ここまでの設定でデータベース可用性グループを設定して対象のサーバーを追加するところまでは作業が完了しました。
最後にメールボックスデータベースを DAG でレプリケーションされるように設定します。
- 対象のメールボックスデータベースを右クリックして、[メールボックス データベース コピーを追加] をクリックします。
今回は、EXCHANGE-01 に MB01 を EXCHANGE-02 に MB02 を配置しています。
- [参照] をクリックします。
- サーバーを選択して、[OK] をクリックします。
- [追加] をクリックします。
- [終了] をクリックします。
これで DAG の設定は完了です。
データベースコピーにサーバーが 2 台設定されているのが確認できます。
データベース コピーは両サーバーで同一のディレクトリに設定されるようです。
コピーを作成するサーバーで同一のディレクトリが作成できない場合は、エラーになるようです。
EXCHANGE-02 にしか存在していない E ドライブに設定しているメールボックスデータベースを EXCHANGE-01 にコピーとして
設定した場合の画像が以下になります。
DAG の設定は以上で終了です。
DAG ですが WSFC の技術を使っていますので、AD 上にコンピュータアカウントと、DNS の登録がされるようです。
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クラスタサービスとしてはメールボックス等は登録されておらず、フェールオーバークラスタの管理から見れるのは、
クラスタコアリソースだけのようですね。
クラスタの管理は、フェールオーバー クラスタ マネージャからではなく Exchange 管理コンソール (EMC) から行う形になるかと。
DAG 内のメールボックスのレプリケーションに使用するネットワークの設定は (EMC)? からできるようです。
ネットワーク負荷を考慮するとサービス用 / レプリケーション用 / WSFC ハートビート用の NIC が必要になるかもしれないですね。
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Exchange Server 2010 から、可用性をもつ MBX と CAS / HUB が共存できるようになったのですが、WSFC と NLB は
共存できないため、機能の共存環境で CAS を冗長化させるためにはハードウェアロードバランサが必要となりそうです。
Exchange 2007 と比較して簡単に可用性を持つメールボックスデータベースを構築できますが、ディスク容量やネットワークに関しては
2010 用に考える必要がありそうですね。
時間がある時に CAS アレイも勉強したいとは思いますが DAG の設定はここまでで。
今回の環境は自習書を参考にしながら構築してみました。
Exchange Server 2010 自習書シリーズ