AD 関係の移行が終わったので DHCP も 2012 に移行しておきたいと思います。
AD 時と同様に 2008 R2 向けに提供されている移行ガイドが参考になります。
DHCP サーバー移行ガイド
Contents
■DHCP の役割の追加
DHCP の役割はサーバーマネージャーから追加することができます。
役割の追加は必要となるバイナリのインストールですので、AD DS 等の追加と同様に役割を追加しただけでは設定は行われません。
インストール後の構成は [DHCP 構成を完了する] から実施します。
■DHCP の移行
移行元に DHCP のバイナリがインストールされたら、DHCP の設定を移行します。
移行ガイドにはエクスポートした設定をインポートする手順が記載されていたのですが、2008 R2 と 2012 の DHCP のバックアップは互換性があるようでしたので、バックアップ / 復元で移行しています。
- 移行元の DHCP の管理コンソールから DHCP サーバーを右クリックして、[バックアップ] を取得します。
- 取得したバックアップを 2012 の DHCP サーバーにコピーします。
- 移行先の DHCP の管理コンソールから DHCP サーバーを右クリックして、[復元] をクリックし取得したバックアップの復元を行います。
これで復元は完了です。
DHCP サーバーの IP アドレスを変更した場合、変更後に DHCP のサービスを再起動しないと[承認されたサーバーの管理] で旧の IP アドレスが表示される、新 IP アドレスを使用しているサーバーを DHCP の承認をしていないも関わらず承認された状態になっているという現象が発生していたので、移行した際には承認の状態を確認したほうがよさそうですね。
移行元に関しては、
- [承認の解除] を実施する
移行先に関しては
- [承認] を実施する
ということを気にかけておけばよさそうですが。
DHCP の承認は、AD の構成パーティションに格納され、[Active Directory サイトとサービス] の [ServicesNetServices] から種類が [dHCPClass] のオブジェクトから確認することができますので、承認状態の実際に関してはここから確認してもよいかもしれないですね。
# [表示] → [サービス ノードの表示] を有効にしないと [Services] が表示されませんが。