先月の Azure のアップデートで SQL Server 2014 の AlwaysOn 可用性グループの環境がポータルからテンプレート展開できるようになりました。
Microsoft Azure ポータルのギャラリーで SQL Server AlwaysOn テンプレートを提供開始
SQL Server AlwaysOn Offering in Microsoft Azure Portal Gallery
テンプレート展開の流れを軽く見てみたいと思います。
AlwaysOn の環境は以下のような構成で構築がされます。
入力する項目としては以下の項目になります。
入力画面 | 入力項目 | 入力内容 |
Create SQL Server AlwaysOn | Resource Group | リソースグループ名 |
USER NAME | Administraotr のユーザー名 | |
PASSWORD | 上記ユーザーのパスワード | |
CONFIRM PASSWORD | パスワードの確認 | |
SQL Server settings | HOST NAME PREFIX | 仮想マシンのホスト名のプリフィックス |
AVAILABILITY GROUP NAME | 可用性グループ名 | |
Set up availability group listener | リスナーのセットアップを行う | |
AVAILABILITY GROUP LISTENER NAME | 可用性グループリスナー名 | |
PRICING TIER | SQL Server の仮想マシンのインスタンスサイズ | |
FILE SHARE WITNESS | ファイル共有監視のインスタンスサイズ | |
Use The Administraotr password | SQL Server のサービスアカウントに Administrator のパスワードを使用する | |
SQL SERVER SERVICE ACCOUNT | SQL Server のサービスアカウント名 (ドメインユーザーとして作成) |
|
PASSWORD | 上記ユーザーのパスワード | |
CONFIRM PASSWORD | パスワードの確認 | |
OPTIONAL CONFIGURATION (DOMAIN Join) |
HOST NAME PREFIX | 仮想マシンのホスト名のプレフィックス |
FOREST ROOT DOMAIN NAME | ドメイン名 | |
PRICING TIER | AD DS の仮想マシンのインスタンスサイズ | |
OPTIONAL CONFIGURATION (VIRTUAL NETWORK) |
NAME | 仮想ネットワーク名 |
ADDRESS SPACE CIDR BLOCK | 仮想ネットワークの IP レンジ | |
OPTIONAL CONFIGURATION (STORAGE ACCOUNT) |
STORAGE | 使用するストレージアカウント |
PRICING TIER | 冗長化設定 | |
DIAGNOSTICS | 診断の設定 | |
OPTIONAL CONFIGURATION (DIAGNOSTICS) |
診断の設定 | |
SUBSCRIPTION | 利用するサブスクリプション | |
LOCATION | 環境を配置するリージョン | |
これらの項目を設定することで可用性グループが設定された SQL Server の環境が作成されます。
作成されるリソースとしては、
- リソースグループ (すべてのリソースがリソースグループに配置される)
- 仮想ネットワーク (仮想マシンはこの仮想ネットワークに配置される)
- 仮想マシン
- AD DS 環境構築済み仮想マシン × 2 (AD DS 用可用性セット (AS-DC) に配置される)
- SQL Server EE インストール済み仮想マシン × 2 (SQL Server 用可用性セットに配置される)
- ファイル共有監視用仮想マシン
が作成され構成されています。
作成の流れとしては、
- 仮想ネットワークの作成
- サブネットとして、AD DS 用サブネット / SQL Server 用サブネットを作成
- AD DS #1 / AD DS #2 の IP を DNS として設定
- AD DS #1 用仮想マシンの作成
- ドメインコントローラーとして構築
- AD DS #2 用仮想マシンの作成
- 追加のドメインコントローラーとして構築
- SQL Server 用仮想マシン #1 とファイル共有監視用仮想マシンの作成
- SQL Server 用仮想マシン #2 の作成
- クラスターの構築と AlwaysOn 可用性グループの設定
のような流れで実施されているかと。
リソースグループとして、関連するリソースがまとめられていますので、環境を削除する場合はリソースグループを削除すると一括で削除できます。