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次の LTSC のサーバー OS となる Windows Server 2019 の Preview 版が公開されました

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2018/3 時点の LTSC (Long-Term Servicing Channel) の OS は、Windows Server 2016 ですが、次の LTSC のサーバー OS となる Windows Server 2019 の情報がひょっこり公開されました。
Introducing Windows Server 2019 ? now available in preview
Windows Insider Program からダウンロードすることができ、今回公開された Preview の時点で、日本語版も公開されていました。下の画像が winver の結果となりますが、現時点では Version 1803 なのですね。
image
 
今の Windows Server は、半期チャネル (Semi-Annual Channel) と、長期サービスチャネル (Long-Term Servicing Channel) の 2 種類のチャネルがあり、多くの企業では、デスクトップエクスペリエンスがついており、メインストリームサポートが 5 年間ある、LTSC を使うことになるではないでしょうか。

Windows Server 1709 の情報も全く追えていなかったので、Windows Server 2019 の公開情報を軽く整理しておこうかと。
といっても、冒頭に紹介したブログの記事の内容を自分で読み砕いただけですが。。。

Windows Server 2019 は 4 つのテーマについて、大きく機能の追加を行っているようです。

  • Hybrid
  • Security
  • Application Platform
  • Hyper-converged infrastructure

 

Hybrid

このテーマについては、Project Honolulu が目玉となるようです。

Honolulu は、ブラウザベースの統合的な管理ソリューションとなり、オンプレミスからも利用できる Azure の各種サービス (Backup / File Sync 等) との統合が簡単にできるようになり、ハイブリッドな環境を簡単に活用することができるようですね。
 

Security

セキュリティについては「保護」「検出」「応答 (対応)」の 3 段階の領域で考えられており、それぞれの領域に対してアプローチが行われているようです。
「保護」の領域の機能拡張としては、Windows Server 2016 で追加された Shielded VM が拡張されています。
Windows Server 2016 の場合、Shielded VM で保護可能なゲスト OS は、Which VMs can be shielded? に記載されている Windows VM だったのですが、Windows Server 2019 からは、Linux VM もサポートされるようになるようです。VM Connect の機能も拡張され、Linux のトラブルシューティングも実施しやすくなるようですね。
ネットワーク暗号化の機能も強化されているようですが、この辺は専門外なので、詳しいことはよくわからず…。
Windows Server 2019 の機能で、「ネットワーク仮想化」というものが追加されているようなので、この辺の機能とも関係があるのかもしれませんが。
「検出」「応答 (対応)」の領域としては、Windows Defender Advanced Threat Protection が組み込まれ、脆弱性に対しての攻撃への対応性を向上させるようです。
 

Application Platform

Server Core のベースコンテナーイメージのサイズ削減として、現状の 5GB のサイズの 1/3 に縮小することを目標としているようです。
現状の Windows Server Core のコンテナーイメージのサイズは、https://hub.docker.com/r/microsoft/windowsservercore/tags/ から確認できますが、1709 でも 3GB 程度のサイズとなっており、コンテナー OS としてはちょっとサイズが大きめなのですが、この縮小には継続して取り組まれるようですね。あとは現在は、Beta となっている、Kubernetes での Windows Server コンテナーのサポートも継続して進めていくようです。
Windows Server での、Windows Subsystem for Linux についても導入されるようで、今回公開された Preview でも機能から追加できるようになっています。
インストール方法は Windows Server Installation Guide から。
Nano Server の Insider で対応されていた、「curl.exe」「tar.exe」の実行可能プログラムの追加は、2019 でも実施されているようで、これらについては「C:\Windows\System32」に入っていました。
 

Hyper-converged infrastructure

HCI については、ベース部分の信頼性 / パフォーマンス ./ 機能向上とともに、Project Honolulu で HCI の管理機能する機能が追加されるようですね。
Project Honolulu、まったく触っていないのでぼちぼち触らないとだめですね…。
 
 
ざっくりとサーバーマネージャーの GUI から機能を眺めていたところ、Windows Server 2016 からは次のような増減があるようでした。

  • Windows Server 2016 から削除されているもの
    • MultiPoint Services
    • Windows  Server Essentials エクスペリエンス
  • Windows Server 2016 から追加されているもの
    • Storage Migration Service
    • Storage Migration Service Proxy
    • Windows Subsystem for Linux
    • ネットワーク仮想化
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Written by Masayuki.Ozawa

3月 21st, 2018 at 3:25 pm

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