中華タブレットかどちらを買おうか迷ったのですが、周りで買っている人がいなさそうだった スティックタイプ型の PC m-Stick を購入したので軽くレビューを。
ちなみにこちら定価が 19,800 円ですので、これを上回っている場合には、定価より高いです。
基本的な製品情報については スティック型PC 「m-Stickシリーズ MS-NH1」をご確認いただければと。
スティックタイプの Android デバイスが今まであったかと思いますがその Windows 版と考えればいいのかと。
多分、そのうち中華タブならぬ Windows 版中華スティックも出てくるかと思いますが。
あと、毎度おなじみ回復ドライブの作成 → リストアも実施して、無事リストアできることを人柱として検証したことをご報告させていただきます。
■本体の基本情報と使用するための準備
スペックですが以下のようになっています。
なお、スペックについては本体の箱に書いてありますので、それを記載しています。
- OS : Windows 8.1 with BIng 32 ビット
- CPU : Atom Z3735F (4 コア)
- メモリ : 2GB
- ストレージ : 32GB eMMC
- VGA : Intel HD Graphics
- 無線 : IEEE 802.11 b/g/n , Bluetooth 4.0
- USB ポート : USB 2.0 × 1
- カードリーダー : microSD メモリカードリーダー
- 付属品 : USB-AC アダプター / 給電用 USB ケーブル / HDMI 延長ケーブル
- マニュアル : ファーストステップガイド
筐体はプラスチックでシンプルな作りとなっています。
本体付属品以外で必要となるものとしては、
- HDMI 入力の可能なディスプレイ
- USB ハブ
- USB キーボード
- USB メモリ(4GB 以上)
- 無線 LAN 環境
m-Stick には HDMI 端子が付いており、ディスプレイの HDMI の入力に本体を直接さすことで、表示を行います。
そのため HDMI 入力のついているディスプレイやテレビが必須となります。
私の環境では、LCD-10000VH2 を使用しています。
このディスプレイは USB 給電のものなのですが、VGA / HDMI で映像出力を行えるため、PC のセットアップにも利用することができます。
本体を直接さすにはスペースが厳しいですが付属の HDMI 延長ケーブルがあれば接続ができます。
HDMI なので、ディスプレイのスピーカーから音声は出力可能です。
# HDMI LCD-8000VH でもよいかもしれないですね。
本体には USB ポートが一つしかついていませんので、USB ハブがあると便利かと。
私はキーボードに
セットアップするためにはキーボードを接続したり場合によってはマウスが必要になりますので。
Lenovo のトラックポイントキーボード を使えばマウス代わりのトラックポイントが使えるので便利かと。
Bluetooth の認識ができるようになった後は、USB ではなく Bluetooth キーボードでもよいかと。
また、基本的には無線 LAN 環境で使用することになるかと思いますので、Wi-Fi 周りも合わせて準備しておく必要があります。
本体にはリカバリー用のメディアは付属していませんので、回復ドライブを自分で作成しておく必要があります。
# 本体にリカバリー領域は含まれています。
回復ドライブの作成には 4GB 以上の USB メモリが必要となります。
これらを接続して本体の電源の入れることで OOBE セットアップが開始されます。
■セットアップ後にやっておきたいこと
OOBE の初回セットアップの手順についてはファーストステップガイドに書かれていますので、初めて触る方でも大丈夫かと思います。
起動後はデスクトップに Windows 8.1 の操作マニュアルがありますので、これを読んでもよいかもしれないですね。
マニュアルでは回復ドライブの作成について触れられていないので、回復ドライブについては自分で作業を実施する必要があります。
回復ドライブの作成方法については以下になります。
- 「コントロール パネル」を起動
- 「システムとセキュリティ」をクリック
- 「ファイル履歴」をクリック
- 左下の関連項目の「回復」をクリック
- 「回復ドライブの作成」をクリック
あとはウィザードに従って回復ドライブを作成します。
回復ドライブの作成には 4GB 以上の USB メモリが必要となります。
USB ハブに接続した USB メモリで回復ドライブは作成できますので、本機用に USB ハブを一つは持っておくとよさそうです。
起動のタイミングから Esc を押したままにすれば UEFI のファームを起動できますので、そこから USB ブートをすることで回復ドライブからリストアできます。
ESC を押したままで UEFI のファームを起動して、Boot Manager から起動メディアを指定することが可能です。
# ロゴが表示される前から Esc を押したままにする必要があります。
■軽く使ってみて
32GB の eMMC がメインのディスクとなります。
空き領域については初期で、22.1 GBありますので、多少は何かを入れる余裕はあるかと。
デフォルトでインストールされているのは、
- Adobe Reader XI
- REALTEK Wireless LAN Driver
Office は入っていませんので別途調達する必要があります。
Core Temp / HWMonitor で確認したところ、CPU の温度は起動直後は 35℃ ぐらいとなっています。
PASSMark のパフォーマンステストツールで CPU のテストを 100 回繰り返している際の温度は最大で 60℃ となっていましたので、CPU を使用している場合には、これぐらいまで温度は上昇しそうですね。
この温度の時には手で持てないということはありませんが、ほんのり暖かいです。
Youtube で 動画版クラウドガール「碧の舞台に思いを寄せて」 を見てみましたが、この動画については途切れることなく再生できました。動画を再生すると 50℃以上になっていそうですが。
■cheero モバイルバッテリーで動かす
モバイルバッテリーの定番に、
- マルチデバイス対応 cheero Power Plus 2 10400mAh (シルバー) 大容量モバイルバッテリー
- cheero Power Plus 3 13400mAh 大容量 モバイルバッテリー
がありますが、m-Stick の給電はこれらのモバイルバッテリーでも動きました。
# 何時間持つのかは不明ですが。。。
LCD-10000VH2 も cheero モバイルバッテリーの給電で動きますので、モバイルバッテリーで動くデスクトップ PC を作ることができます。
5V 1A から LCD-10000VH2 、5V 2.1A から m-Stick を給電して、Lenovo のトラックポイントキーボード を接続して使えています。
モバイルバッテリーで動かして、うれしいことが何かあるかは不明ですが。
何か面白そうな使い方があれば考えてみたいと思います。あと えろす師匠 鰻奢ってください。