SQL Server 2012 CTP3 (Denali CTP3) まではデフォルトで [system_health] という拡張イベントが設定され、稼働している状態になっていました。
system_health セッションの使用
本日公開の DB Online の記事にも掲載されていました。
トレースはもはや古い?SQL Server 2012 の拡張イベント(前編)
SQL Server 2012 RC0 になり、デフォルトで設定されている拡張イベントが一つ増えています。
今回はその点についてまとめてみたいと思います。
■AlwaysOn 用の拡張イベントの追加
SQL Server 2012 RC0 のインスタンスの拡張イベントを確認するとデフォルトで設定されている内容が一つ増えています。
それが、[AlwaysOn_Health] になります。
デフォルトの状態ではセッションは開始されていないのですが、可用性グループを設定したタイミングで自動的に開始されます。
# SQL Server のフェールオーバークラスターでも自動的に開始されているかもしれないですが検証ができていません。
どのような設定で作成されているかは system_health 同様に、C:Program FilesMicrosoft SQL ServerMSSQL11.<instanceid>MSSQLInstall 内の u_tables.sql から確認をすることができます。
可用性グループに関する情報と特定のエラー番号についての情報を取得しているようですね。
情報についてはファイルに出力がされていますので、直近の情報は後からも確認することができそうです。
# 対象インスタンスの Log ディレクトリ内に .xel ファイルが作成されています。
デフォルトトレースもそうですが、管理者が意識をしないでも必要最低限な情報がデフォルトで取得されているというのが、今後の通常の設定になっていくのでしょうね。