azdata に名称が変更されています。
SQL Server on Linux の機能追加としては、CDC (Change Data Capture) が新しくサポートされるようになったようですね。
SQL Server で使用される Java 周りではこんなアナウンスも。
SQL Server の一部の機能 (HDFS / Azure BLOB をターゲットとした PolyBase と SQL Server 2019 の ML Service) では、Java を使用しており、サポートするバージョンの中で Java のランタイムを利用することができ、今まではインストール前に個別に導入をしておく必要がありました。
これが、製品として Azul System の Zulu Embedded for Java をデフォルトで含むようになり、SQL Server のサポートの中で、Zulu の Java に対してのサポートも受けられるようになるようですね。
これに伴い Install SQL Server Language Extensions on Windows のドキュメントも更新が入っているようです。
ML Service Java をインストールする際に、インストーラーに含まれている Open JRE を選択した場合は、Zulu の Java がインストールされていますね。
そのほかには、SSMS 18.2 がリリースされています。
SQL Server Management Studio 18.2 is now generally available
詳細な変更内容はこちらから。
Release notes for SQL Server Management Studio (SSMS)
今回のリリースからクエリの完了時刻がメッセージに表示されるようになったようです。
また、SSMS からクエリを実行した結果の取得時の各列の最大取得可能サイズが 2MB まで拡張されたようですね。
今までは XML データは無制限で取得できていたのですが、それ以外のデータには、256 文字や 64 Kという制約があったのですが、それが 2MB まで緩和されています。