SE の雑記

SQL Server の情報をメインに Microsoft 製品の勉強内容を日々投稿

Archive for 6月, 2019

SQL Database のディスクを使用した処理の最小応答時間を取得してみる

leave a comment

de:code 2019 の? DP06 Deep-dive in Azure Cosmos DB: Advanced topics on partitioning, data distribution and indexing で実施されていた Cosmos DB のグローバル分散のデモ で面白いなと思ったものの一つとして、リージョンが違うことによるレイテンシーの違いというものがありました。
この見せ方、面白いなと思って、SQL Database でも簡単なものを試してみました。
DTU モデルの場合は公開されていないのですが、vCore モデルの場合は、デプロイ時に次のような記載があります。
image
データファイル / ログファイルのような物理ファイルにアクセスする場合の想定待機時間が記載されていますね。
詳細については、仮想コアベースの購入モデルを使用した単一データベースに対するリソース制限 でまとめられているのですが、基本的な考え方としては次のようになります。

  • リモートストレージへのアクセス
    • 書き込み時 : 5 ~ 7 ミリ秒程度の I/O 待機時間
    • 読み込み時 : 5~10 ミリ秒程度の I/O 待機時間
  • ローカルストレージへのアクセス :
    • 書き込み時 : 1~2 ミリ秒程度の I/O 待機時間
    • 読み込み時 : 1~2 ミリ秒程度の I/O 待機時間

SQL Database はサービスレベルに応じて、使用するストレージ (接続方式) が異なります。
DTU モデルの「Basic」「Standard」と、vCore モデルの「汎用目的」については、「リモートストレージ」が使用されており、データベースは Azure Premium Storage 上に格納されています。
image
DTU モデルの「Premium」と、vCore モデルの「ビジネスクリティカル」については、「ローカルストレージ」が使用されており、リモートストレージと比較して、高速にアクセスができるようになっています。
image
データベースの処理時間を考える際には、以下の 2 点を考慮する必要があるか思います。

  • アプリケーションからのアクセスを考慮した応答時間
  • データベース単体の応答時間

今回はこれらを考慮した情報の取得を行ってみたいと思います。
Read the rest of this entry »

Written by Masayuki.Ozawa

6月 9th, 2019 at 3:13 pm

de:code 2019 の DP01 Big Data Cluster 入門の資料を公開しております

leave a comment

先日、登壇させていただいた de:code 2019 の SQL Server 2019 Big Data Cluster 入門の資料を Github で公開させていただきました。

https://github.com/MasayukiOzawa/decode-2019
こちらにスライドの PDF も公開してあります。
今回のデモは Azure Data Studio の Notebook を使用して実施しましたので、Github 上のデモ用コンテンツも実行済みの Notebook の形でアップロードしてあります。
どんなことができるか、どんな動作になるかはそのまま確認していただけるかと。

Written by Masayuki.Ozawa

6月 5th, 2019 at 10:32 pm

Posted in SQL Server

Tagged with ,

SQL Database Hyperscale の構成や特徴を学習する

leave a comment

最終更新日 : 2019/12/20
SQL Database の Hyperscale が Build 2019 で GA され、SLA 付きで使用できるようになりました。
現在公開されている情報を見ながら学習してみました。
公式のドキュメントは次の情報となります。

より詳しい情報については、次のドキュメントから確認できます。

こちらは、私が以前登壇した際の資料となります。

これらの情報を把握することで、FAQ に記載されている内容が「なぜそうなるのか?」ということを理解することができ、構成の把握を進める上で役に立つかと思います。

Read the rest of this entry »

Written by Masayuki.Ozawa

6月 2nd, 2019 at 6:39 pm