Managed Instance は SQL Database と異なり、レプリケーションのパブリッシャー / ディストリビューターとして設定することができ、レプリケーションでデータを配布する際の起点 / 基盤として使用することができるようになっています。
(SQL Database はプッシュサブスクリプションのサブスクライバーとしてのみ使用できるのですが、MI には、この制限がありません)
本投稿を書いている時点では、Feature comparison: Azure SQL Database versus SQL Server に記載のある通り、Public Preview となっていますが、サポートに問い合わせをしながら、ひとまずトランザクションレプリケーションを動かすところまではできたのでポイントをまとめておきたいと思います。
細かな内容は、Replication with SQL Database Managed Instance を参照してください。
日本語のドキュメントには記載されていない内容がありますので、英語版を見ておいた方がよいです。
Read the rest of this entry »
Archive for 1月, 2019
Managed Instance のレプリケーション設定時のポイント
Azure の SQL Server VM のライセンスモデルの変更でできるようになったことをまとめてみる
昨年の 11 月に Azure Hybrid Benefit for SQL Server on Azure Virtual Machines という記事が公開されました。
技術文書も Azure での SQL Server 仮想マシンのライセンス モデルを変更する方法 として別途公開されています。
2019/1 時点のこのアップデートでできるようになったことをまとめておきたいと思います。
Read the rest of this entry »
「待ち事象」を起点とした SQL Server のボトルネックの調査の基本 その 2
「待ち事象」を起点とした SQL Server のボトルネックの調査の基本 その 1 の続きになります。
前回の投稿では、待ち事象の説明や、待ち事象の情報の取得方法について触れてみました。
今回の投稿では、実際に情報を取得しながら、待ち事象を確認してみたいと思います。
Read the rest of this entry »
「待ち事象」を起点とした SQL Server のボトルネックの調査の基本 その 1
先日、ZOZOTOWNで最大級のトラフィックを記録する福袋発売イベントで実施した負荷対策 という、ZOZOTOWN さんの負荷対策についての記事が公開されました。
はてブをみると、かなりの方がブックマークをされているようですね。
私も案件の中で、ボトルネック調査をすることがあるのですが、その際の基本的なアプローチをまとめる、良い機会かなと思って本投稿を書いてみました。
ボトルネックを調査する対象となる環境はどのようなものか?
ボトルネックの調査を行うための環境ですが、色々ケースがあるかと思います。
例えば、次のようなものがあるのではないでしょうか。
- 自分が保守に携わっている本番環境で発生するパフォーマンス問題
- 開発環境で発生するパフォーマンス問題
- 特定のタイミング (例 : 夜間バッチ) 発生するパフォーマンス問題
ここ数年はフリーランスとして業務をしているため、保守 / 運用を通して「自分が恒常的に面倒を見ているシステムに対してのボトルネック解消」を受けるような機会はありません。
私がボトルネックの調査に携わる機会が多いのは、次のようなケースです。
- 自分が開発 / 保守に携わっておらず、システムの中身が全くわからない環境で発生しているパフォーマンス問題
このようなケースのパフォーマンス問題に対しての調査の依頼というものは、毎年相談を受けます。
本投稿は、「自分が中身を知っているシステムではない環境」でパフォーマンスのボトルネックを調査する場合の、私が実際に行っているアプローチの一つとなります。
Read the rest of this entry »