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Data Amp で発表された migration service の内容を整理してみる

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Data Ampde で新しいサービスとして「migration service」が発表されました。

Cloud Platform Release Announcements for April 19, 2017
では以下のように紹介されています。

Azure SQL DB preferred dev environment| Migration service + SQL DB expanded support

New migration service in Azure and expanded support in SQL Database
At Microsoft Data Amp we’re announcing limited previews for a new migration service and expanded SQL Database support for existing SQL Server databases. The new migration service will help you move existing SQL Server and Oracle databases to Azure SQL Database or SQL Server in an Azure virtual machine. Additionally, the expanded support in SQL Database will bring native VNET support and a large set of SQL server instance level features to help streamline lift and shift to Azure. Apply to participate in the limited preview today.

現状は限定されたプレビューのため、すぐに使ってみるということができませんが、発表内容をざっと整理してみようかと。
Data Amp のキーノートについては、Microsoft Data Amp 2017 | Keynotes  から見ることができます。

Data Amp でアナウンスされた、スライドとしては以下のものだけでした。
SQL Server や 3rd パーティーのデータベース (スライドでは Oracle) を SQL Database にマイグレーションするツールとして紹介されています。
# キーノートでは、Oracle や MySQL に対応しているということを言われていました。
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デモでは、以下の環境で移行を実施しており、SQL Server 2016 を SQL Database に移行するというシナリオとなっています。
移行先の QL Database として紹介され知恵るのが、testcl2 となるのですが、ドメイン名やバージョンが気になりますね。
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デモでは「Live Migration」と言われていましたが、これについては、「起動している SQL Server に対してサービスを継続した状態で移行を実行することができる」というニュアンスのようなもので、Hyper-V のライブマイグレーションのような「稼働中の環境をサービスやデータロスがなく他の環境に移動する」というようなものではないのかなと。
Migration Service の実行はポータルから実施することになるようです。
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移行元の RDBMS として、「SQL Server」「Oracle」「MySQL」が存在していることが確認できますね。
注釈として、Data Migration Assistant についての記載があるのですが、MicrosoftR Data Migration Assistant v3.1 のことでしょうかね。
移行前にツールで互換性確認が推奨されているようです。
移行元のSQL Server のバージョンによっては、データベースエンジンのバージョンも変わると思いますので、その点についての考慮ということもあるのでしょうが。
Target server type がプルダウンになっており、ブログでは、「Azure 仮想マシン内の SQL Server」への移行についても役立てることができるという記載がありますので、ここで SQL Server が選択できるのかもしれないですね。
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SQL Server からのデータの移行については 5 ステップでシンプルに実行できるようです。
最初は移行先となる SQL Database の情報を入力しています。
暗号化接続にも対応しているようなので、通信をセキュアに実行することはできるようですね。image
2 番目のステップとして、移行元となる SQL Server の接続の情報を入力しています。
Windows 認証を使用して、SQL Server に接続をするための情報が入力されています。
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3 番目のステップとしては、移行対象となるデータベースを選択しています。
一度の作業で複数の DB を移行できるのは楽でいいですね。
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4 番目のステップとしては、バックアップの取得場所が入力されています。
これは、移行元の SQL Server のバックアップの取得場所となると思いますが、SQL Database への移行は、SQL Server のバックアップが利用されて行われるようですね。
共有フォルダと、その共有への接続に使用する資格情報を指定する必要があるようです。
この資格情報、SQL Database が接続するためには使用すると思うのですが、SQL Server については、指定した共有ディレクトリに対して、バックアップが取得できるようなサービスアカウントの構成になっていないといけないのかどうかが気になりますね。
# 実際に実行したデモでは、「Copying files」というステップがありましたので、既定のバックアップディレクトリに取得されたものが、コピーされる仕組みなのかもしれませんが。
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最後のステップは入力内容の確認ですね。
この流れでマイグレーションが実施されるようです。
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            <p>マイグレーションで実施されている内容は以下で確認できそうです。</p>  <p>「Initializing」→「Backing up」→「Copying files」→「Restoring」→「Completed」の流れでマイグレーションが実施されているようです。   <br />バックアップファイルのコピーやリストアのようなものが入っていそうですので、SQL Server のバックアップを使用したシンプルな流れで移行がされていそうな感じですね。    <br /><a href="http://blog.engineer-memo.com/wp-content/uploads/2017/04/image-375.png"><img title="image" style="border-top: 0px; border-right: 0px; background-image: none; border-bottom: 0px; padding-top: 0px; padding-left: 0px; border-left: 0px; margin: 0px; display: inline; padding-right: 0px" border="0" alt="image" src="http://blog.engineer-memo.com/wp-content/uploads/2017/04/image_thumb-374.png" width="469" height="265" /></a></p>  <p>移行後の環境がこちらに。</p>  <p>データベースがサクッと移行されていますね。   <br />データベースの移行が終われば、接続文字列の変更を行うだけで移行が完了するという流れのようです。    <br /><a href="http://blog.engineer-memo.com/wp-content/uploads/2017/04/image-376.png"><img title="image" style="border-top: 0px; border-right: 0px; background-image: none; border-bottom: 0px; padding-top: 0px; padding-left: 0px; border-left: 0px; margin: 0px; display: inline; padding-right: 0px" border="0" alt="image" src="http://blog.engineer-memo.com/wp-content/uploads/2017/04/image_thumb-375.png" width="472" height="265" /></a></p>    <p>最後に紹介されたスライドがこちらになります。</p>  <p>以下の機能が SQL Database に来るということで紹介されており、かなり Box の SQL Server に近い形で、利用できるようになるようです。   <br />既存の SQL Databadse の環境も同じになるんでしょうか??    <br />書かれている内容は SQL Database v12 以来のインパクトのあるものになっているかと。</p>  <ul>   <li>SQL Server から、SQL as a サービスへの移行を接続文字列レベルの変更だけで実施できる</li>    <li>SQL Server Agent のサポート</li>    <li>3 パート名 (DB 名.スキーマ名.オブジェクト名) のサポート</li>    <li>DB メールのサポート (Send Grid と組み合わせてサクッとメール送れるとうれしいですね)</li>    <li>変更データキャプチャのサポート</li>    <li>サービスブローカーのサポート</li>    <li>DB 跨ぎ (3 パート名がサポートされるからですかね) / インスタンス間のクエリ (外部テーブルはすでにサポートされているからリンクサーバー相当?) のサポート</li>    <li>CLR + R サービス</li>    <li>SQL プロファイラ / 追加の DMV / 拡張イベント</li>    <li>ネイティブバックアップ / リストア、ログ配布、トランザクションレプリケーションのサポート</li> </ul>  <p><a href="http://blog.engineer-memo.com/wp-content/uploads/2017/04/image-377.png"><img title="image" style="border-top: 0px; border-right: 0px; background-image: none; border-bottom: 0px; padding-top: 0px; padding-left: 0px; border-left: 0px; margin: 0px; display: inline; padding-right: 0px" border="0" alt="image" src="http://blog.engineer-memo.com/wp-content/uploads/2017/04/image_thumb-376.png" width="471" height="265" /></a>
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Written by Masayuki.Ozawa

4月 24th, 2017 at 12:30 am

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