先日、SQL Database の新しいサービスレベルの導入に伴いセルフサービスリストアの機能が追加されました。
少し調べることがあったのでメモを残しておきたいと思います。
詳細については以下を参照してください。
Azure SQL データベースに新しいサービス レベルを導入
Azure SQL Databaseが新しいService Tierを導入
Azure SQL Database Business Continuit
Azure SQL Database Backup and Restore
Changing Database Service Tiers and Performance Levels
セルフサービスリストアの機能ですが、ポータルからは 2 種類の機能で構成されているかと思います。
- 既存のデータベースの復元
- 削除済みデータベースの復元
既存のデータベースの復元はサーバーに存在しているデータベースのセルフサービスリストアになります。
リストア可能なポイントはエディションに応じて変わってくるようです。
Basic の場合はデイリーのバックアップとなるようで、バックアップが取得されるまでは復元/削除済みデータベースの機能は使用することができないようです。
バックアップが取得されると、以下のように復元ポイントを選択することはできませんが、取得されているバックアップを復元することができるようになります。
Standard / Premium はポイントタイムリストアをサポートしているため、復元はさほど時間を待たずに使用することができそうでした。
# 基本的な考えはバックアップが取得されるまではリストアができないということになるのかなと。当たり前といえば当たり前ですが。
削除済みデータベースの復元は、削除してしまったデータベースを復元するための機能となります。
復元の UI については既存のデータベースに対して復元の機能を使用した場合と同一ですね。
復元の範囲としては使用可能な最初の復元ポイント以降となるようです。
バックアップの保持期限との絡みなのでしょうかね。
どちらの復元を行った場合も既存のデータベースに上書きをするということはできないようで、別名としてリストアをする必要があるようです。
ポイントタイムリストアのバックアップの間隔については
Typically the automatic backups are taken in 5 minute increments
となっているようで、自動バックアップ間隔は 5 分になっているようですね。
データベースコピーなどと同様に、別名でコピーして必要に応じてデータベース名を戻すという操作をすることで、データベースをリストアする流れとなりそうです。
今まで気づいていなかったのですが、データベースコピーもポータルからできるようになっていたのですね。
Basic / Standard / Premium ではセルフサービスリストアの機能があるため、自動エクスポートはサポートされないようです。
Active Geo-Replication for Azure SQL Database も追加されていますので、SQL Database の障害対応系の機能もかなり充実してきましたね。
既定で冗長化されており、データベースのバックアップも自動で取得 / セルフサービスでリストアできるとなると運用する際に意識することが減り、オンプレミスとの差としてもあらわれてきそうですね。