小ネタですが。
Hyper-V にはパススルーディスクを使用して、ホスト OS のディスクを直接ゲスト OS に認識させるという事ができます。
この機能ですが、USB HD でも使える場合があります。
# USB HD によっては使えない場合もあるのですが…。
今回はこの方法についてまとめてみたいと思います。
■パススルーディスクを使用するための準備
パススルーディスクを使用するためにはホスト OS で USB HD をオフラインの状態にする必要があります。
今回は 500GB の2.5 インチ USB HD を接続しています。
パススルーディスクを使用するための準備はディスクをオフラインにするだけで完了です。
■ USB HD をパススルーディスクで接続
オフライン状態のハードディスクに関してはゲスト OS にパススルーディスクとして接続をすることが可能です。
これは、ホスト OS に接続している USB HD でも設定することができます。
オフラインにしている USB HD に関しては物理ハードディスクとして選択することが可能ですので、ゲスト OS にパススルーディスクとして接続させることができます。
設定に関しては以上で完了です。
Hyper-V 2.0 の SCSI コントローラーでは、ゲスト OS が起動していても動的なディスク追加を行う事ができますので、うまく使うとファイルの受け渡しに便利だったりします
動的なディスク追加に関してはこちらが参考になります。
Hyper-V 2.0で仮想SCSIディスクを動的に追加する
私は SCVMM のライブラリに USB HD をパススルーディスクとして設定したものを使っていました。
USB HD にダイレクトに ISO ファイルが格納されるので他の環境で ISO 使いたいと思ったときに VHD をマウントする必要が無いので小回りが利いて便利だったのですよね。
■USB HD がゲスト OS で認識されない
「使っていました。」 と過去形になっているのには理由がありまして、新しく購入した USB HD では SCSI コントローラーに接続をした USB HD をゲスト OS で認識できませんでした…。
ゲスト OS の設定ではパススルーディスクとしては設定できているのですが、デバイスドライバがうまく組み込まれていないようでディスクが見えてこないのですよね…。
IO DATA の HDPS-U500 ではうまく認識されなかったのですが、BUFFALO の HD-PS500U2 では特に引っかかることもなく認識されました。
HDPS-U500 は SCSI コントローラーではなく IDE コントローラーにパススルーディスクとして設定をすれば認識されました。
USB HD によって認識するしないがありそうなので必ず使えるという事はなさそうですが、意外と用途があるかもしれませんのでメモとして投稿しておきたいと思います。
2011/4/11 追記
SCSI コントローラーに USB HD を接続して、パススルーディスクにした場合、ドライバがうまく組み込まれなかった件ですが、手動でドライバインストールすれば認識できました。