System Center Advisor について その 1 の続きになります。
Contents
■System Center Advisor の管理コンソールのページ構成について
System Center Advisor の管理コンソールですが以下のページ構成となっています。
- Alerts
- Configuration
- Configuration Change History
- Servers
- Account
各ページについて簡単に見ていきたいと思います。
■Alerts
この画面で、System Center Advisor で診断された結果を確認することができます。
Alerts に関しては 2 つのブロックで構成されており上のペインでは一覧を確認することができます。
下のペインでは、選択している情報の詳細を確認することができます。
System Center Advisor は発生している問題に関しての KB の情報も表示がされます。
問題が発生していることを通知するだけでなくその問題に関しての解決策も確認することが可能です。
Alert に関しては確認をして [Close] [Ignore] をすることが可能です。
[Close] に関しては対象のアラートをクローズ状態にしますが、[Ignore] に関しては無視の状態とし、監視から外すようです。
Ignore した Alert を再度監視対象としたい場合には、[Manage alerts] から対象の Alert を [Ignored alerts] から削除しmさう。
[Manage alerts] の [Avaliable alerts] では、Alert の一覧を確認することが可能です。
アラートに関しては現時点では以下の種類があるようです。
クラス | アラート数 |
AD Connection Object | 3 |
Domain Controller Role | 3 |
Hyper-V Role | 3 |
SQL Database | 20 |
SQL DB Engine | 23 |
Windows Computer | 1 |
Windows Operating System | 11 |
一覧をまとめたものを以下に保存してあります。
http://cid-dec1c75bca0dceb2.office.live.com/browse.aspx/.Public/System%20Center%20Advisor
SQL Server では診断をするためのツールとして Best Practice Advisor (BPA) というものがあるのですが System Center Advisor で診断される内容にはこの BPA の内容も含まれているようです。
MicrosoftR SQL ServerR 2008 R2 Best Practices Analyzer
■Configuration
View Current Configuration Data
Configuration では各サーバーの設定を確認することができます。
Current Snapshot となっているように現在の設定値が表示されるようになっています。
■Configuration Change History
View Changes to Your Computers
Current Snapshot では現在の設定値が表示されましたが、Change History では変更の履歴を確認することができます。
■Servers
Servers では登録されている Agent / Gateway の管理をすることができます。
また、System Center Advisor で使用するプログラムと証明書に関
しても [Add Server] からダウンロードすることができます。
■Account
System Center Advisor Account Management
Account では、System Center Advisor のアカウント管理を行うことができます。
Atlanta の時は管理者アカウントを 1 アカウントしかなかったのですが、System Center Advisor になり、複数の管理者とユーザー権限のアカウントを設定できるようになりました。
System Center Advisor では 以下のような Alert のメールを一週間に一回受信するようにできるのですが、その設定に関しても Account から設定することが可能です。
メールの頻度は一週間に一回となるようでこの頻度は変更することは現状できないようです。
System Center Advisor の管理コンソールは以上のような構成となっています。
■System Center Advisor のログ
System Center Advisor のログは以下に保存されていますので、うまくデータが収集 / アップロードできない場合はこれらのログを見ると解決の糸口がつかめるかもしれません。
- Agent
- C:Program FilesSystem Center AdvisorAgentDataLogs
- Gateway
- C:Program FilesSystem Center AdvisorGatewayDataLogs
また、アップロードしたデータに関しては以下のディレクトリにサーバー単位でアーカイブされています。
# 世代数までは調べられていないのですが。
C:Program FilesSystem Center AdvisorGatewayDataMailboxes<GUID>Uploaded
各 Agent に対してGUID のディレクトリが存在しているのですが、GUID のディレクトリ直下の [Machine.xml] の中を見ることで 各ディレクトリがどのサーバーで使用されているのかを確認することができます。
ライセンス形態や日本語がされるのかといった情報がまだ出ていないのですが、環境のアセスメントサービスとしては有効なソリューションとして使えそうですね。
クラウドサービスでの診断サービスとなりますので、診断内容も随時自動で新しいものに変わってくるはずですし。
本番と同一設定の開発環境があるのであれば、本番ではなく開発環境でアセスメントをして構成の診断を行うといったことも可能かと思います。
RTM になった際にどのような変更がかかるかは見えていないのですが、こういうクラウドサービスでサーバーを管理するというソリューションは面白いですね。